成長戦略セミナー

DM三井製糖ホールディングス、子会社のDM三井製糖と和田製糖の業務提携契約を締結し、資本提携に向けた協議へ

更新日:

DM三井製糖ホールディングス株式会社(2109) は、2024年3月28日の取締役会決議により、同社の連結子会社であるDM三井製糖株式会社(東京都港区) が、和田製糖株式会社(東京都中央区) と業務提携契約を締結することを承認した。

DM三井製糖は、同日の取締役会決議により、2024年3月28日付で本契約を締結した。

業務提携の背景及び目的

DM三井製糖と和田製糖は、長年に亘り砂糖を中心とした食品素材を提供することで、人々の幸せや豊かな食文化の形成に貢献してきた。 現在、砂糖業界を取り巻く事業環境は、人口の減少や甘味需要の多様化等に加え、世界的な気候変動による原料価格高騰や地政学リスクに伴うエネルギーコストの高騰など、益々厳しさが増していることから、各社において事業基盤のさらなる強化が課題となっている。

DM三井製糖は、2022年10月に三井製糖株式会社と大日本明治製糖株式会社の合併により誕生して以降、サプライチェーン全体の合理化や効率的な事業運営体制への移行を進めてきた。

今回、新たに和田製糖との業務提携を行うことにより、さらなる生産物流の効率化を図り、各々が強靭な事業体制を築くことで、国内砂糖業界の持続的かつ安定的な成長に寄与していく。

和田製糖は、東京都江戸川区に工場(江戸川工場)を有し、「KHダイヤコック印」のブランドで砂糖製品を製造・販売してきたが、近年の事業環境や生産設備の老朽化を総合的に検討した結果、2025 年3月末を目途に江戸川工場を閉鎖することを決定した。工場閉鎖後はDM三井製糖に砂糖製品の生産を委託することとし、当該製品の販売はこれまで通り、和田製糖が行っていく。

資本提携に向けた協議

DM三井製糖と和田製糖の業務提携関係を確固たるものとすることを目的に、DM三井製糖においては和田製糖の株式を、和田製糖においてはDM三井製糖HDの株式を、それぞれ総議決権数に対する割合が2%を超えない範囲において相互に株式を取得する方針で今後協議に入る。

業務提携の内容

和田製糖が現在江戸川工場で生産している砂糖製品について、DM三井製糖が同社の千葉工場(千葉県市原市)を主体に受託生産することを取り決めた。今後、2025 年3月末を目途とした受委託生産開始に向け、具体的な事項について、両社で設置する準備委員会の下、検討及び協議を進めていく。

日程

業務提携契約締結日 2024年3月28日
受委託生産開始   2025 年3月末(予定)

食品製造業界のM&A・事業承継の動向はこちら

食品製造業界のM&A売却・事業承継案件

日本M&Aセンターでは、食品製造業界をはじめ、譲渡案件情報を常時ご紹介しております。ご興味のある案件がありましたら、ぜひお問い合わせください。

DM三井製糖ホールディングスに関連するM&Aニュース

DM三井製糖ホールディングス、子会社のDM三井製糖を吸収合併

DM三井製糖ホールディングス株式会社(2109)は、2024年5月15日開催の取締役会において、2025年4月1日を効力発生日として、DM三井製糖ホールディングスの完全子会社であるDM三井製糖株式会社(東京都港区)と吸収合併を行うことを基本方針として決議した。DM三井製糖ホールディングスを存続会社とする吸収合併方式で、消滅会社であるDM三井製糖は解散する。また、本合併に伴い、2024年6月25日開

DM三井製糖が、宅配弁当事業を展開するMuscle Deliを子会社化

DM三井製糖ホールディングス株式会社(2109)の連結子会社であるDM三井製糖株式会社(東京都港区)は、株式会社MuscleDeli(東京都渋谷区、以下マッスルデリ)の株式を取得した。これによりマッスルデリは、DM三井製糖ホールディングスの連結子会社となる。DM三井製糖は、精製糖および機能性甘味料の製造や販売などを行っている。マッスルデリは、宅配弁当事業などを行っている。ボディメイクやダイエットに

三井製糖の子会社ニュートリー、テルモの栄養食品資産を譲受

ニュートリー株式会社(三重県四日市市)は、親会社の三井製糖株式会社(東京都中央区)とともに、テルモ株式会社(東京都渋谷区)の栄養食品および関連製品資産を譲受することを決定した。ニュートリーは、栄養療法食品メーカー。嚥下サポート製品、栄養素補給製品、流動食の3分野において、製品開発、製造から販売まで一貫して行う。テルモは、医療機器メーカー。栄養事業では、少量・経口食の発売を皮切りに、病院市場をメイン

三井製糖(2109)と大日本明治製糖が経営統合し、日本甜菜製糖(2108)と資本業務提携へ

三井製糖株式会社(2109)及び大日本明治製糖株式会社(東京都中央区、大日本明治)は、三井製糖と大日本明治との経営統合及び、本経営統合後の持株会社と日本甜菜製糖株式会社(2108、日甜)との資本業務提携に関し協議を開始することをそれぞれ決定した。三井製糖及び大日本明治は、三井製糖を株式交換完全親会社、大日本明治を株式交換完全子会社とする株式交換を行う。株式交換と同時に、三井製糖は、三井製糖の事業を

三井製糖(2109)、中国の国有企業グループ・中糧グループの砂糖事業会社を持分法適用関連会社化

三井製糖(2109)は、中糧糖業遼寧有限公司(遼寧省、中糖遼寧)の持分20%を取得することを決定し、営口北方糖業有限公司(遼寧省、北方糖業)と持分取得に関する契約を締結した。また三井製糖はあわせて、中糖遼寧の親会社である中糧屯河糖業有限公司(北京市、中糧屯河)、北方糖業及び三井製糖の三社業務提携に関する契約を締結した。持分取得価額は約22億円。中糖遼寧の持分比率は中糧屯河70%、三井製糖20%、北

この記事に関連するタグ

「業務提携」に関連するコラム

アライアンスの意味とは?使い方、M&Aとの違いをわかりやすく解説

経営・ビジネス
アライアンスの意味とは?使い方、M&Aとの違いをわかりやすく解説

アライアンスとはアライアンスとは、異なる企業や組織が協力関係を築き、共同で目標を達成するために提携することを指します。一般的には市場競争力の強化、リソースの共有、新たなビジネスチャンスの創出などを目的として行われます。英語(alliance)では「同盟」「提携」「連合」などの意味を持ち、この協力関係は、単なる取引以上の戦略的な意味合いを持つことが多く、長期的なビジョンを共有する過程が含まれます。こ

業務提携とは?メリット、資本提携やM&Aとの違いを解説

M&A全般
業務提携とは?メリット、資本提携やM&Aとの違いを解説

企業は、競争力の強化や市場拡大、イノベーションの促進、リスクの分散などを実現するために、業務提携を積極的に活用しています。本記事では、業務提携の概要、メリット、リスクや注意点、円滑に進めるためのポイントについてご紹介します。業務提携とは?業務提携とは、複数の企業が経営資源を出し合い、1社だけでは解決できない問題を協力し合うことで事業成長、競争力強化を行う施策の一つです。自社単独では、残念ながら多く

資本提携とは?業務提携との違いやメリット・デメリット、手続きの流れを解説

経営・ビジネス
資本提携とは?業務提携との違いやメリット・デメリット、手続きの流れを解説

企業の競争力を強化するために、一社単独ではなく、複数の企業がそれぞれ持つ経営資源を提供し合い、複合的なシナジー効果を目指す場合があります。このような形態の一つが、資本提携です。本記事では、資本提携とはどのようなもので、業務提携やM&Aとは何が違うのかを明確にしつつ、メリットやデメリット、手続きの流れなどについて解説します。日本M&Aセンターでは、資本提携など、様々な手法のM&A・経営戦略を経験・実

【セミナーレポート】製造業の高収益化セミナー 求められる3つのキーワードとは

広報室だより
【セミナーレポート】製造業の高収益化セミナー 求められる3つのキーワードとは

日本M&Aセンター、日刊工業新聞社共催「事業承継&高収益化戦略セミナー」が2021年12月に東京と大阪の2会場においてハイブリット形式(対面とオンライン)で行われました。製造業の高収益化と事業承継をテーマに、製造業に精通した日本M&Aセンターのコンサルタントが講師となって、中堅・中小企業の経営者向けに経営戦略のヒントを、事例を交えながら紹介しました。東京会場では、日本M&Aセンターダイレクトマーケ

M&Aニュース検索

注目のM&Aニュース

最新のM&Aニュース

日付別M&Aニュース

2024年3月
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31

月別M&Aニュース

注目ニュースワード