KDDI、セキュリティ企業のラックを買収、TOBを実施へ
KDDI株式会社(9433)は、株式会社ラック(3857)の普通株式を、公開買付け(TOB)により取得すると発表した。
ラックは、TOBに対して賛同を表明している。また、TOB完了後、ラックは上場廃止となる見通し。
KDDIは、大手総合通信事業者。日本国内の家庭・個人向けならびに企業向けの通信サービス、海外における企業・個人向けの通信サービスを展開している。
ラックは、セキュリティソリューションサービス事業、システムインテグレーションサービス事業を行っている。
本公開買付けの目的
KDDIは、2013年に、ラックと業務・資本提携し、SOC事業(Security Operation Center事業)の強化、コンサルティングサービスの拡充等を行ってきた。
本取引により、KDDIは、ラックを完全子会社化することを目的としている。
また、以下のシナジーを図る。
- 事業面でのシナジー
- 技術面・リソース面でのシナジー(AI活用の加速、IoTセキュリティ分野でのプロダクト開発、次世代SOC監視エンジンの共同開発)
- 資本面・戦略面でのシナジー
買付予定の株券等の数
買付予定数 | 買付予定数の下限 | 買付予定数の上限 |
---|---|---|
21,184,250株 | 10,659 ,600株 | ー株 |
日程等
本公開買付けは、本公開買付前提条件が充足された場合に実施されることとなっている。
2024年11月7日現在、2024年11月下旬を目途に公開買付けを開始することを予定。
なお、 公開買付期間は、原則として30営業日とする予定である。
買付け等の価格
普通株式1株につき、1,160円
買付代金
24,573百万円
(注)買付代金は、買付予定数(21,184,250株)に、本公開買付価格1,160円を乗じた金額。なお、買付代金額は、最終的な買付予定数及び買付予定数の下限が決定された場合に変動する可能性がある。