旭化成、旭化成メディカルをインテグラルに565億円で売却
旭化成株式会社(3407)は、完全子会社の旭化成メディカル株式会社(東京都千代田区)に、インテグラル株式会社(5842)が設立し、その関連会社が運営するファンド(以下、インテグラル株式会社とあわせて:インテグラル)が保有予定の特別目的会社であるアイエーホールディングス株式会社(東京都千代田区、以下:出資会社)による出資を受けること、および旭化成が保有する旭化成メディカルの株式を譲渡することを決定した。
旭化成は、総合化学事業を展開している。
旭化成メディカルは、透析・アフェレシス等の事業等(以下:血液浄化事業)を行っている。
アイエーホールディングスは、投資業務及び投資に係る管理業務を行っている。
目的
血液浄化事業は、透析・アフェレシス関連製品の開発・製造・販売において50年の歴史を持ち、日本国内、海外のユーザーより高い評価を受ける製品群を供給している。
旭化成では、本事業の継続的な成長のために選択し得る戦略的オプションを検討していたが、インテグラルより積極的な投資の提案があり、新たなパートナーのもとで、独立・専業化したうえで、成長投資を強化していくことが本事業にとって重要であると判断した。
インテグラルのもとで血液浄化事業が医療機器専業の会社として独立することで、迅速かつ柔軟な意思決定が可能となり、成長と競争力の強化を図る。
なお、従来旭化成メディカルで行ってきた生物製剤精製工程用ウイルス除去フィルター事業やCRO・CDMO事業などのバイオプロセス事業については、新会社である旭化成ライフサイエンスにおいて事業を継続する。
新会社設立、本吸収分割および本株式譲渡の概要
引用元:旭化成株式会社「ヘルスケア領域における子会社の設立、連結子会社間の吸収分割および子会社の株式譲渡に向けた子会社の異動に関するお知らせ」
新会社の概要(予定)
- 名称:旭化成ライフサイエンス株式会社
- 所在地:東京都千代田区
- 代表者の役職・氏名:代表取締役社長 四ノ宮 健
- 事業内容:生物製剤精製工程用ウイルス除去フィルター(プラノバ)などの開発・製造・販売
- 資本金:1円
- 設立年月日:2024年10月
- 大株主及び持株比率:旭化成株式会社100%
分割する事業の概要
生物製剤精製工程用ウイルス除去フィルター(プラノバ)、輸血用白血球除去フィルター(セパセル)などの開発・製造・販売
譲渡株式数、譲渡金額および譲渡前後の所有株式の割合
譲渡前の所有株式数 | 2,001 株(議決権割合:100%) |
譲渡の株式数 | 2025月4月1日(株式譲渡1):1,600株(議決権割合:80%) 2027月4月(株式譲渡2)(予定):401株(議決権割合:20%) |
譲渡価額 | 565 億円 |
全譲渡後の所有株式数 | 0株(議決権割合:0%) |
新会社設立、本吸収分割および本株式譲渡の日程
取締役会決議日 | 2024年9月18日 |
新会社設立日 | 2024年10月(予定) |
本吸収分割契約締結日 | 2025年1月28日(予定) |
株式譲渡1契約締結日 | 2025年4月1日(予定) |
株式譲渡1効力発生日 | 2025年4月1日(予定) |
本吸収分割効力発生日 | 2025年4月1日(予定) |
株式譲渡2契約締結日 | 2027年4月(予定) |
株式譲渡2効力発生日 | 2027年4月(予定) |