会社売却先シミュレーション

古河電気工業、メタル電線事業のグループ内組織再編へ

更新日:

古河電気工業株式会社(5801)は、古河電気工業と完全子会社である古河電工産業電線株式会社(東京都荒川区、以下「統合会社」)、株式会社KANZACC(大阪市中央区)及び理研電線株式会社(東京都中央区)、並びに子会社である岡野電線株式会社(神奈川県大和市)を当事者とする、メタル電線事業に係るグループ内組織再編を行うことを決定した。

古河電気工業は、メタル・ポリマー・フォトニクス・高周波の4つのコア技術を強みに、インフラ分野、自動車部品分野等の多岐にわたる技術・製品・サービスを提供している。

古河電工産業電線は、各種電線ならびに電気機械器具の製造販売を行っている。

KANZACCは、電線ケーブル、めっき加工品、金属管加工品の製造・販売 各事業の技術を融合させた新製品の開発・提案を行っている。

理研電線は、各種ケーブルの製造販売、各種金属線の製造販売 、電子部品及び機器の製造販売等を行っている。

岡野電線は、通信ケーブルを製造・販売を行っている。

再編の目的

国内メタル電線市場が縮小していく中、人材不足や設備老朽化による更新投資負担など、古河電気工業グループで共通する課題が顕在化している。

このような状況において、これらの課題を解決しながら、多様化、高度化するニューズに対応するためメタル電線事業に係る部門を統合する。統合によりシナジー効果を最大化にし、古河電気工業グループ全体の企業価値向上を狙う。

再編の概要

2024年4月1日、2025年10月1日を効力発生日(予定)として、以下の通り再編を実施する。

①2024年4月1日効力発生日(予定)
KANZACCを消滅会社、統合会社を存続会社とする吸収合併を実施

②2025年10月1日を効力発生日(予定)
古河電気工業を分割会社、統合会社を承継会社とする吸収分割により、古河電気工業ファイバーケーブル事業部門におけるメタル電線に係る開発、製造及び販売に関する事業を承継

③2025年10月1日を効力発生日(予定)
理研電線及び岡野電線を分割会社、統合会社を承継会社とする吸収分割により、理研電線をメタル電線事業、及び理研電線と岡野電線がそれぞれ保有するメタル電線事業に係る子会社株式を承継

分割する部門の事業内容

メタル電線に係る開発、製造及び販売に関する事業

再編の日程

再編承認の取締役会決議日        :2024年7月11日
吸収分割契約締結日           :2024年8月30日(予定)
吸収合併予定日(効力発生日)      :2025年4月1日(予定)
吸収分割予定日(効力発生日)      :2025年10月1日(予定)
グループ会社吸収分割予定日(効力発生日):2025年10月1日(予定)

図解

引用元:古河電気工業株式会社
「メタル電線事業に係るグループ内組織再編に伴う会社分割(簡易吸収分割)等のお知らせ」

鉄鋼・金属製品製造業界のM&A・事業承継の動向はこちら

鉄鋼・金属製品製造業界のM&A売却・事業承継案件

日本M&Aセンターでは、鉄鋼・金属製品製造業界をはじめ、譲渡案件情報を常時ご紹介しております。ご興味のある案件がありましたら、ぜひお問い合わせください。

古河電気工業に関連するM&Aニュース

古河電気工業、富士通オプティカルコンポーネンツを買収

古河電気工業株式会社(5801)は、富士通株式会社(6702)の100%子会社である富士通オプティカルコンポーネンツ株式会社(神奈川県川崎市、以下:FOC社)の全株式を取得し、子会社化することを決定した。古河電気工業は、メタル・ポリマー・フォトニクス・高周波の4つのコア技術を強みに、インフラ分野、自動車部品分野等の多岐にわたる技術・製品・サービスを提供している。FOC社は、光通信ネットワークを構築

古河電気工業、コネクタ部品メーカーの白山を買収

古河電気工業株式会社(5801)は、株式会社白山(石川県金沢市)の株主である大和PIパートナーズ株式会社(東京都千代田区)の運営する投資事業組合「DPIP企業支援1号」および白山の代表取締役社長と、白山の株式約67%取得する株式譲渡契約を締結した。2025年1月30日付で株式を取得する。古河電気工業は、メタル・ポリマー・フォトニクス・高周波の4つのコア技術を強みに、インフラ分野、自動車部品分野等の

古河電気工業、光ファイバ・ケーブル事業のグループ内組織再編へ

古河電気工業株式会社(5801)は、同社の完全子会社(名称未定、以下「新会社」)を設立し、会社分割(吸収分割)の方法により、同社の光ファイバー・ケーブル事業及び完全子会社であり光ファイバー・ケーブル関連事業を行っている株式会社正電成和(東京都品川区)の発行済株式の全部を、新会社に継承させることを決定した。別途、完全子会社(名称未定、以下「持株会社」)を設立し、新会社、完全子会社であるOFSFite

古河電気工業、三菱電線工業との合弁会社MFオプテックスを連結子会社化

古河電気工業株式会社(5801)は、三菱電線工業株式会社(東京都千代田区)との合弁会社であるMFオプテックス株式会社(兵庫県尼崎市、以下「MFO」)の株式を40%追加取得する株式譲渡契約を三菱電線と締結した。MFOは、古河電気工業の連結子会社となる予定。古河電気工業は、「メタル」「ポリマー」「フォトニクス」「高周波」の4つの技術を核として、情報通信ソリューション、エネルギーインフラ、自動車部品・電

古河電気工業、AIオンライン学習サービス「Aidemy」、機械学習モデル運用プラットフォーム「modeloy」を提供するアイデミーと資本業務提携締結

古河電気工業株式会社(5801)は、株式会社アイデミー(東京都千代田区)と資本業務提携を締結した。古河電気工業は、「メタル」「ポリマー」「フォトニクス」「高周波」の4つの技術を核として、情報通信、エネルギーインフラ、自動車、エレクトロニクス、建設・建築、新事業・開発品の6つの事業分野において、製品を展開している。アイデミーは、AIに強い人と組織体制を構築するためのオンライン学習サービス「Aidem

この記事に関連するタグ

「グループ内再編・会社分割・吸収合併・合併」に関連するコラム

買収とは?目的やメリット、手法、流れをわかりやすく解説

M&A全般
買収とは?目的やメリット、手法、流れをわかりやすく解説

事業構造、産業構造が大きく変化する今、「買収」を検討している企業が年々増加しています。本記事では買収の概要、メリット、進める流れについてご紹介してまいります。この記事のポイント買収は他企業の株式を取得し経営権を獲得する手法であり、迅速な事業展開が可能である。合併や子会社化と異なり、買収は株式の過半数以上を取得することで行われ、敵対的買収と友好的買収の2種類が存在する。買収の目的は売上拡大や事業多角

合併とは?買収による統合との違い、メリット、手続きを解説

M&A全般
合併とは?買収による統合との違い、メリット、手続きを解説

合併は企業の成長を加速させる手段として広く採用されていますが、そのプロセスにはリスクも潜んでいます。戦略的な選択が成功を左右する中、本記事では合併のメリットとデメリット、手続きなど、合併の概要を紹介します。この記事のポイント企業の合併は、2つ以上の企業が統合し新しい法人を形成することを指す。合併は存続会社が権利義務を承継する「吸収合併」と、全ての法人格が消滅し新会社が設立される「新設合併」の2種類

吸収合併とは?メリット・デメリット、流れを詳しく解説

M&A全般
吸収合併とは?メリット・デメリット、流れを詳しく解説

本記事では合併手法のうち、吸収合併について概要をご紹介します。この記事のポイント吸収合併は、存続会社が消滅会社の権利義務を包括的に承継し、効率的な経営とシナジー効果を目指す手法。吸収合併の特徴として、資産や負債が一括承継され、許認可も維持される点がある。主な手続きは取締役会の決議、合併契約の締結、債権者保護手続き、株主総会の決議などが含まれる。[mokuji]吸収合併とは?吸収合併は、存続会社に消

新設合併とは?メリット・デメリット、流れを詳しく解説

M&A全般
新設合併とは?メリット・デメリット、流れを詳しく解説

M&Aは大きく分けて「合併」と「買収」の2種類に分けられますが、新設合併は、組織再編を目的とする合併手法のひとつです。本記事では新設合併の概要をご紹介します。この記事のポイント新設合併は、複数の企業が合併し新たな法人を設立する手法で、コスト削減や生産性向上を目的とする。吸収合併とは異なり、すべての法人格が消滅し、資産・負債が新設会社に引き継がれる。デメリットには手続きの複雑さ、免許の引き継ぎができ

25社譲受して成長するハシダ技研工業の「M&Aは人助け」の凄み

広報室だより
25社譲受して成長するハシダ技研工業の「M&Aは人助け」の凄み

「M&Aは人助け」を信条に2008年から2022年までの間、買い手企業として計25社を譲受した大阪市のハシダ技研工業株式会社。火力発電所に使用されるガスタービン部品は高い技術力から、ゼネラル・エレクトリック(GE)社や三菱重工業など名だたる企業を取引先に持ち、自動ドアの自社ブランドも好調な製造業のグループ企業です。後継者のいない製造業を譲り受けながら成長を果たしています。事業はグループ売上高200

コングロマリットとは?メリットや企業事例を紹介

M&A全般
コングロマリットとは?メリットや企業事例を紹介

不透明な時代を生き抜くための戦略として、コングロマリット型経営は注目されており、国内ではその動きが活発化しています。本記事では、コングロマリットの特徴やメリットなどについて解説していきます。コングロマリットとはコングロマリット(conglomerate)とは、異なる業種や産業に属する複数の企業が経営統合を行い、1つの大きな企業グループを形成することを指します。コングロマリットは、さまざまな事業分野

M&Aニュース検索

注目のM&Aニュース

最新のM&Aニュース

日付別M&Aニュース

2024年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031

月別M&Aニュース

注目ニュースワード