伊藤園、茶葉製品を扱うグループ会社2社の統合を発表
株式会社伊藤園(2593)は、グループ会社である伊藤園産業株式会社(静岡県牧之原市)および株式会社伊藤園関西茶業(兵庫県神戸市)の2社を統合し、国内および海外を含めた伊藤園グループ全体の製造事業を担う中核会社として、2025年5月より事業運営を開始することを発表した。
伊藤園産業を存続会社とする吸収合併方式とし、商号を「伊藤園ティーファクトリー株式会社(仮称)」に変更する。
伊藤園産業は、「お~いお茶」や海外向けをはじめとするティーバッグ製品の製造、麦茶製品の原料焙煎を行っている。
伊藤園関西茶業は、「お~いお茶」をはじめとするティーバッグやパック茶製品の製造を行っている。
背景・目的
伊藤園産業と伊藤園関西茶業は、近年において、ティーバッグ製品の需要増加に伴い、両社で供給体制の強化を行っている。加えて、むぎ茶の需要増加にも対応し、2024年12月に麦焙煎工場(伊藤園産業)を「伊藤園 神戸第二工場」内に稼働し、供給体制を強化している。
そのような中、伊藤園は、重点戦略のうち「お~いお茶のグローバル化」と「国内既存事業の盤石化」を推進するため、生産機能の強化や生産性の向上、またグローバル戦略における海外での生産体制確立に向けた茶葉製品の製造に精通する人材の育成を加速させるため、両社の統合を決定した。
本統合により、両社が今まで培ってきた技術やノウハウ、人材、生産設備などの経営資本を集中させ、国内および海外含めた伊藤園グループ全体の製造事業の強化を狙う。
統合後の概要
商号 :伊藤園ティーファクトリー株式会社(仮称)
所在地 :静岡県牧之原市
事業内容:茶葉製品の製造(ティーバッグ製品、パック茶製品)、麦茶原料の焙煎
資本金 :3億円
工場 :埼玉県1ヵ所、静岡県2ヵ所、兵庫県2ヵ所
統合日 :2025年5月1日(予定)