タカタ(7312)、エアバッグ関連の一部を除く実質全事業を米国キー・セイフティー・システムズに譲渡へ
タカタ(7312)は、キー・セイフティー・システムズ社(米ミシガン州、KSS)との間で、タカタが全世界で保有する実質的に全ての資産及び事業をエアバッグ関連の一部を除き同社へ譲渡する旨の基本合意に至った。
譲渡価格は総額約1,750億円。
タカタは、本日開催の取締役会において、民事再生手続開始の申立てを行うことを決定し、東京地方裁判所に申立てを行った。また併せて、連結子会社であるタカタ九州株式会社及びタカタサービス株式会社にかかる民事再生手続開始の申立て並びに米国子会社であるTK Holdings, Inc.を含む海外子会社12社にかかる再生手続開始の申立てを行った。上記基本合意はこれらの再生手続開始の申し立てに先立ち行われた。
本件M&Aにより、KSSは、相安定化硝酸アンモニウム(PSAN)を使用したエアバッグインフレータの製造及び販売に関する一部の資産及び事業を除き、タカタの実質的に全ての資産を取得する。PSAN関連事業については、本件後も、再編後のタカタが運営を継続するものの、段階的に縮小していく予定。また、タカタは、エアバッグインフレータ改修キットの供給を続ける方針。
タカタとKSSの事業を実質的に全て統合することにより、世界23ヵ国に展開し、約60,000名の従業員を擁する世界最大級の自動車用安全部品会社が誕生する。その規模を活かし自動車安全産業において、高品質な製品を提供しイノベーションを継続する。