レンゴーと三井化学、包装フィルム子会社間で経営統合・一部株式譲渡へ
レンゴー株式会社(3941)は、子会社のサン・トックス株式会社(東京都台東区)と、三井化学株式会社(4183)の子会社である三井化学東セロ株式会社(東京都千代田区)との吸収合併による経営統合、ならびに経営統合後の統合会社を子会社化することを決定した。
レンゴーは、段ボール・板紙・包装の最大手。板紙、段ボール、軟包装、重包装等の事業を展開している。2015年10月にポリプロヒレンフィルムの専業メーカーであるサン・トックスに資本参加を行った。
サン・トックスは、レンゴーと株式会社トクヤマ(4043)の合弁会社。プラスチックフィルムの製造販売、フィルムの二次加工品の販売を行っている。
三井化学東セロは、三井化学株式会社(4183)の子会社。プロテクトフィルム事業および産業用フィルム・シート事業(ICT事業)、パッケージソリューション事業(PS事業)を行っている。
三井化学東セロのPS事業とICT事業のうち、ICT事業は三井化学が新たに設立する100%子会社(承継会社)へ吸収分割により承継させる。
三井化学東セロ(PS事業)とサン・トックスが吸収合併により経営統合する。三井化学東セロを吸収合併存続会社、サン・トックスを吸収合併消滅会社とする吸収合併方式とし、サン・トックスは2024年4月1日をもって消滅する予定。
三井化学が所有する三井化学東セロの株式の一部をレンゴーに譲渡することで持分調整を行う。取得価格は、10,850百万円。異動後の議決権所有割合は、51.0%。
これにより、三井化学東セロは、レンゴー出資比率51%の子会社かつ三井化学の出資比率34%以上の持分法関連会社となり、商号を「アールエム東セロ株式会社」に変更する予定。
レンゴーは、サン・トックスおよび三井化学東セロの高収益化、環境対応型新製品の開発加速、海外での事業拡大を推進する観点から、トクヤマおよび三井化学の資本参加は維持しつつ、両社を経営統合し子会社とすることが最善との結論に至り、本統合を決定した。
・今後の予定
吸収合併に係る契約締結日(サン・トックスおよび三井化学東セロ)2024年2月
吸収合併効力発生日 2024年4月1日
契約締結日(株式取得)2024年3月
株式取得日 2024年4月1日
商号変更予定日 2024年4月1日