会社売却先シミュレーション

UBE、独LANXESS社のウレタンシステムズ事業を買収

更新日:

UBE株式会社(4208)は、LANXESS Deutschland GmbH(ドイツ、以下:LANXESS社)のウレタンシステムズ事業の買収を発表した。

ウレタンシステムズ事業を営む直接出資の子会社9社(間接出資含め11社)の全株式を取得する。

買収額は約460百万ユーロ(約736億円)、関係当局の承認を取得した上で2025年前半の買収を目指す。

UBEは、ナイロン樹脂などの化学品や、建築資材などの製造・販売を手掛けている。

LANXESS社は、化学品の製造・販売、その他サービスの提供等を行っている。

背景・目的

UBEのスペシャリティ事業の一つであるC1ケミカルチェーンは、米国を重点市場と位置付け、北米ルイジアナ州にDMC ・EMCEMC(ジメチルカーボネート・エチルメチルカーボネート)の新プラントを建設している。

さらに、その川下であるPCD(ポリカーボネートジオール)及びPUD(ポリウレタンディスパージョン)についても拡大を進めている。

本件M&Aは、PCD及びPUDの川下・周辺領域に当たる、高機能ウレタン樹脂事業を取得するもの。

対象事業が有するウレタン樹脂に関する技術力・ノウハウ、グローバルでの人財・製造拠点、顧客との強固なパートナーシップ・販売ネットワーク等の事業基盤の獲得により、UBEのPCD・PUD事業を拡大、高機能ウレタン樹脂市場におけるプレゼンスの強化を図る。

対象事業

LANXESS社のウレタン関連製品(熱硬化性ウレタンエラストマー用プレポリマー等)の製造・販売に関する事業

日程

契約締結日(取締役会決議日):2024年10月3日
本件買収実行日       :2025年前半(予定)

化学製品製造(製薬・トイレタリー除く)業界のM&A・事業承継の動向はこちら

化学製品製造(製薬・トイレタリー除く)業界のM&A売却・事業承継案件

日本M&Aセンターでは、化学製品製造(製薬・トイレタリー除く)業界をはじめ、譲渡案件情報を常時ご紹介しております。ご興味のある案件がありましたら、ぜひお問い合わせください。

UBEに関連するM&Aニュース

大日本印刷とUBE、合弁会社にて協業開始

大日本印刷株式会社(7912、以下「DNP」)と、UBE株式会社(4208、以下「UBE」)は、素材分析における新たな価値創出を目指し、2024年4月より合弁会社にて協業を開始することに合意した。DNPはUBEのグループ会社で有機、無機および高分子化合物の分析を行う株式会社UBE科学分析センター(東京都港区、以下「USAL」)の発行株式66.625%の株式取得を通じて、UBEと共同でUSALを運営

UBE、医薬品受託製造事業を行うエーピーアイコーポレーションの株式取得、子会社化

UBE株式会社(4208)は、株式会社エーピーアイコーポレーション(福岡県築上郡、APIC)の全株式を取得し、子会社化することを決定した。UBEは、化学事業持株会社。医薬事業では、創薬研究によるライセンス型事業とCDMO(医薬品受託製造)事業を展開している。APICは、医薬原薬・医薬中間体・治験薬製造受託品・R&D受託品・化成品等の製造販売を行っている。有機合成技術とバイオ技術を組み合わせた融合プ

古河機械金属、粉末製造技術を有する山石金属の全株式取得、子会社化へ

古河機械金属株式会社(5715)は、宇部興産株式会社(4208)の子会社である山石金属株式会社(千葉県野田市)の全株式を取得し、子会社化することを決定した。古河機械金属は、産業機械、ロックドリル、ユニック、金属、電子材料、化成品、不動産、その他事業を展開している。宇部興産およびグループは、化学、建設資材、機械の3事業を行っている。山石金属は、アルミニウム粉、アルミ合金粉、マグネシウム粉、金属シリコ

宇部興産(4208)と三菱ケミカルHD(4188)傘下の三菱ケミカル、共同新設分割によりリチウムイオン二次電池用の電解液事業を統合

宇部興産株式会社(4208)は、三菱ケミカルホールディングス(4188)の子会社三菱ケミカル株式会社(東京都千代田区)と共同新設分割により新設する合弁会社に、宇部興産及び三菱ケミカルそれぞれのリチウムイオン二次電池用をはじめとする電解液事業を承継させることを決定し、合弁契約書を締結した。会社分割の効力発生日における合弁新社の発行済株式にかかる持株比率は、三菱ケミカル80%、宇部興産20%となる。宇

宇部興産(4208)、豊田通商(8015)の連結子会社アメリカでコンパウンドの受託加工を行っているPCTNA社を買収

宇部興産株式会社(4208)は、豊田通商株式会社(8015)の連結子会社で、アメリカ合衆国においてコンパウンドの受託加工を行っているPremiumCompositeTechnologyNorthAmerica,Inc.(アメリカ合衆国・インディアナ州、PCTNA社)の買収を決定した。株式譲渡契約書を締結し、宇部興産がPCTNA社の株式100%を豊田通商から譲り受け、新体制で事業を開始する。宇部興産

この記事に関連するタグ

「買収・クロスボーダーM&A」に関連するコラム

インドネシアの2025年はどうなる? ~経済、外交、国家長期開発計画~

海外M&A
インドネシアの2025年はどうなる? ~経済、外交、国家長期開発計画~

こんにちは、ジャカルタの安丸です。2025年におけるインドネシアのマクロ的な展望につき、私見を交えて解説させていただきます。(今回のこのコラムは、2025年1月8日に作成しています。)2024年の振り返り最初に2024年にインドネシアで起こった重要なイベントを、簡単に振り返ってみたいと思います。2024年はインドネシアにとって、重要なイベントが目白押しの1年でした。新大統領の就任10年振りの大統領

企業買収とは?買収スキームやメリット・デメリットを解説

M&A全般
企業買収とは?買収スキームやメリット・デメリットを解説

事業承継や業界再編への対応策として、企業買収の動きは今後ますます加速することが考えられます。本記事では、企業買収の基礎を整理した上で、その種類やメリット・デメリット、具体的な流れなどについて解説します。この記事のポイントM&Aによる企業買収は、経営陣が他社の株式を取得し、経営権を獲得する手法で、目的には競争力強化や事業多角化がある。企業買収には友好的買収と敵対的買収があり、前者は経営陣との合意を経

M&Aのプロが振り返る2024年のM&Aニュース&2025年予測

M&A全般
M&Aのプロが振り返る2024年のM&Aニュース&2025年予測

日本M&Aセンターの中でも業界経験が豊富な2人が、世の中の企業のM&Aニュースを紐解き解説する「M&Aニュースサテライト」。今回は「2024年のM&Aニュースの振り返りと2025年のM&A動向の予測」をテーマに解説します。※本記事はYouTube動画の内容を編集してご紹介します。解説動画のポイント2024年のM&A市場は大きく変化し、特にTOBやMBO案件が目立つ年であった。特に「同意なき買収提案

TOB(株式公開買付け)とは?目的やメリット、手続きをわかりやすく解説

M&A全般
TOB(株式公開買付け)とは?目的やメリット、手続きをわかりやすく解説

企業買収、組織再編、MBOのニュースで株式公開買付け(TOB)を目にする機会が急増しています。本記事ではTOBの概要、メリット・デメリット、事例についてご紹介します。この記事のポイントTOBは、対象企業の経営権取得を目的に、株主から株式を大量に買い付ける手法で、買付者が価格や期間を公告する。TOBのメリットは、買付者が計画的に買付けを行いやすく、株主は市場価格より高い価格で売却できる点がある。TO

大槻代表に聞く!新たなファンドコンセプトを持つAtoG Capital本格始動

広報室だより
大槻代表に聞く!新たなファンドコンセプトを持つAtoG Capital本格始動

2024年9月、日本M&Aセンターグループの一員として新たな一歩を踏み出した「株式会社AtoGCapital」。新たなファンドコンセプトを持つ会社ですが、どのようなコンセプトなのか、その取り組みや設立への想いをAtoGCapital代表取締役の大槻昌彦さんに聞きました。※会社設立は2023年12月、ファンドの1号ファンド設立は9月20日、出資実行完了は2024年10月23日AtoGCapital代

「買収・クロスボーダーM&A」に関連する学ぶコンテンツ

買収先の本格検討・分析

買収先の本格検討・分析

買収先の探し方でご紹介したように、買い手はノンネームシート、企業概要書で買収先についてM&Aを進めるかどうか検討します。本記事では、買い手が企業を検討する際流れと、陥りがちな注意点についてご紹介します。この記事のポイント買い手がM&Aを進める際、最初にノンネームシートや企業概要書を通じて対象企業を検討し、提携仲介契約を結んだ後に質疑応答を行う。M&Aの目的を明確にし、買収先にすべての問題解決を求め

買収先の探し方

買収先の探し方

買い手の相談先でご紹介したように、M&A仲介会社などパートナーを選定したら、いよいよ買収先の候補企業を探すステップに移ります。本記事ではM&A仲介会社を通じてお相手探しを行う主な方法について、日本M&Aセンターの例をもとにご紹介します。この記事のポイント買収先の探し方には「譲渡案件型」と「仕掛け型」の2つがあり、譲渡案件型ではノンネームシートや企業概要書を通じて情報を開示し、秘密保持契約を締結する

買い手がM&Aを行う目的

買い手がM&Aを行う目的

買い手の買収戦略には様々な目的があります。M&Aの成功に向けて、押さえておきたいポイントを確認していきましょう。この記事のポイント買い手がM&Aを行う目的には、市場シェアの拡大、事業領域の拡大、事業の多角化、人材獲得・技術力向上、効率性の向上がある。買収により、企業は迅速に成長を加速し、顧客ベースや販売チャネルを拡大することができる。M&Aにはコストや中長期的な取り組みが必要で、成約後の経営統合計

M&Aニュース検索

注目のM&Aニュース

最新のM&Aニュース

日付別M&Aニュース

2024年10月
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031

月別M&Aニュース

注目ニュースワード