会社売却先シミュレーション

近鉄グループHD、傘下の人材会社2社を統合へ

更新日:

近鉄グループホールディングス株式会社(9041)は、連結子会社であるKNT-CTホールディングス株式会社の子会社である株式会社ツーリストエキスパーツ(以下「TEX」)と、同じく同社の連結子会社である株式会社近鉄百貨店の子会社である株式会社Kサポートを統合し、新たな人材会社を組成すること、および新会社の株式を取得することについて、決定した。

TEXは、労働者派遣業、有料職業紹介、事務処理代行業等を行う。

Kサポートは、労働者派遣業、有料職業紹介、百貨店などにおける商品販売請負業等を行う。

目的

近鉄グループは、総合的・中長期的視点での「人事戦略」への対応とその実装が、喫緊に取り組むべき重要な経営課題としている。

人事・人材課題の解決策を、単なる人手不足への対応だけでなく、グループとして「人事戦略」に取り組む体制が必要であると考え、統合及びそれを基盤とした新会社を作ることを決定した。

新会社は、グループ各社へのサービス提供により事業の拡大を図りながら、スケールメリットや近鉄ブランドの活用により、既存のTEXおよびKサポートの業容拡大を進めていく。

(1)吸収合併

TEXを存続会社、Kサポートを消滅会社とする吸収合併方式で、Kサポートは解散する。

本件合併後の存続会社であるTEXは、2024年10月1日付で商号を「株式会社近鉄HRパートナーズ」に変更する予定。本件合併により、TEXはKサポートの株主である近鉄百貨店に、同社株式595株を交付する。

日程

吸収合併契約決議取締役会および同契約締結、吸収合併契約承認株主総会(対象2社):2024年8月9日

合併効力発生日                   :2024年10月1日(予定)

(2)近鉄グループホールディングスによる新会社株式の取得

近鉄グループホールディングスが新会社へ直接出資、グループ各社人事部門と密接な関係を構築することにより、近鉄グループとしての人事戦略を実装し、グループ各社のビジネス基盤となる体制を確立する。

取得株式数

KNT-CTホールディングス:1,080株、 近鉄百貨店:357株

取得価額

KNT-CTホールディングス:673百万円、 近鉄百貨店:222百万円

日程

株式売買契約決議取締役会および同契約締結(対象3社):2024年8月9日

株式売買日(対象3社)               :2024年10月1日(予定)

本組織再編のスキーム

合併・株式売買後の体制

引用元:近鉄グループホールディングス株式会社「近鉄グループ人材(ヒューマンリソース)新会社の組成等に関するお知らせ」

鉄道・バス業界のM&A・事業承継の動向はこちら

旅行代理店業界のM&A売却・事業承継案件

日本M&Aセンターでは、旅行代理店業界をはじめ、譲渡案件情報を常時ご紹介しております。ご興味のある案件がありましたら、ぜひお問い合わせください。

近鉄グループホールディングス・KNT-CTホールディングスに関連するM&Aニュース

オリオンビール、近鉄グループHDと資本業務提携

オリオンビール株式会社(沖縄県豊見城市)と、近鉄グループホールディングス株式会社(9041、以下「近鉄GHD」)は、資本業務提携に関して合意に至った。今後は、オリオンビールが保有する不動産の有効活用を支援するほか、ホテル運営での協業、観光や小売などでの連携を進める。オリオンビールは、ビールを柱とする酒類清涼飲料事業のほか、観光・ホテル事業を展開しており、酒類製造・販売、ホテル等不動産の所有・賃貸な

KNT-CTホールディングス、コスモポリタン・クリエイティブ・ラボの株式取得

KNT-CTホールディングス株式会社(9726)は、株式会社コスモポリタン・クリエイティブ・ラボ(東京都江東区)の全株式を取得し、2023年7月1日に完全子会社とした。取得価格は、アドバイザリー費用等も含め約128,300千円。KNT-CTホールディングスは、旅行会社の運営、介護、商事・保険、労働者派遣業務会社・業務受託会社等の事業を展開するグループの経営戦略・経営管理を行う。旅行を中心とした商品

KNT−CTホールディングス、連結子会社間で吸収分割へ

KNT−CTホールディングス株式会社(9726)は、連結子会社である近畿日本ツーリスト株式会社(東京都新宿区、以下KNT)および株式会社近畿日本ツーリストコーポレートビジネス(東京都千代田区、以下CB)間の会社分割を決定した。【吸収分割の方式】①KNTを吸収分割会社、CBを吸収分割承継会社として、KNTの個人旅行のWeb販売事業および商品企画事業を承継する。②CBを吸収分割会社、KNTを吸収分割承

近鉄グループHD連結子会社、「作業台」「ツールワゴン」国内トップシェアであるサカエの全株式取得、子会社へ

近鉄グループホールディングス株式会社(9041)および連結子会社である株式会社近創(大阪府大阪市)により、株式会社サカエ(大阪府大阪市)を同社の持株会社の株式取得により子会社とすることを決定した。近鉄グループHDは、企業グループの統括・運営等を行っている。主に、運輸事業、不動産事業、流通事業、ホテル・レジャー事業など事業を展開している。連立子会社の近創は、製品を自社工場にて製作、企画・設計、施工・

この記事に関連するタグ

「グループ内再編・吸収合併・合併」に関連するコラム

吸収合併とは?メリット・デメリット、流れを詳しく解説

M&A全般
吸収合併とは?メリット・デメリット、流れを詳しく解説

本記事では合併手法のうち、吸収合併について概要をご紹介します。この記事のポイント吸収合併は、存続会社が消滅会社の権利義務を包括的に承継し、効率的な経営とシナジー効果を目指す手法。吸収合併の特徴として、資産や負債が一括承継され、許認可も維持される点がある。主な手続きは取締役会の決議、合併契約の締結、債権者保護手続き、株主総会の決議などが含まれる。[mokuji]吸収合併とは?吸収合併は、存続会社に消

新設合併とは?メリット・デメリット、流れを詳しく解説

M&A全般
新設合併とは?メリット・デメリット、流れを詳しく解説

M&Aは大きく分けて「合併」と「買収」の2種類に分けられますが、新設合併は、組織再編を目的とする合併手法のひとつです。本記事では新設合併の概要をご紹介します。この記事のポイント新設合併は、複数の企業が合併し新たな法人を設立する手法で、コスト削減や生産性向上を目的とする。吸収合併とは異なり、すべての法人格が消滅し、資産・負債が新設会社に引き継がれる。デメリットには手続きの複雑さ、免許の引き継ぎができ

合併とは?買収による統合との違い、メリット、手続きを解説

M&A全般
合併とは?買収による統合との違い、メリット、手続きを解説

合併は企業の成長を加速させる手段として広く採用されていますが、そのプロセスにはリスクも潜んでいます。戦略的な選択が成功を左右する中、本記事では合併のメリットとデメリット、手続きなど、合併の概要を紹介します。この記事のポイント企業の合併は、2つ以上の企業が統合し新しい法人を形成することを指す。合併は存続会社が権利義務を承継する「吸収合併」と、は全ての法人格が消滅し新会社が設立される「新設合併」の2種

25社譲受して成長するハシダ技研工業の「M&Aは人助け」の凄み

広報室だより
25社譲受して成長するハシダ技研工業の「M&Aは人助け」の凄み

「M&Aは人助け」を信条に2008年から2022年までの間、買い手企業として計25社を譲受した大阪市のハシダ技研工業株式会社。火力発電所に使用されるガスタービン部品は高い技術力から、ゼネラル・エレクトリック(GE)社や三菱重工業など名だたる企業を取引先に持ち、自動ドアの自社ブランドも好調な製造業のグループ企業です。後継者のいない製造業を譲り受けながら成長を果たしています。事業はグループ売上高200

買収とは?目的やメリット、手法、流れをわかりやすく解説

M&A全般
買収とは?目的やメリット、手法、流れをわかりやすく解説

事業構造、産業構造が大きく変化する今、「買収」を検討している企業が年々増加しています。本記事では買収の概要、メリット、進める流れについてご紹介してまいります。この記事のポイント買収は他企業の株式を取得し経営権を獲得する手法であり、迅速な事業展開が可能である。合併や子会社化と異なり、買収は株式の過半数以上を取得することで行われ、敵対的買収と友好的買収の2種類が存在する。買収の目的は売上拡大や事業多角

コングロマリットとは?メリットや企業事例を紹介

M&A全般
コングロマリットとは?メリットや企業事例を紹介

不透明な時代を生き抜くための戦略として、コングロマリット型経営は注目されており、国内ではその動きが活発化しています。本記事では、コングロマリットの特徴やメリットなどについて解説していきます。コングロマリットとはコングロマリット(conglomerate)とは、異なる業種や産業に属する複数の企業が経営統合を行い、1つの大きな企業グループを形成することを指します。コングロマリットは、さまざまな事業分野

M&Aニュース検索

注目のM&Aニュース

最新のM&Aニュース

日付別M&Aニュース

2024年8月
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

月別M&Aニュース

注目ニュースワード