KKR傘下のロジスティード、アルプス物流に対しTOBを実施へ
米国投資ファンドのKohlberg Kravis Roberts & Co. L.P.(米国 デラウェア州、「KKR」)傘下のロジスティード株式会社(東京都中央区)は、LDEC株式会社を通じて、株式会社アルプス物流 (9055)の普通株式及び新株予約権を公開買付け(TOB)により取得することを決定した。
LDECは、アルプス物流の株券等を取得及び所有し、本公開買付け成立後に、対象者の事業活動を管理することを主たる事業として 2024年4月30日に設立された株式会社。
本公表日現在、その発行済株式の全てをロジスティード株式会社(東京都中央区)が所有している。
アルプス物流は、総合物流サービス事業及び成形材料・包装資材及び電子デバイスの商品販売事業を行う。
ロジスティードの前身は株式会社日立物流。KKRファンドが発行済株式の全てを所有していた HTSK ホールディングス株式会社(現ロジスティードホールディングス)の完全子会社である HTSK 株式会社による日立物流に対する公開買付け及びその後の一連の手続きにより、日立物流は、 2023 年2月に上場廃止となり、同年4月1日に「 ロジスティード 株式会社 」に商号変更した。
背景
アルプス物流は、取り巻く経営環境における事業環境の中、 目指す姿を早期に実現するためには、意思決定のスピードアップのみならず、機動的な事業投資を実行せしめる投資資金の獲得、外部知見の導入といった、企業競争力を高める組織的な能力を補完するパートナーとの協創が必要である。
アルプス物流の事業への理解、中長期的な企業価値向上を支援する知見とリソース及び日本市場への強いコミットメントと豊富な実績を有するロジスティード及びアルプスアルパインとの資本業務提携により、非公開化の上で、ともに戦略・施策を進めることがの企業価値の向上を実現すると判断した 。
具体的には、以下のシナジーを実現できると考える。
(ア)ロジスティード グループの顧客基盤の活用による市場と商品の拡大
(イ)ロジスティード グループの国内物流網の活用・連携による国内事業の強化
(ウ)ロジスティード グループの海外物流網の活用・連携による海外事業の強化
(エ)上場維持コスト及び管理部門の業務負担軽減
買付け等の概要
対象者の名称
株式会社アルプス物流
買付け等をする株券等の種類
① 普通株式
② 新株予約権
日程等
2024年8月中旬頃(決定次第、公表予定)
買付け等の期間
調整中(決定次第、公表予定)
・30営業日とする予定
買付け等の価格
①普通株式:1株につき、 5,774 円
②新株予約権:
「第1回新株予約権」「第2回新株予約権」1個につき、 1 ,154,600 円
「第3回新株予約権」「第4回新株予約権」「第5回新株予約権」1個につき、 577,300 円
買付予定の株券等の数
株券等の種類 | 買付予定数 | 買付予定数の下限 | 買付予定数の上限 |
---|---|---|---|
普通株式 | 18,211,672 (株) | 6,368,200(株) | -(株) |
合計 | 18,211,672 (株) | 6,368,200(株) | -(株) |
買付け等による株券等所有割合の異動
議決権の数 | 株券等所有割合 | |
---|---|---|
買付け等前における公開買付者の 所有株券等に係る議決権の数 |
0個 | (買付け等前における株券等所有割合 ー%) |
買付け等前における特別関係者の 所有株券等に係る議決権の数 |
165,268 個 | (買付け等前における株券等所有割合 46.51%) |
買付け等後における公開買付者の 所有株券等に係る議決権の数 |
182,116個 | (買付け等後における株券等所有割合 51.26%) |
買付け等後における特別関係者の 所有株券等に係る議決権の数 |
165,268 個 | (買付け等後における株券等所有割合 46.51%) |
対象者の総株主等の議決権の数 | 354,561個 |
買付代金(予定)
105,154,194,128円
決済の開始日
調整中(決定次第、公表予定)
公開買付代理人
三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社