M&Aニュース週間まとめ(2021年6月28日〜2021年7月2日)
6月28日(月)
三十三フィナンシャルグループのグループ会社、名南経営キャピタルと協働で「33事業承継ファンド」を組成、第1号案件の投資実行
三十三銀行は、事業承継に課題を有する顧客に対して、有効なソリューション提供とともにそれに伴う資金ニーズに応えることを通じて、取引先企業の事業成長や雇用機会の創出、地域経済の活性化に貢献する。
GSIクレオス、紙管関連事業を行う100%子会社 大三紙化工業の持分を田中紙管に譲渡
GSIクレオスグループは、事業環境の変化へ対応すべく、事業ポートフォリオの見直しを行い、大三紙化工業のさらなる発展とグループの事業の集中と選択を目的に本件譲渡に至る。
今後は、田中紙管グループとの協業も視野に入れた取り組みを行うとともに、成長分野と定めている「環境」「生活・健康」「エネルギー」分野へ経営資源を投入し、経営の効率化を図る。
UUUM、インフルエンサーマーケティング事業やプラットフォーム事業等を行うライバーと資本業務提携締結
本提携により、UUUMは、ライバーと両社の事業領域(プラットフォーム、音楽事業、イベント業務、企業タイアップ獲得など)をかけ合わせ、クリエイターのサポート領域拡大のさらなる加速に向け、協力して取り組む。
また、YouTubeチャンネルでのコラボレーションや、キャスティング推進、両社プラットフォームの優先的活用など、クリエイターのバリュー最大化に向けた施策も推進させる。
ルノー、電気自動車(EV)のバッテリーの設計と製造において2社と提携
本提携により、ルノーは、2030年までにヨーロッパを拠点とする年間100万台の電気自動車の生産を目指す。
楽天とダイフク、楽天の物流センター運営の効率化に向けた連携強化を目的にパートナーシップ協定締結
本件により、楽天は、ダイフクと連携を強化することで、EC物流のさらなる効率化と持続可能な物流環境の実現に貢献する。
本件により、東京青果は、業務の連携・効率化に加え、異なる互いの強みである産地・顧客基盤を強化することで、より多様な情報の受発信と幅広い川上・川下のニーズに対応する。
東京ガス、集合住宅向け EV 充電サービスの事業化に向けてユビ電と資本業務提携契約締結
本提携により、東京ガスおよびグループは、経営ビジョン「Compass2030」において掲げた「価値共創のエコシステムの構築」に向け、引き続き顧客、地域社会、自治体、異業種企業やスタートアップ企業を含むビジネスパートナーなどと連携し、快適性の向上や環境負荷低減など多様な価値を創出・提供する。
NTTグループとNEC、5Gを活用した企業向けソリューション開発の共創活動を開始
本件により、NTT、NTTデータ、NECは、共創活動の第1弾として、欧州の自動車関連産業をターゲットにO-RAN仕様準拠の通信機器等の5Gインフラから、アプリケーションまで含めたソリューションを開発し事業化を目指す。 さらに、米国他広くグローバル市場や自動車産業、製造業以外の産業向けにも、日本で既に実施しているローカル5Gの豊富な実績および、そこで得た知見やユースケースを活かし、新たなソリューションの創出を図る。
6月29日(火)
昭文社HDとヘッドスプリング、資本業務提携契約締結、第三者割当増資実施
本提携により、昭文社HDは、共同開発する蓄電システムにヘッドスプリングの保有する次世代パワー半導体(炭化ケイ素(SiC)や窒化ガリウム(GaN)などを用いたパワー半導体)を活用した高周波スイッチング技術を適用し、低価格かつ小型・高効率な製品の実現を目指す。
戸田工業、射出成形磁石等の製造・販売事業を行う中国、広東省の江門協立社の持分取得、子会社化へ
本件M&Aにより、戸田工業は、サプライチェーンにおける部品から原料に繋がる技術情報などの一元的な管理などにより、各段階での品質レベルと開発スピードの向上を図るとともに、一貫した開発・生産体制の安定化を進め、顧客からの信頼向上を目指す。
SOMPOホールディングス、コネクテッドカーに関するデータを扱う英国のWejoに出資
本件により、SOMPOホールディングスは、Wejoおよび2020年6月から提携しているPalantir Technologies Inc.(アメリカ、Palantir)と3者で連携し、Wejoが有するコネクテッドカーに関するデータを、Palantirが持つビッグデータ解析技術を活用・分析し、モビリティ分野におけるリアルデータプラットフォームの構築やコネクテッドカー関連の保険商品の開発、超高齢化社会が抱えるモビリティの課題解決に向けた取組みなど、新たなサービス・商品を開発し、社会実装を目指す。
アトラグループ、Fitness Mirrorに関する事業等を行うOne Third Residenceの全株式取得、子会社化へ
本件M&Aにより、アトラグループは、One Third Residenceを子会社とすることで強固な協力関係の構築、事業展開のスピードアップを図る。
JA三井リース、包装機械を主力とする専門リース会社 日本包装リースの株式取得、連結子会社化
JA三井リースは、本件M&Aを含め、業務提携や資本参加等を通じたパートナー戦略に今後も積極的に取り組み、中期経営計画の基本方針に掲げる「ビジネスモデル転換による専門領域の事業拡大」を推進する。
ヒト・コミュニケーションズHD、オンライン接客事業を展開するUsideUの株式取得、子会社化へ
本件M&Aにより、ヒト・コミュニケーションズ・HDは、新たにオンライン接客分野へのソリューション提供を開始し、ヒト・コミュニケーションズ・HDグループは進展著しい非対面・非接触接客による営業支援、省力化・省人化による生産性向上の観点からも、顧客企業の成果追求を目指す「オムニチャネル営業支援」体制のさらなる充実を図る。
なお、株式取得後も四つ葉電力と新潟県民電力の顧客との契約はそのままに、Looopは両社の顧客需要にあわせた電力を供給する。
6月30日(水)
Sharing Innovations、関西圏を中心にDX事業及びPF事業を行うアップオンデマンドの全株式取得、子会社化へ
本件M&Aにより、Sharing Innovationsは、アップオンデマンドを子会社化することにより、Sharing Innovationsグループの関西拠点を立ち上げ、関西圏のさらなる顧客開拓を目指す。
ODKソリューションズ、システム開発および保守管理事業等を行うECSの全株式取得、子会社化へ
本件M&Aにより、ODKソリューションズは、中四国地方への事業拡大に向けて学校法人向け事業のサービス展開を加速させるとともに、ECSが持つIT技術およびノウハウを融合させることで新たなソリューション提案の実現を目指す。
富士テクノソリューションズ、技術者派遣事業を中心に情報処理請負事業等を行う中日本技研の全株式取得、子会社化へ
富士テクノソリューションズは、中日本技研が富士テクノソリューションズのグループ同様に技術者派遣事業を中心に情報処理請負事業を名古屋地区中心に展開しており、富士テクノソリューションズのグループの戦略に合致することから、本件M&Aに至った。
テクノプロ・HD、SAP導入コンサルティング事業等を行うジーコムネットの全株式取得、吸収合併へ
本件M&Aにより、テクノプロ・HDは、SAP導入コンサルティングおよび開発ならびにITインフラ構築の上流工程に強みを有するジーコムネットをグループ化することで、現在テクノプロが注力しているERP事業の開発・人材育成ノウハウを獲得し、エンドユーザーへの提案力の強化を図る。
テクノホライゾン、画像処理ソフトウェア技術の提供等を行う市川ソフトラボラトリーの全株式取得、子会社化へ
本件M&Aにより、テクノホライゾンは、今後、市川ソフトラボラトリーと革新的な商品を共同開発し、テクノホライゾンの販売網を活用して展開する。
ポールトゥウィン・ピットクルーHDの連結子会社、ソフトウェアの受託開発事業等を行うMSDHDの全株式取得、子会社化へ
本件M&Aにより、ポールトゥウィン・ピットクルーHDは、豊富な開発人材を有し、幅広い業種業態に顧客を有するMSDHDグループを子会社とすることで、相互送客により受注を拡大するとともに、顧客企業にとって付加価値の高いシステム開発、第三者検証、モニタリング、インフラ運用、カスタマーサポート等の「ワンストップ・フルサービス」ソリューションを提供することで、グループ全体での企業価値向上を図る。
アマナ、コクヨと資本業務提携締結、コクヨ等に対して第三者割当による普通株式を発行へ
本提携およびコクヨによる普通株式第三者割当増資を通じて、アマナは、オフィス用の設備事業に強みを有するコクヨとの関係強化を図り、コクヨのオフィスづくりの知見の活用と、アマナのコミュニケーションと感性の知見との協業を実施することにより、厳しい事業環境下において、収益性の向上を実現するための協力体制の構築を目指す。
7月1日(木)
個人向け銀行ローンDXプラットフォーム「クラウドローン」、オリエントコーポレーションと事前審査で連携
本提携により、クラウドローンは、車の購入費用など高額な資金を捻出する際、探しやすさは当然ながら「借りられる安心感」を担保するために、マッチング機能の向上とともに参画銀行の追加も進める。
アウトソーシングの連結子会社AEC、ITや弱電設備のシステム構築等を行うIntegrity Networksの全株式取得、子会社化
本件M&Aにより、アウトソーシンググループは、中期経営計画にて成長戦略の重点施策である公共系アウトソーシング事業拡大に資するシナジー効果を期待する。
SHIFT、小売業界のデジタルトランスフォーメーションを推進するフェズと資本業務提携
本提携により、SHIFTは、今後拡大する市場において急成長が期待されるフェズを、資本面含め総合的に支援し、フェズの持つ小売業界の取引先基盤にアクセスすることで、SHIFTの新規顧客開拓や既存顧客との関係性強化、取引の拡大を図る。
SRE HDとSNCSP、AI×IoTによるエッジコンピューティング展開を目指し資本業務提携
本提携により、SRE HDとSNCSPは、AI×IoTによるエッジコンピューティングの展開に取り組み、幅広い産業における実環境のデジタルトランスフォーメーション(DX)に貢献する。
7月2日(金)
フィデアHDと東北銀行は、経営統合後速やかに統合効果を発揮し、両社がそれぞれ長年に亘り築いてきた顧客とのリレーションや各地域における独自の信頼・ブランドを維持・深化させながら広域かつきめ細かなネットワーク等を活かし、地域経済の活性化への貢献と業務効率化、持続可能なビジネスモデルの追求および経営体制の構築を図るため、金融仲介機能・金融サービスの強化、ガバナンス体制および経営基盤の強化、収益力の増強を推進させる。
AGCの米国バイオ医薬品CDMO事業子会社、Novartis社より米国コロラド州に保有する遺伝子治療薬工場を買収へ
本件により、AGCは、Novartis社から譲り受けた本工場をAGC Biologics社のネットワークに取り込み、旧MolMed社の商用GMPに対応した遺伝子・細胞治療CDMOサービスの知見を取り入れるとともに、本工場の6万㎡を超える床面積を最大限に活用し、サービスの拡張を図る。
丸紅、日本国内において産業用コネクタ等の電子部品を取扱う専門商社ソルトンの全株式取得、子会社化
本件M&Aにより、丸紅は、商品ラインナップの拡充および物流サービスの効率化を行い、電子部品事業のさらなる拡大を図る。
伊藤忠商事、オンラインで金融教育サービスを提供するABCash Technologiesと資本業務提携
本提携により、伊藤忠商事は、伊藤忠商事の有するサービス基盤およびネットワークとABCash社に蓄積される独自の「お金の行動科学データ」を相互に活用し、マーケットインの発想で、社会課題ともいえる個人のお金に対する不安の解消に資する新規金融サービスを共同で開発・展開する。
SPK、カーディテイリング関連事業等を行うカービューティープロの全株式取得、完全子会社化へ
本件M&Aにより、SPKは、国内・海外の自動車整備・補修アフターマーケットを主要な事業領域とするSPKグループとカービューティープロのシナジー効果を期待する。
DeNA、声で判定する認知機能チェックツール『ONSEI』等を提供する日本テクトシステムズと株式交換へ
本件により、DeNAは、日本テクトシステムズと互いの強みや経営資源を最大限活かし、両社の事業の一層の成長を目指す。 具体的には、高齢者の方向けの取り組みをより加速し、既存サービスとの連携によるサービス強化やエビデンス創出を飛躍させ、超高齢社会における健康寿命の延伸、社会課題の解決に取り組む。
DeNA、ライブストリーミング事業を行うIRIAMの株式を追加取得、100%子会社化へ
本件により、DeNAは、IRIAMが100%子会社となる今後は一層、互いが持つライブストリーミングサービスの運営ノウハウや経営リソースの共有・活用等を推進し、さらなる事業成長と事業価値向上を図る。