中外製薬、抗悪性腫瘍剤「タルセバ錠」事業をチェプラファームに譲渡
中外製薬株式会社(4519)は、チェプラファーム株式会社(東京都千代田区)に、中外製薬がエフ・ホフマン・ラ・ロシュより導入し、日本における製造販売承認を有する抗悪性腫瘍剤「タルセバ®錠25 mg、同100 mg、同150 mg」(以下:タルセバ錠)について、本製品の日本における事業を譲渡することを決定した。
中外製薬は、研究開発型の製薬企業。抗体エンジニアリング技術をはじめとする独自の創薬技術基盤を強みとしている。
チェプラファームは、製薬会社。医療用医薬品の製造販売を行っている。
目的
中外製薬は、2007年より日本国内におけるタルセバ錠の販売ならびに情報提供活動を実施してきた。
今般、製品ライフサイクルの成熟に伴い、今後の国内マーケティングについて改めて中外製薬、エフ・ホフマン・ラ・ロシュ、チェプラファームグループの3社で協議し、製造販売承認および特許、商標等の知的財産権を含む、日本国内における本製品に関する資産をチェプラファームに譲渡し、以後同社の単独販売とすることが望ましいと判断し、譲渡契約の締結に至った。
現在、チェプラファームと中外製薬は、譲渡に向けて必要な行政・法令上の手続きを進めている。
製造販売承認の承継は2025年4月1日、販売移管は2025年6月中を目途に両社にて調整を行う予定で、以降はチェプラファームが単独で販売および情報提供活動を行うこととなる。