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セイノーHDが三菱電機ロジスティクスを買収、572億円で66.6%取得へ

更新日:

セイノーホールディングス株式会社(9076、以下「セイノーHD」)は、三菱電機株式会社(6503)が保有する三菱電機ロジスティクス株式会社(東京都中野区)の株式取得を発表した。

所有割合にしてセイノーHDは66.6%、三菱電機は33.4%の株式を保有する予定。取得価額は572億7600万円。

本取引により、三菱電機ロジスティクスはセイノーHDの連結子会社となり、三菱電機の持分法適用会社となる予定。

セイノーHDは、貨物自動車運送事業、貨物利用運送事業、倉庫業、航空運送代理店業、通関業等を行っている。

三菱電機は、インフラ、インダストリー・モビリティ、ビジネス・プラットフォーム、セミコンダクター・デバイス等の製品の開発等を行っている。

三菱電機ロジスティクスは、ロジスティクス事業、輸配送事業、引越事業、倉庫業、物流拠点(配送センター等)運営等を行っている。

M&Aの目的

セイノーHD は「特積みのセイノーからロジのセイノーへ」を重点戦略として、国内拠点の新設やロジスティクス機能のエリア拡大を進め、物流全体の最適化を推進してきた。

三菱電機は、インハウスの物流会社である三菱電機ロジスティクスとともに、事業共通の課題である国内物流2024年問題への対応や、国際間輸送入札の集約等、三菱電機グループ全体のサプライチェーンの最適化を推進してきた。

本件M&Aにより、セイノーHDは、三菱電機ロジスティクスが有する大型機器・設備等の特殊輸送、半導体や精密機械の輸送に関するノウハウ及び、ロジスティクスセンター等の資産を活用し、エレクトロニクス領域における対応力を強化する。

また、三菱電機は、三菱電機ロジスティクスが、セイノーHDの有する国内、海外の輸送インフラ及びネットワーク、情報システム及びデジタルプラットフォーム等を活用することにより、調達から販売までの物流を効率化する。

三菱電機ロジスティクスは、セイノーHDが有する国内外の顧客基盤を活用し、三菱電機グループ外へのサービス提供拡大を図る。

セイノーHDの取得株式数,取得価額及び取得前後の所有株式の状況

(1) 異動前の所有株式数:0 株(議決権の数:0 個)(議決権所有割合:0.0%)
(2) 取得株式数    :14,652,000 株(議決権の数:14,652 個)
(3) 取得価額     :57,276 百万円
(4) 異動後の所有株式数:14,652,000 株(議決権の数:14,652 個)(議決権所有割合:66.6%)

三菱電機の譲渡株式数,譲渡価額及び譲渡前後の所有株式の状況

(1) 異動前の所有株式数:22,000,000 株(議決権の数:22,000 個)(議決権所有割合:100.0%)
(2) 譲渡株式数    :14,652,000 株(議決権の数:14,652 個)
(3) 譲渡価額     :57,276 百万円
(4) 異動後の所有株式数:7,348,000 株(議決権の数:7,348 個)(議決権所有割合:33.4%)

日程

(1) 両社意思決定完了日:2024年6月18日
(2) 最終契約締結日  :2024年6月18日
(3) 株式譲渡実行日  :2024年10月1日(予定)

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