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リコー、3Dピコ水力発電事業「LIFE PARTS(ライフパーツ)」を明電舎に売却

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株式会社リコー(7752)は、リコーの新規事業創出プログラム「TRIBUS(トライバス)」から誕生した3Dピコ水力発電※事業「LIFE PARTS(ライフパーツ)」を、株式会社明電舎(6508)に譲渡したことを発表した。4月1日を実行日として、明電舎と事業譲渡契約を締結した。

リコーは、各種デジタルサービス、オフィス向け機器、商用・産業印刷機器などを中心に、ヘルスケアやエコソリューションなど幅広い分野まで事業を展開している。
明電舎は、電力インフラ事業、社会システム事業、産業モビリティ事業、上記3事業に関わるフィールドエンジニアリング(保守)事業を行っている、

目的

LIFE PARTSは、3Dプリンターで独自形状の水力発電用プロペラを作成し、工場排水や地域の用水路などでの再エネ活用を促す、3Dピコ水力発電事業である。

2019年に「水から、電気を作り、雇用を作り、教育につなげる。」というビジョンを掲げ、スタートし、2020年には、独立行政法人国際協力機構(JICA)の2020年度第二回「中小企業・SDGsビジネス支援事業」(SDGsビジネス支援型)に採択され、フィリピンの非電化地域で、働く現場のデジタル化を目指した案件化調査を実施した。

2025年には、一般財団法人 新エネルギー財団が主催する令和6年度新エネ大賞の導入活動部門において資源エネルギー庁長官賞を受賞するなど、その活動は高く評価されているが、同事業がより発展するための新たな事業戦略を模索していた。

LIFE PARTSは、2023年から明電舎のグループ会社であるイームル工業株式会社と水に強い3Dプリンティング材料を用いた中小水力発電用の水車部品への適用研究を進めており、リコーと明電舎は本テーマの更なる飛躍、3Dプリンティング技術の発展を目指すという点で合意し、LIFE PARTS事業の明電舎への譲渡を決定した。

※ピコ水力発電:発電量数kW以下程度の小水力発電のこと。

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