鴻池運輸、インド国営の鉄鋼スラグ処理事業会社を買収
鴻池運輸株式会社(9025)は、2024年7月29日に行われたインド国営の鉄鋼スラグ処理事業会社であるFerro Scrap Nigam Limited(インド、以下:FSNL社)の民営化に伴うインド政府主催の公開入札にて、鴻池運輸が落札したことにより、FSNL社発行済み株式の100%を取得し完全子会社化することを決定した。
今後現在の100%株主であるMetal Scrap Trade Corporation Limited(インド、以下:MSTC社)(インド政府鉄鋼省傘下の国営企業)との本件取得に係る株式譲渡契約締結の後、譲渡契約に基づく事項の履行により株式譲渡日を迎えることとなる。
鴻池運輸は、鉄鋼事業、エンジニアリング事業、食品関連/定温物流事業、食品プロダクツ関連事業、生活関連事業、メディカル事業、空港事業、国際物流事業、インド事業を行っている。
FSNL社は、インド国内の製鉄所で副生されるスラグ(製鉄過程で発生する副産物)の処理、スラグ中に含まれる金属成分の回収、これらの利材化を目的とした加工、及び取扱品の物流事業に携わっている。
MSTC社は、電子商取引サービスを行っている。
背景・目的
鴻池運輸は、成長戦略の1つであるグローバル展開の一環として、アジア諸国・北中米を中心とした事業基盤の強化を図っており、「フォワーディング」、「食品定温物流」、「プラント・エンジニアリング」、「メディカル物流」など、その国の状況に応じた高品質・高付加価値の幅広いサービスの提供に取組んでいる。
インドは現在世界第2位の粗鋼生産量(1億4千万トン(2023年実績))を持ち、2030年までに3億トンまで能力を引き上げることを政府が公表するなど今後世界の鉄鋼業界をけん引する国と見込まれている。
鴻池運輸のインドにおける鉄鋼事業の基盤とするために、FSNL社の株式取得を行うこととした。
株式の状況
異動前の所有株式数 | 0株(議決権所有割合:0.0%) |
取得株式数 | 32,000,000株(議決権所有割合:100.0%) |
異動後の所有株式数 | 32,000,000株(議決権所有割合:100.0%) |
取得価額 | 3,200百万INR(5,568百万円) |
日程
落札証明書署名日 :2024年9月27日
株式譲渡契約締結日:2024年11月3日(予定)
株式譲渡実行日 :2025年1月15日(予定)