豊田通商、ドイツのMesser SE & Co., KgaAと欧州でグリーン水素の新会社設立
豊田通商株式会社(8015)の100%子会社であるToyota Tsusho Europe S.A.(ベルギー)は、Messer SE & Co., KgaA(ドイツ)と、欧州でグリーン水素の製造・供給と燃料電池車両(以下「FCモビリティ」)の提供を行う新会社SympH2ony GmbH(ドイツ)を設立した。
豊田通商は、トヨタグループの大手総合商社。各種物品の国内取引、輸出入取引、外国間取引、建設工事請負、各種保険代理業務等を行っている。
Toyota Tsusho Europe S.A.は、豊田通商の欧州拠点。
Messer SE & Co., KgaAは、欧州を中心に水素を含む産業用ガス全般の製造・販売を世界で展開している。
新会社設立の背景と目的
EUでは、2025年から従来よりも厳しい排ガス規制(ユーロ7)の段階的な適用が決まっており、排出量の多い運輸部門での脱炭素化が急務となっている。このような規制を背景に、FCモビリティへの関心が高まる一方、燃料である水素の供給インフラの整備は進んでおらず、一部の分野でしか導入されていないのが現状である。
豊田通商は、日本国内における水素ステーションの運営、米国カリフォルニア州ロサンゼルス港における港湾機械等のFCモビリティ化の取り組みなど、水素事業の実績がある。
両社の知見を生かし、欧州における水素の導入拡大を図る。
新会社の概要
会社名 :SympH2ony GmbH
所在地 :ドイツ
事業内容:水素製造・供給事業および顧客ニーズに応じたFCモビリティのパッケージサービス提供事業