M&Aニュース

成長戦略セミナー

エイベックスグループ、子会社でデジタルコンテンツの企画制作などのTHINKRの全保有株式を同社に譲渡

更新日:

エイベックス株式会社(7860)は、連結子会社である株式会社THINKR(東京都目黒区)が第三者割当増資を行うこと、またTHINKRは自己株式取得を実施し、エイベックスは子会社が保有するTHINKRの全株式をTHINKRに譲渡すること等 (以下「本件取引」)を定めた基本合意書を締結することを決定した。

なお、本件取引の結果、THINKRは最終的にエイベックスの連結範囲から除外される。

エイベックスは、音楽事業、アニメ・映像事業、デジタル事業等を行うグループを統括する持株会社。

THINKRは、デジタルコンテンツの企画制作、クリエイターマネジメント、広告企画制作等を行っている。

本件取引の理由

THINKRは、今後の事業展開に向けて新規事業の開始や設備投資を見込んでいる。

エイベックスグループにおいては、継続的に事業ポートフォリオを見直しているなかで、新たな投資家候補を検討した結果、本件取引の実行がエイベックスグループにとって有益であると判断、また本第三者割当増資及び本自己株式取得の条件等について合意に至ったことから、本件取引を行うこととした。

なお、エイベックスグループとTHINKRは、別途事業提携に関する覚書を締結し、提携関係を継続していく予定。

本第三者割当増資の概要

(1)発行株式数:115,559株
(2)発行総額 :2,899百万円
(3)割当先  :阪急阪神ホールディングス株式会社 47,818株
         阪急阪神イノベーションパートナーズ投資事業有限責任組合 11,954株
         ジャフコV7投資事業有限責任組合 27,096株
         ジャフコSV7-S投資事業有限責任組合 4,782株
         HIRAC FUND2号投資事業有限責任組合 23,909株
(4)払込期日 :2024年7月25日(予定)

本自己株式取得による譲渡株式数、譲渡価額及び譲渡前後の所有株式の状況

(1)異動前の所有株式数:普通株式132,000株 (議決権の数:132,000個)(議決権所有割合:79%)
(2)譲渡株式数    :普通株式132,000株 (議決権の数:132,000個)
(3)譲渡価額     :726百万円
(4)異動後の所有株式数:普通株式0株 (議決権の数:0個)(議決権所有割合:0%)

本件取引の日程

(1)取締役会決議日    :2024年6月21日
(2)基本合意書締結日   :2024年6月21日
(3)第三者割当増資払込期日:2024年7月25日(予定)
(4)自己株式取得実施日  :2024年7月26日(予定)

放送・出版・コンテンツ制作業界のM&A・事業承継の動向はこちら

放送・出版・コンテンツ制作業界のM&A売却・事業承継案件

日本M&Aセンターでは、放送・出版・コンテンツ制作業界をはじめ、譲渡案件情報を常時ご紹介しております。ご興味のある案件がありましたら、ぜひお問い合わせください。

エイベックスに関連するM&Aニュース

エイベックス、エイベックス・ライヴ・クリエイティヴのLivePocket事業をKDDIに譲渡

エイベックス株式会社(7860)は、2024年3月21日開催の取締役会において、同社の連結子会社であるエイベックス・ライヴ・クリエイティヴ株式会社(東京都港区、以下「ALC」)が運営するLivePocket事業(以下、「LPT事業」)をKDDI株式会社(9433)へ譲渡することについて決議した。本件取引は、ALCが新たに設立する完全子会社(以下、「対象会社」又は「承継会社」)に対して、ALCがLP

エイベックス、中間持株会社を伴うグループ内組織再編を実施へ

エイベックス株式会社(7860)は、連結子会社であるエイベックス・エンタテインメント株式会社(東京都港区、以下AEI)およびエイベックス・ピクチャーズ株式会社(東京都港区、以下API)を中間持株会社とするグループ内組織再編、ならびに業務執行体制の変更を決定した。AEI、API及びエイベックス・マネジメント株式会社(東京都港区、以下AMG)の各事業を会社分割及び新会社設立の方法により分社化するととも

エイベックス(7860)子会社のエイベックス・テクノロジーズ、ゲーム企画開発のfuzzの株式取得、子会社化

エイベックス(7860)の子会社であるエイベックス・テクノロジーズ株式会社(東京都港区、ATS)は、株式会社fuzz(東京都品川区)の株式の過半数を取得した。fuzzは、設計レベルからゲームエンジン開発、独自ゲームエンジンを使った受託開発に加え、自社提供プロダクトにおいては、既存の枠に捉われないコンテンツの企画・開発、ユーザーに新しい体験を提供している。本件M&Aにより、エイベックスグループは、f

エイベックス(7860)、個人クリエイターのエージェント・マネジメント事業を行うLIVESTARの第三者割当増資の引き受け、子会社化

エイベックス(7860)は、株式会社LIVESTAR(東京都渋谷区)が実施予定の第三者割当増資の引き受けを行い、子会社化することを決定した。エイベックスは、「個人クリエイター」の影響力の拡大や、インターネット上の動画コンテンツの流通拡などを背景に、ライヴ配信・YouTuber事業会社の子会社化や、インフルエンサー育成事業を展開する合弁会社の設立などを行っている。LIVESTARは、ライバーを中心と

エイベックス(7860)、美容系YouTuber事業等展開のMAKEYの株式取得、子会社化

エイベックス(7860)は、株式会社MAKEY(東京都渋谷区)の株式を取得し、子会社化した。MAKEYは、美容系YouTuber事業とメイク・コスメ情報共有メディア「MAKEY」の運営を行っている。本件M&Aにより、エイベックスは、MAKEYの持つクリエイター発掘・育成の仕組み、美容系コンテンツのプロデュース力を取り込むとともに、自社がこれまで培ってきたノウハウを活用し、クリエイターの音楽・ライヴ

この記事に関連するタグ

「株式譲渡・第三者割当増資」に関連するコラム

買収とは?目的やメリット、手法、流れをわかりやすく解説

M&A全般
買収とは?目的やメリット、手法、流れをわかりやすく解説

事業構造、産業構造が大きく変化する今、「買収」を検討している企業が年々増加しています。本記事では買収の概要、メリット、進める流れについてご紹介してまいります。買収とは「買収」とは、他の企業の株式取得を通じて、経営権を獲得することを指します。新たに自社で事業を立ち上げる場合に比べて、既にその事業分野で実績のある企業を取得するため、スピーディーに展開できる点が特徴です。買収をご検討の方は、希望条件(地

会社を売りたい。会社売却で知っておくべきポイントとは

事業承継
会社を売りたい。会社売却で知っておくべきポイントとは

事業を継いでくれる後継者が見つからない場合、残される選択肢は廃業、そして会社の売却です。本記事では、会社売却の動向、会社売却のメリットなどを整理したうえで、売却時の注意点や全体の流れについて解説します。事業承継を断念する前に、会社を売却し事業を存続させる方法について話を聞いてみませんか?数々の事業承継をご支援してきたコンサルタントが、M&Aによる取引価額、売却先候補についてご案内致します。ご相談は

家族に株式を譲渡する方法とは?相続、贈与、売買それぞれの特徴を解説

事業承継
家族に株式を譲渡する方法とは?相続、贈与、売買それぞれの特徴を解説

株式会社を家族に継がせるためには、オーナー経営者が持つ株式を、家族内の後継者に譲渡しなければなりません。その譲渡方法は3種類存在しますが、それぞれにメリット・デメリットがあり、また手続きの方法や税金などに違いがあります。本記事では、家族間で株式を譲渡する3つの方法についてご紹介します。事業承継は、今回ご紹介する親族承継のほか、従業員承継、外部への承継があります。それぞれの事業承継のポイントについて

株式譲渡とは?中小企業が用いるメリット・注意点・手続きを解説

M&A全般
株式譲渡とは?中小企業が用いるメリット・注意点・手続きを解説

株式譲渡は、株式の譲渡によってM&Aが完了し、比較的簡易な手続きであることから、中堅・中小企業のM&Aで多く用いられるスキームです。本記事では、株式譲渡の概要、メリットやデメリット、手続きの流れ、税金についてM&Aに精通した税理士がご紹介します。日本M&Aセンターのご支援するM&Aでは約9割の案件で株式譲渡の手法が用いられています。非上場株式が多くを占める中小企業M&Aには特有の論点があります。経

クロスボーダーM&Aにおける株式譲渡契約書の基本

海外M&A
クロスボーダーM&Aにおける株式譲渡契約書の基本

本記事では、クロスボーダーM&Aのスキームとして一般的な株式譲渡の場合に締結される株式譲渡契約書(英語ではSPA、SharePurchaseAgreementやStockPurchaseAgreementと表記されます。)について解説します。株式譲渡契約書(SPA)の一般的な内容一般的な株式譲渡契約書は概ね以下のような項目で構成されていることが多いです。売買の基本事項クロージング及びクロージング条

クロスボーダーM&Aにおける株式譲渡の基本 ~法務~

海外M&A
クロスボーダーM&Aにおける株式譲渡の基本 ~法務~

この記事では、クロスボーダーM&Aの手法として用いられることの多い株式譲渡について、基本的な事項をご紹介させていただきます。クロスボーダーM&Aとは日本企業が外国企業を譲り受けるIn-OutM&Aと外国企業が日本企業を譲り受けるOut-InM&Aを、国境をこえて行われるM&Aということで、クロスボーダーM&Aと呼びます。海外M&Aという呼ばれ方をする場合もあります。@sitelink株式譲渡とは株

「株式譲渡・第三者割当増資」に関連する学ぶコンテンツ

M&Aニュース検索

注目のM&Aニュース

最新のM&Aニュース

日付別M&Aニュース

2024年6月
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30

月別M&Aニュース

注目ニュースワード