イオン及びウエルシアHD、いなげや子会社でドラッグストア運営のウェルパークを完全子会社化
イオン株式会社(8267)、ウエルシアホールディングス株式会社(3141、以下「ウエルシア」、子会社及び関連会社を含めて「ウエルシアグループ」)及び株式会社いなげや(8182)は、2024年4月18日、以下のとおり、ウエルシアが株式会社ウェルパーク(東京都立川市)の株式16,000,000株(84.21%)をいなげやから、3,000,000株(15.79%)をイオンからそれぞれ取得し、ウエルシアの完全子会社とする(以下「本取引」)株式譲渡契約を締結した。
これに伴い、いなげやの2025年3月期第2四半期連結決算において当該売却益(関係会社株式売却益)として、約1,623 百万円を特別利益として計上する見込み。なお、本取引に伴い、ウェルパークはいなげやの連結子会社から除外される。
イオンは、小売、ディベロッパー、サービス及びそれに関連する事業を営む会社の株式又は持分を保有することによる当該会社の事業活動の管理を行う。
ウエルシアは、調剤併設型ドラッグストアチェーンの運営を行う子会社及びグループ会社の経営管理等を行う。
いなげやは、スーパーマーケット並びにドラッグストアによる小売り事業、食品卸し、施設管理、店舗支援業務、農業経営等の小売支援事業を行う。
ウェルパークは、首都圏にてドラッグストア及び調剤薬局を展開している。
株式の取得の理由
これまでドラッグストア業界は、健康需要の高まり、取扱商品の拡大、意欲的な出店等を背景に市場規模を順調に拡大してきた。一方で、物価高に伴う消費者の節約志向の高まり、人件費・物流費の高騰など事業環境の変化に直面している。また、国内では、新規出店余地が減少し、業界の成長は成熟ステージを迎え、再編の機運が高まる。
ウエルシアは、本取引を通じて、少子高齢社会においても人口増加が続く首都圏で強固な経営基盤を有するウェルパークがウエルシアグループに参加することで、ウエルシアのマザーマーケットにおけるドミナント化を一段と強化することができ、物流や販促の最適化などを通じて事業の運営効率を高められると考えている。
ウェルパークにおいては、調剤併設の推進、ウエルシアのプライベートブランド商品の導入、調達・販促等の共同化で集客力や収益力を向上できると考える。
ウエルシアは、こうした両社の経営資源を相互に最大限に活用できる体制を構築し、首都圏で「ウエルシアモデル」の横断的展開を進めるためには、ウェルパークがウエルシアグループに参加するのが最も効果的であると判断し、今回の株式取得に至った。
他方、いなげやも、ドラッグストア業界の環境変化を踏まえると、ウェルパークの企業価値とそこで働く従業員のモチベーションを最大化し、お客様によりよい商品サービスを提供していくためには、本取引によってウェルパークをウエルシアの完全子会社とし、両社の経営資源の活用により、シナジーを発揮していくことが適切であると判断し、いなげやが保有するウェルパーク株式をウエルシアに譲渡することを決定した。
イオンも、上記のウエルシアといなげやの考えに賛同し、本取引を通じてウエルシアとウェルパークの経営統合によりウエルシアの企業価値をさらに向上させることが可能であると考え、イオンが保有するウェルパーク株式をウエルシアに譲渡することを決定した。
取得(譲渡)株式数,取得(譲渡)価額及び取得(譲渡)前後の所有株式の状況
■ウエルシア
(1) 異動前の所有株式数:0株(議決権の数:0個)(議決権所有割合:0.00%)
(2) 取得株式数:19,000,000 株(議決権の数:19,000 個)
(3) 取得価額:ウェルパークの普通株式 8,300 百万円
アドバイザリー費用等(概算額) 105 百万円
合計(概算額) 8,405 百万円
(4) 異動後の所有株式数:19,000,000 株(議決権の数:19,000 個)(議決権所有割合:100.00%)
■いなげや
(1) 譲渡前の所有株式数:16,000,000 株(議決権所有割合:84.21%)
(2) 譲渡株式数:16,000,000 株(議決権所有割合:84.21%)
(3) 譲渡価額:6,989 百万円
(4) 譲渡後の所有株式数:0株(議決権所有割合:0.00%)
■イオン
(1) 譲渡前の所有株式数:3,000,000 株(議決権所有割合:15.79%)
(2) 譲渡株式数:3,000,000 株(議決権所有割合:15.79%)
(3) 譲渡価額:1,311 百万円
(4) 譲渡後の所有株式数:0株(議決権所有割合:0.00%)
日程
(1) 取締役会決議日及び代表執行役決定日:2024年4月18日
(2) 契約締結日:2024年4月18日
(3) 株式譲渡実行日:2024年9月2日(予定)