M&Aニュース

成長戦略セミナー

JSR(4185)、創薬支援サービス会社Crown Bioscience Internationalの全株式取得

更新日:

JSR(4185)は、Crown Bioscience International(ケイマン諸島、Crown社)の全株式を取得し、完全子会社化することについてCrown社と合意した。

JSRグループは、ライフサイエンス事業を石化事業、ファイン事業に次ぐ第三の柱と位置付け、事業拡大を目指している。

Crown社は、世界でがん、炎症性疾患、心血管疾患及び代謝性疾患領域に対し、医薬品の基礎研究成果を臨床研究や実用化にまで高める創薬探索開発受託サービスを提供している。

本件M&Aは現金対価の逆三角合併方式による。具体的には、JSRはケイマン諸島に買収目的子会社(SPC)であるMerger Subを設立し、Merger Subを消滅会社、Crown社を存続会社とする吸収合併を行う。Crown社株主は既存のCrown社株式が消却される代わりにJSRから対価として現金総額約440億円を受領する権利を取得する。また、合併後のCrown社はTPExの上場を廃止する。

本件M&Aにより、JSRグループは、ライフサイエンス事業を、戦略的基礎研究、診断薬開発、創薬探索開発受託、細胞株樹立から製造プロセス開発、GMP製造受託まで拡大し、製薬業界に創薬プロセスへの製品・サービス提供からGMP製造までシームレスな価値提供の実現を目指す。

●今後のスケジュール
買収実行日 2018年6月

化学製品製造(製薬・トイレタリー除く)業界のM&A・事業承継の動向はこちら

化学製品製造(製薬・トイレタリー除く)業界のM&A売却・事業承継案件

日本M&Aセンターでは、化学製品製造(製薬・トイレタリー除く)業界をはじめ、譲渡案件情報を常時ご紹介しております。ご興味のある案件がありましたら、ぜひお問い合わせください。

JSRに関連するM&Aニュース

JSR、半導体薬品メーカーのヤマナカヒューテックを買収

JSR株式会社(4185)は、ヤマナカヒューテック株式会社(京都府京都市、以下「YHC」)の全株式を取得し完全子会社化することでYHCと合意し、2024年5月15日に株式譲渡契約を締結した。JSRは、研究開発・技術革新力を核に、新規材料開発、品質管理、サプライチェーンマネージメント等を行う。YHCは、半導体材料・光ファイバー材料等の高純度化学薬品の製造販売を行う。目的半導体デバイスの進化は、リソグ

JSR、TOBが成立し上場廃止へ

JICC-02株式会社(以下「公開買付者」)が2024年3月19日から実施しておりましたJSR株式会社(4185)の普通株式、本新株予約権及び本米国預託証券に対する公開買付け(TOB)が2024年4月16日をもって終了した。本公開買付けの結果、2024年4月23日(本公開買付けの決済の開始日)をもって、JSRの親会社及び主要株主である筆頭株主に異動が生じる見込みとなった。JSRは、半導体材料やディ

産業革新投資機構、JSRを買収及び株式非公開化へ

JICC-02株式会社(東京都港区以下、JICC-02)は、JSR株式会社(4185)の株券等を公開買付け(TOB)により取得することを決定した。買付等の価格は、普通株式1株につき4,350円。買付代金は、903,917,267,550円(買付予定数207,797,073株に、1株当たりの買付価格を乗じた金額)。買付予定数の下限は、138,531,400株。JICC-02は、JSRの株券等を取得お

JSR、韓JSR Electronic Materials Koreaを完全子会社化へ

JSR株式会社(4185)は、韓国におけるJSRの電子材料事業の販売代理店であり、PERICorporation(以下、PERI)とJSRの合弁会社であるJSRElectronicMaterialsKoreaCo.,Ltd.(以下、JEMK)を、完全子会社化にむけPERI保有株式60%全てを買収する株式譲渡契約を締結した。JSRは、半導体材料やディスプレイ材料を扱うデジタルソリューション事業や、合

JSR、子会社Crown Bioscience Internationalを孫会社化、米ライフサイエンス事業を再編へ

JSR株式会社(4185)は、子会社であるJSRNorthAmericaHoldings,Inc.(アメリカ・カリフォルニア州)に対して、完全子会社であるCrownBioscienceInternational(アメリカ・カリフォルニア州)の全株式を現物出資により譲渡する。さらに、JSRNorthAmericaHDからJSRの孫会社であるJSRLifeSciences,LLC(アメリカ・カリフォル

この記事に関連するタグ

「クロスボーダーM&A」に関連するコラム

タイにおける日本食市場の2024年最新動向

海外M&A
タイにおける日本食市場の2024年最新動向

コロナ禍から復活最新のタイの飲食店事情日本M&Aセンターは、2021年11月にタイにて駐在員事務所を開設し、2024年1月に現地法人を設立いたしました。現地法人化を通じて、M&Aを通じたタイへの進出・事業拡大を目指す日系企業様のご支援を強化しております。ASEAN進出・拡大を考える経営者・経営企画の方向け・クロスボーダーM&A入門セミナー開催中無料オンラインセミナーはこちら私自身は、2度目のタイ駐

ベトナムM&A成約事例:日本の「ホワイトナイト」とベトナム企業

海外M&A
ベトナムM&A成約事例:日本の「ホワイトナイト」とベトナム企業

今回ご紹介するプロジェクトTの調印式の様子(左から、ダイナパック株式会社代表取締役社長齊藤光次氏、VIETNAMTKTPLASTICPACKAGINGJOINTSTOCKCOMPANYCEOTranMinhVu氏)ASEAN進出・拡大を考える経営者・経営企画の方向け・クロスボーダーM&A入門セミナー開催中無料オンラインセミナーはこちら私はベトナムの優良企業が日本の戦略的パートナーとのM&Aを通じて

シンガポールに代わる地域統括拠点 マレーシアという選択肢

海外M&A
シンガポールに代わる地域統括拠点 マレーシアという選択肢

ASEAN進出・拡大を考える経営者・経営企画の方向け・クロスボーダーM&A入門セミナー開催中無料オンラインセミナーはこちら人件費、賃料、ビザ発行要件、すべてが「高い」シンガポールASEANのハブと言えば、皆さんが真っ先に想起するのはシンガポールではないでしょうか。日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、シンガポールでは87社の統括機能拠点が確認されています。東南アジアおよび南西アジア地域最大の統括拠

小さく生んで大きく育てる ベトナムM&A投資の特徴

海外M&A
小さく生んで大きく育てる ベトナムM&A投資の特徴

本記事では、ベトナムでのM&Aの特徴と代表的な課題について解説します。(本記事は2022年に公開した内容を再構成しています。)比較的に小粒である、ベトナムM&A案件ベトナムのM&A市場は、ここ数年は年間平均300件程度で推移、Out-Inが全体投資額の約6~7割を占め、その中で日本からの投資件数はトップクラスです(2018年:22件、2019年:33件、2020年:23件)。興味深いことに、1件当

インドネシアM&AにおけるPMIのポイント

海外M&A
インドネシアM&AにおけるPMIのポイント

本記事では、クロスボーダーM&Aで最も重要であるPMIについて、インドネシアの場合を用いてお話しします。(本記事は、2022年に公開した記事を再構成しています)M&Aのゴールは“成約”ではありません。投資側の日本企業と投資を受ける海外の現地企業両社が、思い描く成長を共に実現できた時がM&Aのゴールです。特にインドネシア企業とのM&Aは、他のASEAN諸国と比較しても難易度は高く、成約に至ってもそれ

海外M&Aとは?目的やメリット・デメリット、日本企業による事例まで解説

海外M&A
海外M&Aとは?目的やメリット・デメリット、日本企業による事例まで解説

近年アジアなど成長著しい市場をターゲットに、海外M&Aを検討する中堅・中小企業は増えております。しかし、海外M&Aでは日本国内で実施するM&A以上にノウハウが不足していることが多く、海外M&Aを実施するハードルが高いと言わざるを得ません。そこで本記事では、日本M&Aセンター海外事業部の今までの経験を踏まえて、海外M&Aの内容や実施される目的、またメリットや注意点・リスクなどさまざまなポイントについ

M&Aニュース検索

注目のM&Aニュース

最新のM&Aニュース

日付別M&Aニュース

2017年12月
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31

月別M&Aニュース

注目ニュースワード