【広報誌「MAVITA」Vol.4より】 私たちにおまかせ!拠点紹介 ――日本M&Aセンター 九州支店

広報室だより
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博多駅の真向かいという好立地ビルを拠点に、約30人のメンバーが九州各地に繰り出す活気あふれる九州支店。九州出身者や、当地に移住を決めたメンバーも多く、地域に根ざした営業活動を展開しています。2023年度の成約件数が前年度の2倍になるなど、勢いに乗る九州支店を取材しました。(日本M&Aセンターが発刊する広報誌「MAVITA」Vol.4より転載)

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支店長が語る九州地域への思い。

「九州は“100年に一度”のチャンス。地元にM&A事業で貢献したい」



執行役員 九州支店長 榊原 啓士
熊本県益城町出身。米ネバダ州立大リノ校卒業後、電機メーカー、IT企業、大手金融機関を経て、2012年に日本M&Aセンター入社。2019年営業MVP&年度最高実績。2023年に九州支店長就任。

九州に根ざした活動を目指し、日本M&Aセンターの福岡営業所が設立されたのは、2016年のこと。翌年に支店となった後、私が支店長に就任した2023年、九州一円をカバーする拠点にしていくべく、会社に掛けあって「九州支店」に名称変更しました。

実は九州は、当社が多くのリソースを割いて展開する重点エリアでもあります。理由は、その大きなポテンシャルにあります。
九州は今、福岡市が主導する大型再開発〝天神ビッグバン〟や、台湾の半導体メーカー・TSMCの熊本工場建設、そしてコロナ禍明けのインバウンド需要の波などにより、日本一景気の良いエリアともいわれます。

一方、M&Aの市場規模は日本全体の6%ほどで、人口や経済規模を考えると低水準です。ただ現場では、後継者不在で悩む経営者も多く、M&Aの認知度の低さが浮き彫りになっています。

そこで当支店では、九州各県で経営者向けにセミナーを開催したり、地元メディアにPR広告を掲出したり、M&Aの成約式にメディアを招いて記事にしていただいたりと、認知を広げる地道な活動を展開してきました。また、地元の法人会や経営者コミュニティなどにも参加しており、今年から福岡ソフトバンクホークスのオフィシャルスポンサーにもなりました。

九州エリアでは数名体制のM&A仲介企業が多い中で、当支店では30人体制を築き、全域をカバーしています。地域の金融機関や会計事務所と緊密に連携していることも、確かな強みです。

オフィスのすぐ目の前は博多駅で、九州各県へ営業に向かうのにとても便利。2023年4月、福岡支店から「九州支店」に名称が変わった

九州支店は、九州出身者が約半数を占め、九州に移住を決意したメンバーも多くいます。地域愛が強く、地域のことをしっかり理解してさらに発展させたいという思いは、どの拠点にも負けません。こうした強みを活かし、2023年度はありがたいことに成約件数と売上の双方が、ほぼ倍増となりました。

私も熊本出身です。父は事業をしていましたが、長男の私は「外の世界を見てみたい」と後を継ぎませんでした。こうした経緯もあり、これまでの知識と経験を総動員して九州に貢献したいと思いながら、日々お客様と接しています。

長い東京勤務を経て感じるのは、九州のお客様との打ち解けやすさです。地域性なのか、人との距離が縮まりやすく、互いの人間性を理解し合うため非常に仕事がしやすいですね。
私たちが特に大切にしているのが、お客様の信頼を得ること、裏切らないことです。M&Aの成約がゴールではなく、その会社がより発展し、経営者と会社の両方が成功することを最終目標に据えています。だからこそ、何度も足を運び、事業の本質をつかんだご支援や、成約後もコミットし続けることにこだわっています。

九州経済は今、100年に一度のチャンスともいわれます。M&A支援を通して、地元の経済発展と皆さんの幸せに貢献したいです。


メンバーの年代構成は、40代が30%、30代が35%、20代が35%ほどとバランスがいい。またメンバー同士の距離が近く、一体感が強い

支店を引っ張る2人のコンサルタントを直撃

「目指すは、お客様に〝社内の人〟と思ってもらえる存在になること」



九州事業法人部 副部長 諸井 拓也
宮崎県出身。大手証券会社の営業を経て、2018年に日本M&Aセンターに入社。主に譲受け企業の担当として多くの成約実績を持ち、九州企業の成長を支援。幼少から剣道一筋で、大学時代は全日本大会に出場。

私は現在、主に譲受け企業をサポートする部署で、副部長を務めています。九州支店で日々実感するのが、「M&Aコンサルタント」という仕事のすばらしさです。 オーナー経営者の一生を左右する重要な局面で頼られ、M&Aが成功した暁には、感謝される。私は、人に喜んでもらえることならどこまででもやりたくなる性格なので、こんなにいい仕事はないと心から思っています。 特に、オーナーと腹を割って何でも話せる関係性になり、「諸井くんがそう言うなら、その提案に乗ってみよう」と信頼していただき、それが成功したときは、本当にやりがいを感じます。

だからこそ、私たちは真に頼られる存在にならなければいけません。それには、お客様の会社のことやビジネスモデルを知り尽くす必要があります。併せて私が心がけているのが、リスクやネガティブなこともきちんと伝えること。お客様から〝社内の人〟と思ってもらえるような存在を目指していきたいです。

高校まで宮崎で過ごし、大学時代は鹿児島にいたので、地元貢献の意識は人一倍強いです。今の自分を作ってくれた九州をもっともっと盛り上げ、恩返ししたいです。

「地域を〝主体的〟に守れる、とてもやりがいある仕事です」



九州会計金融部 針崎 登志郎
長崎県出身。警察官(刑事)、大手生命保険会社の営業を経て、2023年に日本M&Aセンターに入社。主に譲渡企業を担当。

私は刑事や生命保険の営業などを経て、日本M&Aセンターに入りました。現在は、提携する会計事務所にご紹介いただき、主に譲渡企業を担当しています。 この仕事は、地域を〝主体的〟に守れるという魅力があります。前職の刑事の場合、基本的に事件が発生してから動くのに対し、この仕事は自らアクションを起こし、後継者不在企業を廃業から救い、地域の産業や従業員の雇用を守ることができます。

以前、さまざまな支援機関を頼りながら2年ほど相手企業を探したものの見つからず、廃業寸前に当社を頼ってくださった譲渡企業がありました。当社のネットワークを活用し、1カ月足らずで相手企業が見つかりました。それをお伝えした時の、お客様の驚いた表情と、嬉しそうな言葉をよく覚えています。
私の強みの1つは、結果が出るまでやり続ける地道さと根性にあると思います。刑事時代の1週間に及ぶ張り込みや、徹底的な聞き込みなどの経験が、今の基盤になっているかもしれません。

今後はM&Aを通して九州を活性化し、ゆくゆくは九州内にも支店ができて、自分が地元長崎を含むエリアの長になれたらと夢見ています。

写真:富本 真之 文:田嶋 章博

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