コラム

M&Aコラム(60ページ目)

業界再編を起因とするM&A

M&A全般

業界再編とは、「業界全体を考える優良企業が集まって業界構造を変え、新しいビジネスに挑戦すること」である。「一国一城の主」である創業オーナー経営者は、自力での成長を考えることが多い。経営者が、自社の企業がどう成長すべきか、どう利益を出していくのか考えるのは当然だ。しかしながら、再編を主導する経営者は独自の考えを持ち、個人や一企業の利益のためだけでなく、業界の行く末を見据え業界全体をより良くするという

業界再編を起因とするM&A

ROEを高める戦略的なM&A実務

企業評価

なぜ今、ROEが大ブームになっている?過去にもあったブーム経営効率の向上に関する投資家と企業との関係が注目されるのは初めてのことではない。前回のブームは2005年頃のことで、ライブドア、村上ファンド事件、あるいはスティール・パートナーズによるサッポロホールディングスの株式大量取得等いわゆるアクティビストファンド、モノ言う株主の上場企業に対し敵対的ともとれる株主提案が展開された。それらの上場企業は、

ROEを高める戦略的なM&A実務

ROEとM&A、会社法実務、コーポレートガバナンス・コード

企業評価

ROEと会社法実務今後、ROEを向上させることを目的の一つとして行われるM&A案件が増える可能性もあるが、これは、上場会社をはじめとする各企業が置かれている以下の状況にも関係する。(1)ROEの数値目標、基準の公表周知のとおり、政府による2014年6月の「日本再興戦略」改訂2014を皮切りに、(1)2014年8月の伊藤レポートにおいて、「最低限8%を上回るROEが必要」との具体的な数値目標が示され

ROEとM&A、会社法実務、コーポレートガバナンス・コード

ROE向上と企業戦略

企業評価

ROE向上は利益率向上で日本企業のROEは世界と比較すると相対的に低い。実際、伊藤レポートに記載されているみさき投資株式会社の分析によると、全産業の2012年暦年ベースで米国企業のROEが22.6%であるのに対して、日本企業は5.3%となっている。この低いROEを高めるためには、大きく2つの方向性がある。一つは分母である自己資本を圧縮すること、すなわち財務レバレッジを高めることである。もう一つは分

ROE向上と企業戦略

アウトソーシング&共同エンジニアリングのケース

M&A全般

M&Aを継続することによって、高ROEを維持株式会社アウトソーシングは、ここ6年で15件のM&Aを実施してきている(アウトソーシング社適時開示資料より)。茂手木専務のインタビューからも明らかなように、アウトソーシング社は多数のM&Aを継続することにより、選択眼を高め、PMIにおいては独自のノウハウを確立してきた。その結果、のれんの償却負担などにより短期的な低下はあるものの、ROEは中期的に向上して

アウトソーシング&共同エンジニアリングのケース

<特別インタビュー>M&Aによって成長し続け、グローバルトップクラス企業を目指す

M&A全般

株式会社アウトソーシング(東証1部2427)は、1997年創業、メーカーの生産性向上のためのアウトソーシング事業を行い、国内外にグループ会社58社、連結社員数が25,606人(2015年9月30日現在)という規模に成長している。急成長を遂げているアウトソーシング社の戦略やROE向上に向けた取り組みを、同社が積極的に推進するM&Aの中心的人物である、専務取締役茂手木雅樹様に伺った。国内は高付加価値追

<特別インタビュー>M&Aによって成長し続け、グローバルトップクラス企業を目指す

住宅市場における業界再編

業界別M&A

この記事では、住宅業界の業界再編や大手企業によるM&A事例を紹介する。まずは「そもそも住宅業界とは?」というところから見ていこう。@cv_button住宅業界とは業界定義住宅業界は、設計・施工・事務・営業など、戸建て住宅にまつわるあらゆる業務を行う業界である。住宅は、多くの人にとって人生で最も高額な買い物のひとつであり、その人の人生に長い期間にわたって影響を与える商品だ。特に近年では災害に強い安全

住宅市場における業界再編

2014年のITソフトウェア業界 M&A件数は全業種中最多の514件

業界別M&A

M&A件数は全業種中最多の514件「新たな価値創造」を目指す企業にとって、ITソフトウェア業界のもてる人材・ノウハウ・技術・知財などは、まさにM&Aで獲得すべき「リソースの宝庫」だ。その業界の担当者として、近年の当該業界のM&A動向を概観してみる。@cv_buttonITソフトウェア業界のM&A件数は、2014年に514件と過去最高となった(図1)。国内全40業種分類の中で最も多い件数である。20

2014年のITソフトウェア業界 M&A件数は全業種中最多の514件

かかりつけ薬局化と淘汰される薬局、在宅医療への取り組み

業界別M&A

加速する“かかりつけ薬局化”調剤薬局業界において、“かかりつけ薬局化”の動きが速まっている。2015年5月に開催された経済諮問会議において「全ての薬局をかかりつけ薬局にする」と塩崎厚生労働大臣が発言して以来、日本薬剤師会の山本会長の「われわれとしては歓迎している」との呼応(6月4日記者会見にて)、そして6月末の骨太の方針での提言。@cv_buttonこれで行政の“かかりつけ薬局化”への後押しがいよ

かかりつけ薬局化と淘汰される薬局、在宅医療への取り組み

ITソフトウェア業界 第2次業界再編時代の幕開け

M&A全般

「新たな価値創造」を目指す企業にとって、ITソフトウェア業界のもてる人材・ノウハウ・技術・知財などは、まさにM&Aで獲得すべき「リソースの宝庫」だ。その業界の担当者として、近年の当該業界のM&A動向を概観してみる。2014年のITソフトウェア業界M&A件数は全業種中最多の514件ITソフトウェア業界のM&A件数は、2014年に514件と過去最高となった(図1)。国内全40業種分類の中で最も多い件数

ITソフトウェア業界 第2次業界再編時代の幕開け

新たな価値創造を実現するM&A ~パターン認識

M&A全般

M&Aにおいては、たとえばサントリーホールディングス株式会社による米ビーム社買収のケースのように、大型案件が華々しく目につきがちである。これらは、既存ビジネスの延長線上で一気にシェアを拡大する、あるいは商品の補完を成し遂げるといった目的の場合が多く、買収企業の意図が分かりやすい。一方で、華々しさは無いが、融合する2社のリソースを両社が根源的に見定めて、これまでにない新サービス、新製品を生み出すこと

新たな価値創造を実現するM&A ~パターン認識

IT(情報ネットワーク関連)企業の資本提携をめぐる法務アプローチ

M&A法務

情報ネットワーク関連企業の特色IT関連の企業の買収において、対象企業を分析し買収に伴う法務リスクを事前検討するアプローチは、製造業とは相当異なることになる。一概にIT関連といっても業種は様々であるが、近年はインターネットを中心とする情報ネットワークが産業の重要な基盤となっているので、情報ネットワーク関連企業を念頭においてみたい。対象企業は、概ね下記の業務に大別される。ネットワーク・インフラの提供(

IT(情報ネットワーク関連)企業の資本提携をめぐる法務アプローチ

<特別インタビュー>SIerと映像処理技術の融合により、新たなマーケット・製品・サービスを提供していく「価値創造型M&A」

企業評価

ジャパンシステムは、IT業界において45年以上の業歴を誇る老舗企業で、システム基盤事業、エンタープライズ事業、公共事業の3つの事業を柱とし、ソリューションおよびサービスを提供している。2015年7月、日本M&Aセンター仲介により、監視用ネットワークカメラやマンモグラフィ(乳がん診断装置)等の画像処理ソフトウェアの開発を得意とするネットカムシステムズとのM&Aを実現。今回、ジャパンシステム阪口正担社

<特別インタビュー>SIerと映像処理技術の融合により、新たなマーケット・製品・サービスを提供していく「価値創造型M&A」

新たな価値創造型M&A ~ジャパンシステムによるネットカムシステムズの株式譲受け

企業評価

本件M&Aの背景長引く不況下で抑制されていた企業のIT投資が活発化し、SIer型ビジネスが今好調である。マイナンバー制度に代表される大型システム投資も今後目白押しである。それに伴い、IT技術者不足が深刻化している。その一方で、労働集約型ビジネスには限界が来ており、東京五輪後の市場は縮小傾向にあると見ている。今回譲受け側となったジャパンシステムにおいても、中長期的に経営陣はこの状況に危機感を持ってい

新たな価値創造型M&A ~ジャパンシステムによるネットカムシステムズの株式譲受け

薬剤師採用と調剤薬局のM&A、どうすれば薬剤師を確保できるのか

業界別M&A

離職率の少ない調剤薬局を目指して現在、リクルートの薬剤師専門の人材サイトには、35,000件以上の薬局・ドラッグストアの登録があり、どれだけ多くの薬局が薬剤師確保に頭を悩ませているか見て取れる。薬局・ドラッグストア業界で薬剤師の新規獲得が喫緊の課題となっており、大手薬局が薬剤師獲得手段の一つとしてM&Aを実行していることを紹介した。しかし一方で、薬剤師の確保を考える上では、離職率の抑制も欠かせない

薬剤師採用と調剤薬局のM&A、どうすれば薬剤師を確保できるのか

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