成長戦略セミナー

日産自動車、自己株式の取得及び消却へ

更新日:

日産自動車株式会社(7201)は、2023年12月12日に開催した取締役会において、会社法第156条の規定に基づいて自己株式を取得すること及び、会社法第178条の規定に基づき、取得した自己株式を全数消却することを決議した。

日産はルノーグループが、ルノーグループが信託会社に信託した日産自動車の株式の一部売却を決定したことを受け、日産自動車の財務戦略やフリーキャッシュフローの状況、新たなアライアンス契約に基づく優先的な地位を総合的に勘案した上で、自己株式の取得を行うこととした。

また、会社の資本効率を改善するため、取得した自己株式は全数消却する。株式の消却によって純資産が減少し、一株当たりの利益(EPS)が増加することで、株価純資産倍率(PBR)の改善につながる効果が期待される。

日産は、今後とも株主還元の強化と資本効率性の向上を図り、将来の成長に向けて継続的に財務健全性を改善し、財務柔軟性の維持に努める。

・1)自己株式の取得について
取得対象株式の種類 普通株式
取得する株式の総数 211,000,000株
取得価額     119,953,500,000円
取得日       2023年12月13日
取得方法     東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による買付け

・2)自己株式の消却について
消却する株式の種類 普通株式
消却する株式の総数 上記1)により取得した自己株式の全株式数
消却予定日     2023年12月15日

輸送用機械・部品製造業界のM&A・事業承継の動向はこちら

輸送用機械・部品製造業界のM&A売却・事業承継案件

日本M&Aセンターでは、輸送用機械・部品製造業界をはじめ、譲渡案件情報を常時ご紹介しております。ご興味のある案件がありましたら、ぜひお問い合わせください。

日産自動車に関連するM&Aニュース

日産、三菱自動車の株式を一部売却

日産自動車株式会社(7201)は、保有する三菱自動車工業株式会社(7211、以下:三菱自動車)の株式の一部を、三菱自動車へ売却すると発表した。日産自動車は、三菱自動車の発行済株式総数(自己株式を除く)の34.07%に相当する5億662万577株を保有している。そのうち、1億4902万8300株(自己株式を除く発行済株式総数の10.02%)を上限として三菱自動車へ売却する。三菱自動車の経営戦略を支援

日産自動車、Hondaと三菱自動車、3社での戦略的パートナーシップ検討の覚書を締結

日産自動車株式会社(7201)と本田技研工業株式会社(7267、以下「Honda」)、ならびに三菱自動車工業株式会社(7211)は、2024年3月15日に日産自動車とHondaが締結した、自動車の知能化・電動化に向けた戦略的パートナーシップの検討開始に関する覚書に基づく検討枠組みについて、三菱自動車が新たに参画し、三社で協議を進めることについて覚書を締結した。日産自動車は、自動車の製造、販売および

日産自動車とルノーグループがアライアンス連携を強化

日産自動車株式会社(7201)は、ルノーグループ(フランス)とのアライアンスに関する声明を発表した。本件アライアンスの連携の強化は、次の3領域で構成される。①高い価値を生むプロジェクトによる、パートナーシップの再構築ラテンアメリカ、インドおよび欧州において、市場、自動車、技術の3つの視点で展開される主要プロジェクトの推進②パートナーが参加可能な新しい取り組みによる、戦略的な機敏性の向上ルノーグルー

日産自動車、現地子会社ロシア日産自動車製造の株式を「自動車・エンジン中央科学研究所」に譲渡へ

日産自動車株式会社(7201)は、ロシア市場からの撤退と、子会社であるロシア日産自動車製造会社(ロシアサンクトペテルブルク、以下ロシア日産)の全株式を自動車・エンジン中央科学研究所(ロシアモスクワ、以下NAMI)に譲渡することを決定した。譲渡価格は、1ユーロ。日産自動車は、自動車の製造販売および関連事業を展開している。自動車・エンジン中央科学研究所は、自動車の研究・開発および生産を行っている。日産

日産自動車、車載用リチウムイオン電池製造のビークルエナジージャパンの株式取得、子会社化へ

日産自動車株式会社(7201)は、ビークルエナジージャパン株式会社(茨城県ひたちなか市)の株式を取得し、連結子会社化することを決定した。株式会社INCJ(東京都港区)の保有する全普通株式を取得し、ビークルエナジージャパンが新たに発行する普通株式を引受ける。日産および既存株主であるマクセル株式会社(東京都港区)および日立Astemo株式会社(東京都千代田区)は、ビークルエナジージャパンの株式を共同で

この記事に関連するタグ

「PBR」に関連するコラム

PER(株価収益率)とは?PBRとの違い、目安などわかりやすく解説

経営・ビジネス
PER(株価収益率)とは?PBRとの違い、目安などわかりやすく解説

PER(株価収益率)とは?PER(ピーイーアール)は「PriceEarningsRatio」の略称で、「株価が企業の利益と比べて割高か、割安か」を判断するための指標です。日本語では株価収益率と訳されます。PERは企業の将来的な成長性を評価する際や、同業他社との比較、適正な株価を判断する指標の1つとして用いられます。具体的には企業の株価をEPS(1株当たりの純利益)で割って求めます。単位は「倍」です

EPS(1株当たり純利益)とは?計算方法、PERとの関係をわかりやすく解説

企業評価
EPS(1株当たり純利益)とは?計算方法、PERとの関係をわかりやすく解説

EPS(1株当たり純利益)とは?EPSは「EarningsPerShare」の略語で、「1株当たり純利益」と訳されます。単位は円です。この数値は、企業の当期純利益を株式数で割ったもので「企業がどれだけ効率よく利益を上げているのか」を表す指標とされています。つまり、EPSの数値が大きいほど、企業の収益性が高いことを意味します。株価の割高・割安を判断するPER(株価収益率)の計算に用いられ、現在や将来

PBR(株価純資産倍率)とは?PERとの違い、目安や見方を解説

経営・ビジネス
PBR(株価純資産倍率)とは?PERとの違い、目安や見方を解説

PBR(株価純資産倍率)とは?PBRは「PriceBook-valueRatio」の略称で、企業の純資産と、株式の時価の差を評価し、現在の株価が割安か、割高かを調べる際に用いられます。日本語では株価純資産倍率と訳されます。具外的には企業の株価をBPS(1株当たり純資産)で割って求めます。単位は「倍」です。PBR(株価純資産倍率)=株価÷BPS(1株当たり純資産)※BPS=株価÷発行済株式総数この記

M&Aニュース検索

注目のM&Aニュース

最新のM&Aニュース

日付別M&Aニュース

2023年12月
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31

月別M&Aニュース

注目ニュースワード