三井金属、子会社の日本イットリウムを合併へ
三井金属鉱業株式会社(5706)は、完全子会社である日本イットリウム株式会社(福岡県大牟田市)を吸収合併することを決定した。
三井金属鉱業を存続会社、日本イットリウムを消滅会社とする吸収合併方式。
三井金属鉱業は、機能材料・電子材料の製造・販売、非鉄金属製錬、資源開発、貴金属リサイクル、自動車部品の製造・販売等を行っている。
日本イットリウムは、軽希土から重希土まですべての希土類元素を取扱う日本でも数少ないレアアースの総合メーカー。希土類製品の製造販売および、それに関連する業務を行っている。
背景・目的
日本イットリウムは、希少なレアアースのリサイクルサプライチェーン構築に向け、JOGMEC(独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構)と共同で高度な分離精製を行う溶媒抽出技術の開発に取り組んでいる。
また、同社は、表面弾性波(SAW)フィルター用高純度タンタルやセリウム系研磨材など、軽希土類の製品群を有する機能性粉体事業部のレアメタル事業とシナジー創出を進めてきた。
本合併に伴い、両事業を統合し新設する「レアマテリアル事業部」として一体運営することで、レアアースリサイクルの推進などシナジーの早期実現や更なるシナジー創出により事業価値の拡大を狙う。
日程
本合併期日(効力発生日):2025年4月1日(予定)