国際紙パルプ商事(9274)、欧州最大手の紙商Antalis S.A.の株式取得し、子会社化へ
国際紙パルプ商事株式会社(9274)は、Sequana S.A.(フランス・パリ、Sequana)及びBpifrance Participations(フランス・パリ、Bpifrance)が所有するAntalis S.A.(フランス・パリ、Antalis)の株式を取得することを合意し、Sequanaとの間で株式譲渡予約契約を締結し、Bpifranceとの間で株式譲渡契約を締結した。
取得価額は、Sequanaより641百万円、Bpifrance より291百万円。所有割合は、83.6%となる。
国際紙パルプ商事およびグループは、日本国内並 びにアジア・パシフィック圏を中心に幅広く事業展開。第二次中期経営計画「事業育成期」において、その基本戦略の一つとしてインオーガニック・グロースを取り込むことで、持続的な成長を図ることを標榜している。
Antalisは、欧州最大手の紙商であり、ヨーロッパを中心に、南米、アジア・パシフィック地域を含めた世界41ヵ国において紙および紙関連製品等の卸売を手掛けている。ポストグラフィックペーパーとして成長力の高いパッケージング事業やビジュアルコミュニケーション事業に強みを持ち、事業ポートフォリオ改革やEコマースへの投資も進めている。
Sequanaは、純粋持株会社(2019年5月にナンテール商事裁判所において破産手続開始決定が下され、現在は破産手続中)。
Bpifranceは、フランス政府50%出資会社で、投資銀行事業を行っている。
本件M&Aにより、国際紙パルプ商事は、アジア・パシフィック圏のみならず、欧州を含め世界各地で積極的に事業展開を行い、持続的な発展の実現を目指す。また、Antalisとの協業による製品開発やブランド力の育成等、シナジー効果創出を目指す。
・今後のスケジュール
株式譲渡契約締結日 2020年6月上旬
株式譲渡実行日 2020年6月下旬