東芝(6502)、LNG事業を仏石油大手Total社へ売却
東芝(6502)は、グループの米国産液化天然ガス(LNG)に係る事業(LNG事業)を、Total Gas & Power Asia Private Limited(シンガポール、Total社)へ売却することを決定し、Total社と東芝連結子会社である東芝アメリカLNGコーポレーション(米国・テキサス州、TAL)の発行済全株式をTotal社へ譲渡する株式譲渡契約を締結した。
譲渡価額は約17億円。本件譲渡の完了によりTALは東芝の連結対象から外れ、東芝は2019年度中に約930億円を損失として計上する見通し。
また、東芝とTotal社は本件と同時に、東芝グループのLNG事業に係る全ての契約も移管または解除することでも合意した。
東芝は、国内外の資源プレーヤー・大手需要家・金融機関を参加者とする入札プロセスを経たうえで、Total社の提案が自社LNG事業に付随する損失リスクの最小化・一括処理、ひいては企業価値向上に最も資すると包括的に判断し、本件に至った。
Total社は、仏国エネルギーメジャーTotal S.A.のシンガポール子会社。
本件M&Aにより、東芝は、LNG事業から完全に撤退し、経営資源を注力事業へ集中させることで企業価値の最大化を図る。
●今後のスケジュール
本件譲渡完了日 2020年3月末