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大塚HD、米ICU Medicalが新設する輸液事業会社を買収

更新日:

大塚ホールディングス株式会社(4578)は、100%子会社である株式会社大塚製薬工場(徳島県鳴門市)の米国子会社であるOtsuka Pharmaceutical Factory America, Inc.(米国・イリノイ州、以下:OPFA)が、ICU Medical, Inc.(米国・カリフォルニア州、以下:ICU Medical)との間で、ICU Medicalが新設する輸液事業会社に資本参加することで合意し、2024年11月12日(日本時間)に契約を締結したことを発表した。

ICU Medicalは、輸液事業をこのたび設立する新会社に事業譲渡する。新会社の事業開始は、2025年第2四半期初頭を予定。OPFAは、新会社の株式の60%を取得し、子会社とすることで北米での輸液事業を進めていく。

大塚製薬工場は、臨床栄養製品を中心とした医薬品、医療機器、機能性食品等の製造、販売および輸出入を行っている。

OPFAは、医薬品・医療機器及び食品の研究開発および技術移転・製造・製造販売および輸出入、米国子会社管理等を行っている。

ICU Medicalは、輸液療法、血管アクセス、バイタルケアアプリケーションに使用される革新的な医療製品の開発、製造、販売を行っており、北米最大級の基礎輸液工場を所有している。

背景・目的

北米の輸液市場は世界有数の規模で、市場は年々拡大している。また、現在、ハリケーンの被害により輸液の供給が一時的に不足している。

日本の輸液メーカーである大塚製薬工場と北米の総合輸液メーカーであるICU Medicalは、合弁会社を通じて、北米での輸液の供給体制を強化し、安定供給に寄与するとともに、北米での輸液事業の強化並びに製品の技術革新の促進を目指す。

合弁会社の概要

  • 名称       :未定
  • 所在地      :米国 テキサス州
  • 代表者の役職・氏名:未定
  • 事業内容     :基礎輸液・臨床栄養製品を中心とした医薬品           医療機器の製造・輸入および販売業
  • 資本金      :未定
  • 設立年月日    :2025年第2四半期初頭(予定)
  • 大株主及び持株比率:Otsuka Pharmaceutical Factory America, Inc.:60%           ICU Medical, Inc.:40%

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