日本特殊陶業、東芝マテリアルを約1500億円で買収
日本特殊陶業株式会社(5334)は、東芝マテリアル株式会社(神奈川県横浜市)の全株式を、株式会社東芝(東京都港区)から取得し、完全子会社化することを決定した。
日本特殊陶業は、スパークプラグおよび内燃機関用関連品の製造・販売、ニューセラミックおよびその応用商品の製造・販売等を行っている。
東芝マテリアルは、ファインセラミックス 、蛍光材料応用製品、磁性材料部品、タングステン・モリブデンなどの部品・材料の開発、製造、販売を行っている。
背景・目的
日本特殊陶業はグループで新規事業の創出に取り組んでおり、中でも窒化ケイ素を利用した 電気自動車(EV)等のモーター用軸受けのセラミックボールでは、システム電圧の高電圧化に伴い市場が拡大しており、そのほかパワー半導体用の窒化ケイ素放熱基板なども有力な事業候補と捉えている。
東芝マテリアルは、EV等向けベアリングに使用される 「窒化ケイ素ボール」 やインバーター向けパワー半導体に用いられる 「窒化ケイ素放熱基板」において、優れた技術・品質と安定した生産能力を保有する。
両社は、本件M&Aにより、日本特殊陶業においては、東芝マテリアルが車載・半導体・医療・環境エネルギー分野などで培ってきた材料設計技術、プロセス技術及び製品応用技術などを活用し、東芝マテリアルにおいては、日本特殊陶業の持つセラミック技術との融合ならびにグローバルネットワークの活用を通じた顧客基盤の拡充・サポート体制強化が期待できるなど、さまざまな面においてシナジーを実現できると判断した。
株式の状況
取得前の所有株式数 | 0株(議決権の数:0個)(議決権所有割合:0.0%) |
取得株式数 | 10,000株(議決権の数:10,000個) |
取得価額 | 約150,000百万円 |
取得後の所有株式数 | 10,000株(議決権の数:10,000個)(議決権所有割合:100.0%) |
日程
取締役会決議日:2024年11月25日
契約締結日 :2024年11月25日
株式譲渡実行日:2025年5月30日(予定)