会社売却先シミュレーション

住友化学、中国のディスプレイ用プロセスケミカル事業会社2社を現地企業に譲渡

更新日:

住友化学株式会社(4005)は、住友化学グループが保有する中国におけるフラットパネルディスプレイ(FPD)用プロセスケミカル事業会社2社の全持分を、鎮江潤晶高純化工科技股份有限公司(中国江蘇省鎮江市、以下「ルンジンテック」)に譲渡することとし、住友化学グループとルンジンテックの間で持分譲渡契約を締結した。

事業再編の目的

住友化学が2009年から中国において手掛けてきたFPD用プロセスケミカル事業は、現地顧客との良好な関係のもと、順調に事業を運営してきた。しかしながら、昨今の原料価格高騰などの事業環境の変化を踏まえ、現地石化コングロマリットである山東海科控股有限公司(中国山東省東営市、以下「ハイクホールディング」)傘下の企業で、原料競争力や顧客対応力などに強みを持つルンジンテックをベストオーナーとして競争力を強化させていくことが最善であると考え、本事業の再編を決定した。

譲渡対象となる事業会社2社の概要

①名称:住化電子材料科技(合肥)有限公司 所在地 :中国安徽省合肥市 事業内容:FPD用プロセスケミカルの製造、販売等

②名称:住化電子材料科技(重慶)有限公司 所在地:中国重慶市 事業内容:FPD用プロセスケミカルの製造、販売等

譲渡先の概要

①ルンジンテックの概要 名称:鎮江潤晶高純化工科技股份有限公司 所在地:中国江蘇省鎮江市 事業内容:電子化学品、有機電解製品、ファインケミカル製品の製造、販売等

②ハイクホールディングの概要 名称:山東海科控股有限公司 所在地:中国山東省東営市 事業内容:山東海科グループの持株会社。石油化学・エネルギー、特殊化学品等の製造、販売等

日程

譲渡の実施日:2024年5月31日(予定)

化学製品製造(製薬・トイレタリー除く)業界のM&A・事業承継の動向はこちら

化学製品製造(製薬・トイレタリー除く)業界のM&A売却・事業承継案件

日本M&Aセンターでは、化学製品製造(製薬・トイレタリー除く)業界をはじめ、譲渡案件情報を常時ご紹介しております。ご興味のある案件がありましたら、ぜひお問い合わせください。

住友化学に関連するM&Aニュース

住友化学、中国の大型液晶ディスプレイ用偏光フィルム事業を売却へ

住友化学株式会社(4005)は、中国における大型液晶ディスプレイ(LCD)用偏光フィルム事業を、湖北利友光電科技有限公司(中国湖北省)に譲渡することを決定した。住友化学は、総合化学メーカー。石油化学品、機能材料、光学製品などの製造・販売を行っている。湖北利友光電科技は、大型LCD用偏光フィルムの生産および販売を行っている。湖北三利譜光電科技有限公司と北京梧桐投樹嘉豊企業管理コンサルティング有限公司

住友化学、中国のポリプロピレンコンパウンド事業会社2社を譲渡

住友化学株式会社(4005)は、ポリプロピレンコンパウンド事業会社である珠海住化複合塑料有限公司(中国広東省)及び大連住化複合塑料有限公司(中国遼寧省)の株式の全持分を、仕天材料科技有限公司(中国広東省)に譲渡したことを発表した。珠海住化複合塑料は、ポリプロピレンコンパウンドの製造・販売を行っている。大連住化複合塑料は、ポリプロピレンコンパウンド、熱可塑性エラストマーの製造・販売を行っている。仕天

住友ファーマ、再生・細胞医薬事業の再編を発表

住友ファーマ株式会社(4506)は、再生・細胞医薬事業(以下:本事業)について、住友化学株式会社(4005)、株式会社RACTHERA(東京都中央区)およびS-RACMO株式会社(大阪府吹田市。住友ファーマと住友化学の合弁会社)との間で、再編を行うことを決定した。住友ファーマは、医療用医薬品等の製造および販売等を行っている。再編内容①住友ファーマの本事業を分割し、RACTHERAおよびS-RACM

住友化学、日本メジフィジックスの全保有株式を英国GEヘルスケア・リミテッドへ譲渡へ

住友化学株式会社(4005)は、連結子会社である日本メジフィジックス株式会社(東京都江東区)の保有株式の全てを、GEヘルスケア・テクノロジーズ・インク(米国イリノイ州、以下:GEヘルスケア)の子会社であるGEヘルスケア・リミテッド(英国バッキンガムシャー)に譲渡することを決定した。なお、株式譲渡の実施時期は、2025年3月31日を予定している。本株式譲渡に伴い、住友化学の連結決算においてその他の営

住友化学、カプロラクタム製造技術を化学品商社のハイケムに譲渡

住友化学株式会社(4005)およびハイケム株式会社(東京都港区)は、住友化学が保有する気相法ベックマン転移によるカプロラクタム製造技術(以下:本技術)に関する知的財産を、ハイケムに譲渡する契約を締結した。住友化学は、総合化学メーカーとして、アグロ&ライフソリューション部門、ICT&モビリティソリューション部門、アドバンストメディカルソリューション部門、エッセンシャル&グリーンマテリアルズ部門の4部

この記事に関連するタグ

「クロスボーダーM&A・株式譲渡・事業ポートフォリオ」に関連するコラム

クロスボーダーM&Aにおける株式譲渡契約書の基本

海外M&A
クロスボーダーM&Aにおける株式譲渡契約書の基本

本記事では、クロスボーダーM&Aのスキームとして一般的な株式譲渡の場合に締結される株式譲渡契約書(英語ではSPA、SharePurchaseAgreementやStockPurchaseAgreementと表記されます。)について解説します。株式譲渡契約書(SPA)の一般的な内容一般的な株式譲渡契約書は概ね以下のような項目で構成されていることが多いです。売買の基本事項クロージング及びクロージング条

クロスボーダーM&Aにおける株式譲渡の基本 ~法務~

海外M&A
クロスボーダーM&Aにおける株式譲渡の基本 ~法務~

この記事では、クロスボーダーM&Aの手法として用いられることの多い株式譲渡について、基本的な事項をご紹介させていただきます。クロスボーダーM&Aとは日本企業が外国企業を譲り受けるIn-OutM&Aと外国企業が日本企業を譲り受けるOut-InM&Aを、国境をこえて行われるM&Aということで、クロスボーダーM&Aと呼びます。海外M&Aという呼ばれ方をする場合もあります。@sitelink株式譲渡とは株

【2025年版】会社売却の教科書!初心者向けに流れやメリット、事例を紹介

M&A全般
【2025年版】会社売却の教科書!初心者向けに流れやメリット、事例を紹介

会社売却とは、会社の経営権や事業を第三者に売却し、対価を受け取るプロセスを指します。近年は、後継者問題の解決や企業の成長促進を主な目的として、中小企業の会社売却が増加傾向にあります。現在様々な問題に直面している経営者はもちろん、そうでない方も、会社売却の手続きや税制、メリットなどについて知っておくことで、より柔軟な経営判断ができるようになります。本記事では、企業売却の流れや税金に関する基礎知識のほ

インドネシアの2025年はどうなる? ~経済、外交、国家長期開発計画~

海外M&A
インドネシアの2025年はどうなる? ~経済、外交、国家長期開発計画~

こんにちは、ジャカルタの安丸です。2025年におけるインドネシアのマクロ的な展望につき、私見を交えて解説させていただきます。(今回のこのコラムは、2025年1月8日に作成しています。)2024年の振り返り最初に2024年にインドネシアで起こった重要なイベントを、簡単に振り返ってみたいと思います。2024年はインドネシアにとって、重要なイベントが目白押しの1年でした。新大統領の就任10年振りの大統領

企業買収とは?買収スキームやメリット・デメリットを解説

M&A全般
企業買収とは?買収スキームやメリット・デメリットを解説

事業承継や業界再編への対応策として、企業買収の動きは今後ますます加速することが考えられます。本記事では、企業買収の基礎を整理した上で、その種類やメリット・デメリット、具体的な流れなどについて解説します。この記事のポイントM&Aによる企業買収は、経営陣が他社の株式を取得し、経営権を獲得する手法で、目的には競争力強化や事業多角化がある。企業買収には友好的買収と敵対的買収があり、前者は経営陣との合意を経

会社を売りたい。会社を売る際に知っておきたいポイントを解説

事業承継
会社を売りたい。会社を売る際に知っておきたいポイントを解説

事業を継いでくれる後継者が見つからない場合、残される選択肢は廃業、そして会社の売却です。本記事では、会社を売る際に知っておきたいポイントについて解説します。この記事のポイント2025年には70歳以上の経営者が245万社に達し、約127万社が後継者不在。M&Aによる会社の譲渡が成長加速の選択肢として注目されている。会社を売る主なメリットは存続、経営者の負担軽減、廃業コスト削減が挙げられる。一方で条件

「クロスボーダーM&A・株式譲渡・事業ポートフォリオ」に関連する学ぶコンテンツ

M&Aニュース検索

注目のM&Aニュース

最新のM&Aニュース

日付別M&Aニュース

2024年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930

月別M&Aニュース

注目ニュースワード