ダイハツ、小型車の開発・認証をトヨタが管理するなど体制見直しへ
トヨタ自動車株式会社(7203)とダイハツ工業株式会社(7262、以下「ダイハツ」)は、今後ダイハツが「軽自動車を中心に据えたモビリティカンパニー」として再生を目指す中で、5月1日付で海外事業における両社の体制を見直す。
ダイハツにおける認証不正の再発防止の徹底とともに、ダイハツのリソーセス、実態に合わせた推進体制とし、ダイハツの強みを生かした「もっといいクルマづくり」「モビリティ社会の実現」を目指す。
具体的には、両社にまたがる新興国小型車カンパニーを廃止し、海外事業においては、トヨタが開発から認証までの責任を持つ。その上で、ダイハツがその委託を受け、実際の開発を担う委託形態へ、今後の切り替えモデルから順次変更していく。
変更の概要
・製品企画機能は、トヨタ・ダイハツにまたがる「新興国小型車カンパニー」からトヨタの「Toyota Compact Car Company」へ変更。
Toyota Compact Car Company からダイハツへの委託とすることで、トヨタが開発から認証までの責任を持つ体制に変更
・トヨタブランドの事業・商品企画機能をトヨタの事業・販売ビジネスユニットへ移管
・リソーセス管理・適正化など上記以外の委託に関わる部分もトヨタへのレポートラインに変更し、トヨタと連携を強化
なお、トヨタ ダイハツ エンジニアリング アンド マニュファクチャリング株式会社(以下、 TDEM)とトヨタ モーター アジア パシフィック株式会社(TMAP)は、アジア地域本社として社名を「トヨタ モーター アジア(以下、 TMA)」に変更、トヨタのアジア本部に属す。今回の体制変更に基づき、アジアの地域で 2社がより自立、協調した組織を目指していく。(6月予定)