[M&A事例]Vol.143 静岡で有名なお弁当チェーン「どんどん」が投資会社の支援を受け取り組む新たな挑戦
東京都で中小企業投資・経営支援事業などを行うunlock.ly(アンロックリー)の三島 徹平社長に、M&Aの経緯とハンズオン支援のポイントを伺いました。
譲渡企業情報
譲受企業情報
※M&A実行当時の情報
2004年9月にM&Aを実行された当事者のお2人をお迎えし、M&Aを決意された理由や当時の心境などをお聞きしました。
奥村様: 私はいま55歳です。54歳で会社を譲渡してリタイアしました。まだまだ元気ですが、私には事業後継者がいませんでした。子供は息子2人と娘がいるものの、獣医になったり、国際空港に勤務していたりと、事業を継ぐ意思がありません。その上、子供たちは小学校の頃に当塾でも勉強したことがあり、その頃教わった先生達が今では会社の幹部になっています。昔を知られているだけに、とてもその方々の上に立って経営はできないという思いもあったようです。
M&Aを考えるようになった直接のきっかけは、50歳の時に交通事故に遭い、入院したことでした。奇跡的に完治しましたが、自分にもしものことがあったら、会社はどうなってしまうのかと真剣に考え始めました。
そして数年後、顧問の公認会計士の先生から日本M&Aセンターさんを紹介していただき、相談することにしました。
井上様: 当社も教育事業を営んでおりますが、螢雪ゼミナールさんのような一斉指導の塾とは異なり、全国で小中学生を対象とした個別対応指導の学習塾を展開しています。集団指導と個別指導は同じ学習塾でも、まったく違うノウハウが必要です。そこで、将来に向けてさらなる事業拡大戦略のためにも、一斉指導ノウハウを持った螢雪ゼミナールさんとの提携は有効だと考えたのです。また、当社の本社は名古屋なのですが、螢雪ゼミナールさんは岐阜県を中心に教室を展開されており、将来管理していく上で都合のよい立地条件であることも理由の一つです。
何より、話し合いを進める中で、教育に対する奥村さんの情熱と経営に対する真摯な姿勢に共感し、また螢雪ゼミナールさんの状況を知るにつれ、互いにM&Aのシナジー効果が望めると確信したのが最大の理由です。
奥村様: 螢雪ゼミナールは、単独のときより、新しい教室の展開も早くなり、教室数も増えています。他県から同業者が参入しつつある中で、シェアを維持していかなくてはなりません。そのためには、人材・資本が必要です。螢雪ゼミナールは、経営基盤が安定したことにより、必ず拡大していきますし、従業員も安心しています。一方で私は、引継ぎもスムーズに運び、よい雰囲気の中で経営から引退することができてほっとしております。あらためて、M&Aを決意したことが正解であったと実感しております。
井上様: 螢雪ゼミナールさんの一斉指導塾は、岐阜県内はもちろん、他県にも展開を検討しております。螢雪ゼミナールさんがグループになっていただいたおかげで当社になかった生徒指導ノウハウ、講師育成ノウハウ、経営人材などを得ることができました。今後とも教育事業には情熱を注ぎ、グループを挙げて成長・拡大していきたいと思っております。
譲受社としてご出席いただいたクリップコーポレーション様に関連する記事が、2005年7月20日付の日本経済新聞に掲載されました。
学習塾・予備校20社のうち、今期に形状最高益を見込む企業は大手に集中しており、上場企業の間で成長力に差が出てきているという内容です。
いち早く会社の成長戦略にM&Aを取り入れ、成功されたクリップコーポレーション様の今後が期待されます。
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