事業承継セミナー

関西ペイントの欧州子会社であるKANSAI HELIOS社、WEILBURGER社を買収

更新日:

関西ペイント株式会社(4613)は欧州連結子会社であるKansai Helios Coatings GmbH(以下「KANSAI HELIOS社」)によって、ドイツ連邦共和国ヴァイルブルクに本社があり、欧州および北南米・アジア等で塗料等の製造・販売を行うGREBE Holdings GmbH傘下の工業用塗料製造販売事業の全てを、WEILBURGER Coatings GmbH社とWEILBURGER Asia Ltd.(Hong Kong)社(以下両社合わせて「WEILBURGER社」)の株式100%取得を通し、買収することを決定した。KANSAI HELIOS社は、2024年2月9日付で株式譲渡契約を締結予定。

KANSAI HELIOS社は、オーストリアのウィーンを本拠地とし、欧州をはじめ広範囲に生産および販売ネットワークを持つ塗料グループ。 塗料、合成樹脂、接着剤、その他の化学製品を通じて、さまざまな業界、専門ユーザー、エンドユーザーに向けて、高品質で革新的な製品ソリューションとシステムを幅広く提供する。

WEILBURGER社は、1900年に創業して以来120年以上、欧州を中心にグローバルに事業を展開する老舗塗料メーカー。2023年度連結売上高は約1億5000万ユーロとなる見込み。

【株式取得の理由】
今回WEILBURGER社を買収することにより、関西ペイントグループは重要戦略事業と位置付けている鉄道車両用塗料分野を始め、フライパンやアイロンなどに使われるノンスティックコーティングや、ストーブや暖炉に使用される耐熱塗料などの技術を獲得し、グループに拡大する事で工業用塗料分野での地位を大きく高めていく。

関西ペイントグループは、第17次中期経営計画において欧州、インドを中心に中小型のM&Aに取り組んでいる。これまでに、KANSAI HELIOS社においてWefa社の鉄道事業資産(2022年8月)、CWSグループ(2023年2月)、Beckers社の鉄道事業資産(2023年5月)の買収を実行してきた。

今後、WEILBUGER社のグループへの参加による相乗効果の創出に注力することに加え、引き続きグループ戦略である「成長分野への積極的な投資」を遂行し、持続的な企業価値の向上を実現していく。

【今後の予定】
株式取得実行日  2024年3月31日

化学製品製造(製薬・トイレタリー除く)業界のM&A・事業承継の動向はこちら

化学製品製造(製薬・トイレタリー除く)業界のM&A売却・事業承継案件

日本M&Aセンターでは、化学製品製造(製薬・トイレタリー除く)業界をはじめ、譲渡案件情報を常時ご紹介しております。ご興味のある案件がありましたら、ぜひお問い合わせください。

関西ペイントに関連するM&Aニュース

関西ペイント、新世代バイオ素材開発のSpiberに出資

関西ペイント株式会社(4613)は、Spiber株式会社(山形県鶴岡市)と、構造タンパク質を用いた塗料分野の新素材、新技術の開発に向け、投資契約を締結するとともに、Spiberが実施する第三者割当増資の引き受けにより、同社株式を取得したことを発表した。Spiberは、2007年9月に創業した、構造タンパク質「BrewedProtein™素材」を開発する、山形県鶴岡市に拠点を置くバイオベンチャー。現

関西ペイントの欧州連結子会社Helios社、ドイツの老舗塗料メーカーCWSグループを子会社化へ

関西ペイント株式会社(4613)は、欧州連結子会社であるKansaiHeliosCoatingsGmbH(オーストリアウィーン、以下Helios社)が、CWSLackfabrikGmbH(ドイツデューレン、以下CWSグループ)の全株式を取得し、子会社化することを決定した。関西ペイントは、各種塗料の製造販売、配色設計、バイオ関連・電子材料関連製品の製造販売を行っている。Helios社は、関西ペイント

関西ペイント、アフリカ塗料事業運営の子会社2社をAkzo Nobelの子会社に譲渡へ

関西ペイント株式会社(4613)は、子会社のKansaiPlasconAfricaLtd.(南アフリカ、KPAL)およびKansaiPlasconEastAfrica(Pty)Ltd.(モーリシャス、KPEA)の株式をAkzoNobelCoatingsInternationalB.V.(オランダ・アムステルダム)に譲渡することを決定した。本件に伴い、KPALおよびKPEAは連結子会社から外れる。譲

関西ペイント(4613)、欧州の塗料メーカーHelios Groupを子会社化

関西ペイント(4613)は、欧州の塗料メーカーHeliosGroup各社の持株会社であるAnnagabS.A.(ルクセンブルク、Annagab)の全株式を、RingInternationalHoldingAG(オーストリア、Ring)その他の株主より取得し子会社化することを決定し、株主との間で株式譲渡契約を締結した。取得価額は概算700億円(フィー込)。関西ペイントは、中期経営計画において、グロー

関西ペイント(4613)、子会社がマレーシアの塗料メーカーSancora Paint Industries Sdn. Bhdの株式取得

関西ペイント(4613)の子会社であるKansaiPaintAsiaPacificSdn.Bhd(マレーシア、KPAP社)は、塗料メーカーであるSancoraPaintIndustriesSdn.Bhd(同国、SPI社)の株式を取得することを決定した。KPAP社によるSPI社の出資比率は100%となる。関西ペイントは、中期経営計画の重点方針としてグローバル化の加速を掲げており、特にASEAN市場を

この記事に関連するタグ

「買収・クロスボーダーM&A」に関連するコラム

キリンの海外事例から読み解く!M&Aポイント解説

海外M&A
キリンの海外事例から読み解く!M&Aポイント解説

国内外のM&Aに精通するDr.(ドクター)Mが、身近なM&A事例を用いて、独自の視点でポイントをわかりやすく解説する新企画「Dr.MのM&Aポイント解説」。第1回で取り上げる企業は「キリンホールディングス」。国内ビール業界の中でも海外展開を積極的に進めてきたキリンで、いま何が起きているのでしょうか。|*概要*||-------------------------------------------

バイアウトとは?目的や手法、メリット・デメリットをわかりやすく解説

M&A全般
バイアウトとは?目的や手法、メリット・デメリットをわかりやすく解説

企業が経営再建、事業継続を検討する手段のひとつにバイアウト(BuyOut)があります。本記事では、バイアウトの概要やそれぞれの手法の特徴、成功に導くためのポイントをご紹介します。バイアウトとは?バイアウト(BuyOut)とは、経営再建による事業継続や収益向上を目的に、経営者や従業員が自社の株式の過半数を取得し、経営権を握る買収手法を指します。一般的には、企業の経営陣や従業員が自身の資金や外部の投資

TOB(株式公開買付け)とは?目的など概要をおさらい

M&A全般
TOB(株式公開買付け)とは?目的など概要をおさらい

TOB(株式公開買付け)とは?TOBとは、株式公開買付け(TakeoverBid)の略で、対象企業の経営権取得を目的に、株式の買付価格や期間、株式数などを公告し、取引所外で多くの株主から大量に買付ける手法を指します。一般的にTOBを仕掛ける買収側を「公開買付者」、実施される側を「対象者」と呼びます。東京証券取引所の市場再編やPBR(株価純資産倍率)改善要請を背景に、成長を意識した買収、上場企業への

同意なき買収(敵対的買収)とは?対応方針や事例を解説

M&A全般
同意なき買収(敵対的買収)とは?対応方針や事例を解説

同意なき買収(敵対的買収)とは同意なき買収とは、経営権の獲得を目的に、対象会社の経営陣や株主などの合意を事前に得ることなく行う買収を指します。英語のhostiletakeoverに相当する買収が含まれます。同意なき買収が行われる背景には、企業の成長戦略や競争力強化の動機、株主の期待、経営陣と株主との対立、市場状況などが挙げられます。この記事のポイント同意なき買収(敵対的買収)は、企業の経営権を獲得

ベトナムM&A成約事例:日本企業との資本提携でベトナムのリーディングカンパニーへ

海外M&A
ベトナムM&A成約事例:日本企業との資本提携でベトナムのリーディングカンパニーへ

ベトナムの成長企業が日本の業界大手企業と戦略的資本提携を実施日本M&AセンターInOut推進部の河田です。報道にもありましたように、河村電器産業株式会社(愛知県瀬戸市、以下「河村電器産業」)が、DuyHungTechnologicalCommercialJSC(ベトナム・ハノイ、以下「DH社」)およびDHIndustrialDistributionJSC(ベトナム・ハノイ、以下「DHID社」)の株

タイにおける日本食市場の2024年最新動向

海外M&A
タイにおける日本食市場の2024年最新動向

コロナ禍から復活最新のタイの飲食店事情日本M&Aセンターは、2021年11月にタイにて駐在員事務所を開設し、2024年1月に現地法人を設立いたしました。現地法人化を通じて、M&Aを通じたタイへの進出・事業拡大を目指す日系企業様のご支援を強化しております。ASEAN進出・拡大を考える経営者・経営企画の方向け・クロスボーダーM&A入門セミナー開催中無料オンラインセミナーはこちら私自身は、2度目のタイ駐

「買収・クロスボーダーM&A」に関連する学ぶコンテンツ

買収先の本格検討・分析

買収先の本格検討・分析

買収先の探し方でご紹介したように、買い手はノンネームシート、企業概要書で買収先についてM&Aを進めるかどうか検討します。本記事では、買い手が企業を検討する際流れと、陥りがちな注意点についてご紹介します。買い手が買収先を検討する流れ企業概要書をふまえ、さらに具体的に検討を進めるに一般的には「M&A仲介会社との提携仲介契約の締結」「個別詳細情報についての質疑応答」のステップがあります。買い手候補企業の

買収先の探し方

買収先の探し方

買い手の相談先でご紹介したように、M&A仲介会社などパートナーを選定したら、いよいよ買収先の候補企業を探すステップに移ります。本記事ではM&A仲介会社を通じてお相手探しを行う主な方法について、日本M&Aセンターの例をもとにご紹介します。買収先の探し方①譲渡案件型お相手探しは大きく「譲渡案件型」と「仕掛け型」の2つにわかれます。譲渡案件型は、M&A仲介会社が保有する売り手企業(譲渡を希望する企業)の

買い手がM&Aを行う目的

買い手がM&Aを行う目的

買い手の買収戦略には様々な目的があります。M&Aの成功に向けて、押さえておきたいポイントを確認していきましょう。【登録無料】買収をご検討の方は、希望条件(地域、業種など)を登録することで、条件に合致した譲渡案件のご提案や新着案件情報を受け取ることができます。まずは登録から始めてみませんか?買収希望条件の登録はこちらM&Aの目的①市場シェアの拡大企業は競合他社を買収することで、自社の市場シェアを拡大

M&Aニュース検索

注目のM&Aニュース

最新のM&Aニュース

日付別M&Aニュース

2024年2月
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
2526272829

月別M&Aニュース

注目ニュースワード