日特建設、麻生フオームクリートに対しTOB実施へ
日特建設株式会社(1929)は、麻生フオームクリート株式会社(1730)の普通株式を、公開買付け(TOB)により取得することを決定した。
麻生フオームクリートは、TOBに対して賛同を表明している。TOB完了後、麻生フオームクリートは上場廃止となる見通し。
日特建設は、総合建設業(土木・基礎、環境・地質コンサルタント)を行っている。
麻生フオームクリートは、気泡コンクリートの現場施工、地盤改良工事の施工、その他工事の施工及び工事用資材(起泡剤等)の商品の販売等を行っている。
背景・目的
両社を含む国内建設業界を取り巻く環境は、気候変動、豪雨災害や今後予想される地震対策等に対する、「防災・減災・国土強靭化」政策のもと震災・災害復興工事、防災・減災対策工事や国内インフラの老朽化対策を目的とした維持・修繕工事等により公共工事の発注継続が見込まれている。
一方で、資機材価格高止まりによる工事コストや賃金上昇による収益確保におけるリスク懸念、少子高齢化を背景とした技能労働者不足・政府主導の働き方改革による労働時間短縮・待遇改善の取組みの加速に伴う技術承継等の課題が顕在化するなど、国内建設業界の取り巻く環境は大きく変化している。
このような環境下、日特建設は、麻生フオームクリートを完全子会社とすることで、業界環境の変化に柔軟に対応できるような経営体制を構築し、成長施策を推進していくことが不可欠であるとの考えに至った。
両社が保有する情報収集網や採算性試算などのノウハウを共有することで、より効率的に案件情報を獲得を狙い、また、技術者交流を通じて、相互の施工への理解度向上や技術レベルの向上、技術部門の交流を通じた工法の改良・新工法の開発などのスキルアップも実現してく狙い。
買付予定の株券等の数
株券等の種類 | 買付予定数 | 買付予定数の下限 | 買付予定数の上限 |
---|---|---|---|
普通株式 | 1,293,729(株) | 155,800(株) | ―(株) |
買付け等の期間
2024年12月10日(火曜日)から2025年1月28 日(火曜日)まで(30営業日)
買付け等の価格
普通株式1株につき、680円
買付代金
879,735,720円
(注)「買付代金」は、本公開買付けにおける買付予定数(1,293,729株)に、本公開買付価格(680円)を乗じた金額。