会社売却先シミュレーション

村田製作所、帝人フロンティアとの合弁会社のピエクレックスを完全子会社化

更新日:

株式会社村田製作所(6981)は、帝人フロンティア株式会社(大阪府大阪市)との合弁により設立した株式会社ピエクレックス(滋賀県野洲市)に関して、村田製作所の100%子会社とすることで帝人フロンティアと合意し、2024年10月1日付けで実施した。

村田製作所は、総合電子部品メーカー。セラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている。

背景・目的

株式会社ピエクレックスは、”でんき(電気)のせんい(繊維)”ピエクレックス(以下:ピエクレックス)を使用した自社製品の開発・製造・販売やアパレルメーカーへの繊維及び生地の提供を行っている。

また、ピエクレックスを始めとした植物由来のアパレル製品や繊維製品を回収して堆肥として利活用する循環インフラ「P-FACTS」(ピーファクツ)の実証を2023年10月より開始し、パートナー企業、自治体、学校法人など、多くのステークホルダーとの連携・共創を進めてきた。

この「P-FACTS」の活動を拡大するにあたり、あらゆるステークホルダーから一層の賛同を頂くとともに、多くの繊維関連企業との連携強化が重要となってきた。

こうした中、村田製作所と帝人フロンティアとの間で今後の協業のあり方について協議を重ねた結果、今後は、株式会社ピエクレックスを村田製作所の子会社として、ピエクレックスを使用した事業の拡大・継続と、「P-FACTS」の浸透に取り組むこととした。

また、帝人フロンティアは、繊維に関する高度な知見と開発力を活かし、素材となるピエクレックスの供給に注力するとともに、繊維業界のパートナー企業として引き続き協業していく。

電子部品・電気機械器具製造業界のM&A・事業承継の動向はこちら

電子部品・機械器具製造業界のM&A売却・事業承継案件

日本M&Aセンターでは、電子部品・機械器具製造業界をはじめ、譲渡案件情報を常時ご紹介しております。ご興味のある案件がありましたら、ぜひお問い合わせください。

村田製作所に関連するM&Aニュース

村田製作所、子会社の福井村田製作所とアスワ村田製作所を合併

株式会社村田製作所(6981)は、連結子会社である株式会社福井村田製作所(福井県越前市)を存続会社とし、株式会社アスワ村田製作所(福井県福井市)を消滅会社とする吸収合併を2024年4月1日付で行うことを決定した。なお、2024年4月1日以降、アスワ村田製作所は福井村田製作所のアスワ工場として、機能を存続する。福井村田製作所は1951年の設立以来、セラミックスをベースとした電子部品の開発・製造を行う

村田製作所の米国子会社、米レゾナントを買収

株式会社村田製作所(6981)は、米国子会社のMurataElectronicsNorthAmerica,Inc.(アメリカ・ジョージア州、MENA)が、ResonantInc.(アメリカ・テキサス州、Resonant社)を買収することを決定、合併契約を締結した。本件に伴い、Resonant社は、村田製作所の連結子会社となる。買付価格は、普通株式1株当たり4.5米ドル。買付けに要する資金は、約33

村田製作所、端末の送受信機能に関わるRF回路の消費電力を削減する「Digital ET技術」を保有するEta Wireless, Inc.を買収

株式会社村田製作所(6981)は、端末の送受信機能に関わるRF回路の消費電力を削減する「DigitalET技術」を保有するEtaWireless,Inc.(アメリカ、EtaWireless)の買収を完了した。村田製作所は、ファンクショナルセラミックスをベースとした電子デバイスの研究開発・生産・販売を行っている。EtaWirelessは、端末の送受信機能に関わるRF回路の消費電力を削減する「Digi

村田製作所(6981)、米国のヘルスケアITベンチャー企業Vios Medical, Inc.を買収

村田製作所(6981)は、ViosMedical,Inc.(米国ミネソタ州、Vios社)の子会社化を決定した。村田製作所が買収のために設立した子会社(SPC)であるPJFlorenceAcquisitionCompany,LimitedとViosMedical,Inc.(米国ミネソタ州、Vios社)とを合併させることにより、存続会社であるVios社を子会社化する。村田製作所は、ヘルスケア・メディカ

村田製作所(6981)、イタリアのソフトウェア開発会社・ID-Solutions社を買収

村田製作所(6981)は、ID-SolutionsS.r.l.(イタリア・パルマ、ID-Solutions社)を買収した。ID-Solutions社は、ミドルウェアや顧客ニーズにもとづくアプリケーションソフトウェアの開発を行うRFIDのシステムインテグレーター。小売や食品、医療業界を中心にビジネスを展開している。村田製作所は、これまで主にRFIDのハードウェアを提供してきた。本件M&Aにより、村田

この記事に関連するタグ

「買収」に関連するコラム

M&Aのプロが振り返る2024年のM&Aニュース&2025年予測

M&A全般
M&Aのプロが振り返る2024年のM&Aニュース&2025年予測

日本M&Aセンターの中でも業界経験が豊富な2人が、世の中の企業のM&Aニュースを紐解き解説する「M&Aニュースサテライト」。今回は「2024年のM&Aニュースの振り返りと2025年のM&A動向の予測」をテーマに解説します。※本記事はYouTube動画の内容を編集してご紹介します。解説動画のポイント2024年のM&A市場は大きく変化し、特にTOBやMBO案件が目立つ年であった。特に「同意なき買収提案

TOB(株式公開買付け)とは?目的やメリット、手続きをわかりやすく解説

M&A全般
TOB(株式公開買付け)とは?目的やメリット、手続きをわかりやすく解説

企業買収、組織再編、MBOのニュースで株式公開買付け(TOB)を目にする機会が急増しています。本記事ではTOBの概要、メリット・デメリット、事例についてご紹介します。この記事のポイントTOBは、対象企業の経営権取得を目的に、株主から株式を大量に買い付ける手法で、買付者が価格や期間を公告する。TOBのメリットは、買付者が計画的に買付けを行いやすく、株主は市場価格より高い価格で売却できる点がある。TO

バイアウトとは?目的や手法、メリット・デメリットをわかりやすく解説

M&A全般
バイアウトとは?目的や手法、メリット・デメリットをわかりやすく解説

企業が経営再建、事業継続を検討する手段のひとつにバイアウト(BuyOut)があります。本記事では、バイアウトの概要やそれぞれの手法の特徴、成功に導くためのポイントをご紹介します。バイアウトとは?バイアウト(BuyOut)とは、経営再建による事業継続や収益向上を目的に、経営者や従業員が自社の株式の過半数を取得し、経営権を握る買収手法を指します。一般的には、企業の経営陣や従業員が自身の資金や外部の投資

同意なき買収(敵対的買収)とは?対応方針や事例を解説

M&A全般
同意なき買収(敵対的買収)とは?対応方針や事例を解説

同意なき買収(敵対的買収)とは同意なき買収とは、経営権の獲得を目的に、対象会社の経営陣や株主などの合意を事前に得ることなく行う買収を指します。英語のhostiletakeoverに相当する買収が含まれます。同意なき買収が行われる背景には、企業の成長戦略や競争力強化の動機、株主の期待、経営陣と株主との対立、市場状況などが挙げられます。この記事のポイント同意なき買収(敵対的買収)は、企業の経営権を獲得

コングロマリットとは?メリットや企業事例を紹介

M&A全般
コングロマリットとは?メリットや企業事例を紹介

不透明な時代を生き抜くための戦略として、コングロマリット型経営は注目されており、国内ではその動きが活発化しています。本記事では、コングロマリットの特徴やメリットなどについて解説していきます。コングロマリットとはコングロマリット(conglomerate)とは、異なる業種や産業に属する複数の企業が経営統合を行い、1つの大きな企業グループを形成することを指します。コングロマリットは、さまざまな事業分野

新NISAがM&Aのきっかけ?ドコモのマネックス証券子会社化を解説

M&A全般
新NISAがM&Aのきっかけ?ドコモのマネックス証券子会社化を解説

業界経験豊富なM&Aのスペシャリストが、世の中の企業のM&Aの動きについて、プレスリリースを紐解き解説する「M&Aニュースサテライト」。今回はNTTドコモとマネックスグループ・マネックス証券のニュースを解説します。※本記事はYouTube動画の内容を抜粋・編集してご紹介します。日本M&Aセンターは上場企業、中堅・中小企業のM&A・企業戦略を経験・実績豊富なチームがご支援します。ご相談は無料、秘密厳

「買収」に関連する学ぶコンテンツ

買収先の本格検討・分析

買収先の本格検討・分析

買収先の探し方でご紹介したように、買い手はノンネームシート、企業概要書で買収先についてM&Aを進めるかどうか検討します。本記事では、買い手が企業を検討する際流れと、陥りがちな注意点についてご紹介します。この記事のポイント買い手がM&Aを進める際、最初にノンネームシートや企業概要書を通じて対象企業を検討し、提携仲介契約を結んだ後に質疑応答を行う。M&Aの目的を明確にし、買収先にすべての問題解決を求め

買収先の探し方

買収先の探し方

買い手の相談先でご紹介したように、M&A仲介会社などパートナーを選定したら、いよいよ買収先の候補企業を探すステップに移ります。本記事ではM&A仲介会社を通じてお相手探しを行う主な方法について、日本M&Aセンターの例をもとにご紹介します。この記事のポイント買収先の探し方には「譲渡案件型」と「仕掛け型」の2つがあり、譲渡案件型ではノンネームシートや企業概要書を通じて情報を開示し、秘密保持契約を締結する

買い手がM&Aを行う目的

買い手がM&Aを行う目的

買い手の買収戦略には様々な目的があります。M&Aの成功に向けて、押さえておきたいポイントを確認していきましょう。この記事のポイント買い手がM&Aを行う目的には、市場シェアの拡大、事業領域の拡大、事業の多角化、人材獲得・技術力向上、効率性の向上がある。買収により、企業は迅速に成長を加速し、顧客ベースや販売チャネルを拡大することができる。M&Aにはコストや中長期的な取り組みが必要で、成約後の経営統合計

M&Aニュース検索

注目のM&Aニュース

最新のM&Aニュース

日付別M&Aニュース

2024年10月
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031

月別M&Aニュース

注目ニュースワード