扶桑化学工業(4368)、三井化学(4183)の有機酸事業を承継へ
扶桑化学工業株式会社(4368)は、三井化学株式会社(4183)の有機酸事業を承継することについて「基本合意書」を締結することを決定した。
【化学業界のM&A】
扶桑化学工業は、無水マレイン酸を原料とするリンゴ酸の国内唯一のメーカー。
三井化学は、ウレタン事業の再構築の一環として、鹿島工場の全プラント(TDI・特殊イソシアネート群・有機酸)を停止し、工場を閉鎖することを決定している。
扶桑化学工業は、本件事業承継により、将来的に無水マレイン酸を原料にした果実酸及び誘導品の生産設備を建設、さらには大阪工場より果実酸生産設備を鹿島工場に移設することを計画しており、現在の有機酸を軸にした果実酸コンビナートを構築することでコスト競争力の抜本的強化を図る。
●今後のスケジュール
事業譲渡契約締結日 平成26年6月下旬
事業譲渡日 平成26年10月1日