オリックス(8591)、パキスタンのイスラム金融会社を買収
オリックス株式会社(8591)は、パキスタンの現地法人 ORIX Leasing Pakistan Limited.(OLP社)を通じて、同国のStandard Chartered Services of Pakistan Ltd.(SCSP社)およびStandard Chartered Leasing Ltd.(SCLL社)の発行済み全株式を取得し、SCLL社を吸収合併した。
オリックスは、1986年に政府系金融機関などと合弁でパキスタン初のリース会社となるOLP社を設立し、機械設備や自動車のリース事業を展開している。1988年にOLP社は、現地の3つの証券取引場に上場し、現在ではパキスタン最大手のリース会社となっている。
SCSP社は、大手上場イスラム信託金融事業者 Standard Chartered Modaraba(SCM社)の運用会社で、
SCLL社は、OLP社と同様に3つの証券取引所に上場するパキスタン第2位のリース会社。
本件によりオリックスは、パキスタンでのリース事業をさらに拡大するとともに、オリックスグループとして初めてムダラバ事業(日本の上場投資信託に似たイスラム金融の一つで、集めた資金を事業者が投資・運用し、その収益を出資者に配当する信託金融事業)に参入する。
さらにSCM社を通じて、イジャーラやムラハバ(トレードファイナンス)など様々なスキームでのイスラム金融の提供を行うことで、イスラム金融ニーズへの対応を図る。