豊田自動織機、シーメンス傘下のドイツSiemens Logistics社を買収
株式会社豊田自動織機(6201)は、子会社であるVanderlande社(オランダ・ブラバント州)が、Siemens社の子会社であるSiemens Logistics社(ドイツ・バイエルン州)および同関連会社(総称して以下:Siemens Logistics社)の発行済株式100%を取得することを2024年10月31日に決定し、株式譲渡契約を締結した。
なお、本株式取得には、独占禁止法当局などによる承認が必要となり、2025年内の完了を予定している。
Vanderlande社は、物流ソリューションをグローバルに提供している。
Siemens Logistics社は、空港手荷物ハンドリング事業(※1)を行っている。
背景・目的
Vanderlande社の空港手荷物ハンドリング事業は、世界的な航空旅客の需要増加に伴い市場拡大が見込れる。空港の大型化やハブ化が進み、フライトや旅客の情報と連動した柔軟で効率的な手荷物搬送・仕分けを行う自動化システムへのニーズが高まっている。
Siemens Logistics社は、高度なデジタル技術によるソフトウェア開発を強みとし、世界の主要空港へのシステム導入実績がある。
Vanderlande社は、本件M&Aにより、顧客基盤の拡大などの航空需要を取り込む狙い。
株式の状況
Vanderlande社が、Siemens社からSiemens Logistics社の発行済株式100%を300百万ユーロ(※2)で取得。
(※1)手荷物の搬送・保管・仕分けなどを自動化する機器や管理システムの開発・販売事業
(※2)事業価値分として、事業価値300百万ユーロに、取引日時点での資産・負債等に係る調整をおこなった金額を加え、取得価額が確定される予定。