「ケーススタディ」に関連する記事一覧(2ページ目)

トーホーのM&Aによる成長戦略

M&A全般

株式会社トーホー(以下、「トーホー」)は、外食事業者への食材卸売をコア事業とする「業務用」食品卸売業界の最大手である。1947年佐賀県にて食品卸売業者として創業した。『食を通して社会に貢献する』という経営理念のもと、現在は神戸市に本社を構え、主要事業は業務用食品卸売(ディストリビューター)、業務用食品現金卸売(キャッシュアンドキャリー)、食品スーパー(トーホーストア)事業の3事業となっている。グル

トーホーのM&Aによる成長戦略

日本M&Aセンター成約事例にみる株式交換スキーム成功のポイント

M&A全般

中堅中小企業M&Aにおける株式交換スキームの活用状況日本M&Aセンターでは、上場企業が買い手となるM&A案件の成約を数多く支援している。そのうち株式交換スキームを用いたのは、2013年度で4件、その以前3年間で1件であったことを考えれば、株式交換スキームがここにきて注目を浴びてきていることがわかる。成約には至らなかったが、交渉過程で株式交換スキームを検討するケースは数多い。この背景には、やはり金庫

日本M&Aセンター成約事例にみる株式交換スキーム成功のポイント

企業買収における金庫株の戦略的活用

M&A全般

2001年に本格的に金庫株が解禁されて以来およそ13年が経過。積極的な事業投資の方向性が定まらない企業では、持ち合い解消の受け皿、自社株の買い支え、株主還元施策の一環といった、“余剰”キャッシュの消極的な活用方法の一つとしてこの制度が利用されてきた。一方で、アベノミクスの効果等による株式市場の活性化もあって、いまや様々な経緯で積みあがった金庫株は全体で16兆円と、上場株式の時価総額430兆円と比較

企業買収における金庫株の戦略的活用

株式交換を利用したM&A事例~コムシスHD

M&A全般

コムシスHDの概要コムシスホールディングス株式会社(コムシスHD)は、日本最大の電気通信工事会社である。戦後、日本のライフライン構築が急務となり、全国を網羅する電気通信工事会社の設立が必要となった。そこで当時の経済界を代表するリーダー達が発起人となり設立されたのがコムシスHDである(日本通信建設株式会社として発足)。1951年、日本初の通信事業者である日本電信電話公社(現NTTグループ)設立の1年

株式交換を利用したM&A事例~コムシスHD

調剤薬局業界におけるM&A事例

M&A全般

メディカルシステムネットワークとトータル・メディカルサービス両社の概要とM&Aの背景株式会社メディカルシステムネットワーク(以下、「メディシス社」という)は、札幌を本社とする調剤薬局事業を中核とする企業である。1999年創業と比較的若い企業であるが、282店舗を有する業界の準大手で東証一部に上場している。拠点である北海道では109店舗を有し圧倒的なドミナントエリアを形成しているとともに、関東や関西

調剤薬局業界におけるM&A事例

<FUTURE特別企画> イエローハット 堀江社長インタビュー「成功させるM&Aのこつ」

M&A全般

(聞き手:日本M&Aセンター渡邊大晃)日本M&Aセンターで仲介させて頂いた株式会社ドライバースタンド(以下「ドライバースタンド社」)の買収後、約1年半が経過しました。その後の状況についてお聞かせ頂きたいと思います。堀江:お陰様で、ドライバースタンド社は、当社グループ入り以降も順調に業容を拡大しております。M&Aのシナジー効果を早くも大きく発揮しはじめたぞ、という感じです。シナジー効果はどのようなも

<FUTURE特別企画> イエローハット 堀江社長インタビュー「成功させるM&Aのこつ」

戦略の比較分析

M&A全般

イエローハットは、クルマ離れの背景などにより、縮小が続く市場環境下において、出店によるオーガニック戦略とM&Aによるレバレッジ戦略の両輪で成長を実現している。ここでは、本件をベースに、(I)イエローハットの戦略の考察(II)日米での自動車アフターマーケット需要の比較(III)日本における成熟・2強業界の戦略、の3点を考察したい。(I)イエローハットの戦略の考察イエローハットが推進してきた戦略は、下

戦略の比較分析

イエローハットのM&Aを通じた成長戦略

M&A全般

株式会社イエローハットは、自社成長とM&Aをバランス良く組み合わせながら継続的に企業価値を高めている企業である。2012年、同社が立て続けに実施したM&A、株式会社モンテカルロ(当時業界第6位)買収、株式会社ドライバースタンド(当時業界第4位)買収、および出光興産との資本業務提携は、カー用品業界リーディングカンパニーとして躍進が著しい同社を大きく印象づけるものであった。ドライバースタンド買収案件の

イエローハットのM&Aを通じた成長戦略

十社十色のアジア戦略 戦略的観点から-ユニ・チャームによるミャンマー企業買収-

海外M&A

成長市場としてのミャンマー親日かつ東南アジアで最後の巨大市場・フロンティアなどと言われているミャンマー。携帯電話もクレジットカードも使えなかった2~3年前に比べ、ミャンマー市場は急速に発展・成長している。ミンガラドン始め、ヤンゴン市内の工業団地は完売状態。街では袈裟姿の敬虔な仏教徒を多く目にし、日本から輸入した中古の路線バスが道の右側を走る。ドアの位置が反対なので、バスの乗降は道の真ん中だ。日本の

十社十色のアジア戦略 戦略的観点から-ユニ・チャームによるミャンマー企業買収-

経済発展レベルとM&A ケーススタディ-ユニ・チャームによるミャンマー企業買収-

海外M&A

2013年3月21日、ユニ・チャームはタイの子会社Uni-Charm(Thailand)Co.,Ltdを通じて、ミャンマーの大手衛生用品製造販売会社MyanmarCareProductsLimited(本社ヤンゴン。以下、マイケア社という)のほぼ全株式を取得した。ご承知のとおりミャンマーは民主化の進展に伴い所得水準を急速に向上させつつある。マイケア社はそのミャンマーにおける女性用生理用品市場でトッ

経済発展レベルとM&A ケーススタディ-ユニ・チャームによるミャンマー企業買収-

企業戦略の観点から -イオンによるダイエーの子会社化-

M&A全般

今回のイオンによるダイエーの子会社化を下記2つの観点で考察してみたい。(1)国内・巨大総合小売業2社の成長戦略(2)地方スーパーマーケット(SM)の生き残り戦略国内・巨大総合小売業2社の成長戦略今回ダイエーを子会社化したイオングループ(以下、イオン)は、セブン&アイ・ホールディングス(以下、セブン)と並び、日本を代表する小売業グループの一社である。世界規模で巨大総合小売業態を見ると、いずれも10~

企業戦略の観点から -イオンによるダイエーの子会社化-

イオンによるダイエーの子会社化

M&A全般

2013年3月27日に公表された本件は、すでにイオンがダイエーの筆頭株主であったこともあり(保有株比率19.9%)、既定路線との見方もありましたが、一方でスーパーマーケット業界のみならず、今後の組織小売業の本格的淘汰の予兆ともいわれています。両社の明暗が大きく分かれたのは、バブル崩壊後の経済減速に対する脆弱性の差でしたが、1995年の阪神淡路大震災の影響も見逃せません。ダイエーは、関西主要7店舗が

イオンによるダイエーの子会社化