【徹底解説】東京プロマーケット上場企業の実例が満載の新書籍を発売
⽬次
- 1. プロフィール
「東京プロマーケット」上場のリアルがわかるケーススタディがまとめられています。日本経済新聞出版から2023年11月8日に書籍「今こそ『東京プロマーケット上場』 ~売上10億円を超えたら取り組む中小企業の新・成長戦略~」が出版されました。日本M&AセンターTOKYO PRO Market事業部にとって、2年半ぶりの新作で多くの上場企業の実例が盛り込まれています。著者の日本M&Aセンター上席執行役員で成長戦略事業部長の雨森良治さんに書籍に込めた想いを伺いました。
東京プロマーケット(TOKYO PRO Market)は東京証券取引所が運営するプロ投資家向けの市場で、ほかの市場とは異なり機動性と柔軟性が高い上場制度が魅力です。近年、全国の中小企業が相次いで上場しており注目度No.1の株式市場です。2023年11月末時点で84社が上場しており、日本M&Aセンターは上場を支援するJ-Adviserとしてこれまで20社以上を上場に導いています。
日本M&AセンターTOKYO PRO Market事業部にとって、2年半ぶりの新作になりますね。
1 冊目は世の中に東京プロマーケットを解説する本がなかったため市場の入門書的な立ち位置でしたが、2冊目の本作では、実際に東京プロマーケット上場で成長する企業の実例を取り入れ、企業の上場への歩みや上場後の様子など臨場感溢れる仕上がりとなっております。当社とお付き合いのある上場会社を中心に5社をピックアップ、いずれも東京以外の企業で、当社が進める地方創生のカタチを体現している日本M&Aセンターらしい一冊になりました。
2019年に当社が東京プロマーケット上場支援に参入してから、東京プロマーケットの認知度は飛躍的に上昇しました。以前より、実際に上場した会社の経営者に上場効果や会社の変化・成長の様子を聞きたいという声を多くの方々から頂いておりました。そのご要望に応えるため、上場企業の社長の生の声を聞いてまとめた一冊で、企画から出版まで1 年を費やした自信作です。
書籍のポイントや工夫した点を教えてください。
東京プロマーケットの本でありながら、企業の成長戦略をテーマにしたことです。東京プロマーケット上場を果たすことで、買収戦略を連続して進めるもよし、売却戦略で上場会社やPEファンドと連携するもよし、ステップアップで一般市場へのIPOを果たすもよし、とまさにこの市場が成長戦略の起点になる点を強調しています。
実際に、2023年に東京プロマーケットでは、4社がステップアップして一般市場に鞍替えしました。プライム上場企業に好条件で買収された会社もありました。今後、企業にとって東京プロマーケットを含め上場しているか上場してないかで、取引上や人材採用上などに大きな差が出てくると考えています。そういうことも踏まえて、東京プロマーケット上場を成長戦略の一丁目一番地として紹介しています。
どんな方に読んでほしいですか。
東京プロマーケットでは上場にあたり数値基準がありません。基準がない分、企業にとって上場の目安が分かりにくい面もあったかもしれません。タイトルに「売上10億円を超えたら取り組む中小企業の新・成長戦略」と入れることで、あえて読者のターゲット層を絞っています。まずは、年商10億円を自力で超えよう、そこから見えてくる成長戦略があります。上場は間違いなくその後押しになるとのメッセージとなります。また将来M&Aによる売却を検討している経営者にも読んでいただきたいですね。また、東京プロマーケットの裾野を広げるためにも、新規上場を支援するIPOコンサルや士業の先生方などにも、チェックしてほしい一冊です。
東京プロマーケットは東証内で最もポテンシャルのある市場です。市場の拡大とともにこの市場に上場する企業がさらに成長することを願って、これからも伴走を続けていきます。税抜き1,500円、全168ページ。