
双日、双日船舶の一部株式を譲渡
双日株式会社(2768)は、同社が100%株式を保有する双日船舶株式会社(東京都千代田区)の発行済み株式の一部について、オリックス株式会社(8591)および正栄汽船株式会社(愛媛県今治市)へ譲渡することでそれぞれ合意し、3月17日に株式譲渡契約を締結した。(以下:本資本提携)
双日グループは、船舶事業を展開している。
オリックスは、多角的金融サービス業を行っている。船舶の保有・運航管理事業や売買・仲介、国際的な船舶ファイナンス事業など、幅広い船舶事業を手掛け、事業拡大を進めている。
正栄汽船は、日本最大の造船会社である今治造船のグループ会社として船舶貸渡業(船主業)を手がけており、主に国内外の大手海運会社に船舶を提供している。
背景・目的
双日グループは、国内ほかギリシャをはじめとする欧州などの船主との幅広いネットワークと、国内を中心とする造船所との強固な関係性を活かし、とくに船舶トレーディング事業(新造船・中古船売買、傭船および Sale & LeaseBack の仲介、貨物輸送事業、船舶管理)において数多くの実績を有している。
2025年1月に発表した「船舶トレーディング事業の会社分割(簡易吸収分割)に関するお知らせ」に記載のとおり、双日は、グループ全体の事業の最適化に向けて、本事業の規模拡大と専門人材の能力発揮を図るべく、他社との事業提携を検討することとしている。
その実現に向けて2月12日に双日船舶を設立し、3月31日を効力発生予定日として対象事業を継承する。また、事業継承後の新会社名は、「ソメック株式会社」とする予定である。
本資本提携により、双日船舶は、造船業や船主業をはじめとする海運関係企業との提携も視野に入れ、既存の船舶仲介業という枠を超えた幅広いサービス提供体制を構築し、海事産業の発展を目指す。