独自のM&A戦略で成長するSHIFT社長が登場

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日本M&Aセンター業種特化事業部が手掛けたM&Aの企業経営者に聞く動画コンテンツ「M&Aの舞台裏~真実の物語~」に、M&Aで30社以上がジョインして事業を拡大させているIT企業「SHIFT」の丹下大代表取締役社長にご登場いただきました。国内のM&Aトッププレイヤーであり、日本M&Aセンター最年少取締役の渡部恒郎が聞き手となって、丹下氏に独自のM&A戦略を伺いました。

対談の様子:丹下大氏「僕が話しかけにいくと、だいたい皆さんM&Aだろうなって思うみたいで」

渡部:多くのM&Aをする理由を教えてください。
丹下氏: 理由は2つあります。1つは成長の時間を稼ぐことです。オーガニックの自社の成長だと、5年、10年掛かるところをM&Aによって時間を短縮することができます。M&Aによって早く自分たちの思い描くビジョンに到達したいと考えています。2つ目は自社に持ちえないノウハウやサービス、技術などタレンティブな企業をグループに加えるためです。

渡部:1件目のM&Aを教えてください。
丹下氏: 最初は周りを見回して「この会社いいな」や「一緒に仕事したいな」と思う会社に片っ端から声を掛けていきました。その中で知人から紹介された企業がM&Aの最初になります。2社目から自分たちでリストを作るようになりました。新しい形で面白い仕事ができますよと提案しています。

渡部:買い手企業として選ばれるために必要なことは何ですか?
丹下氏: SHIFTグループにジョインしてくれた企業の社名は変えませんし、人事制度もいじりません。『遠心力経営』と『求心力経営』をすごく気にしています。自分たちがやりたいって人に手を挙げてもらいます。自由に経営できる裁量を持たせることが遠心力経営で、我々の強みである採用力と営業力の求心力経営と組わせていきます。やっぱりビジョンを持っていることが重要だと思います。我々はIT業界のフォックスコン(台湾に本社を置く世界最大の電子機器受託製造企業グループ)になりたいと考えています。目標に到達するスピードが早くより高い景色を見せてあげられることも大切です。

対談の様子:渡部恒郎「その中でこの会社面白いっていう会社は?」

渡部:強みの採用力はどうやって生まれていますか。
丹下氏: 採用はマーケティングだと捉えています。(採用したい)ペルソナ(詳細なターゲット層)のやりがいや給料、待遇など不満に思っていることをどうやって訴求していくか。徹底的に分析している点では日本一の採用力だと思っています。餅は餅屋じゃないですがエッジの効いた会社だとお客様に説明しやすいですし、会社の採用力も高まると考えています。

対談の様子:丹下大氏「会社が成長すれば、はっきりいってみんなハッピーなわけで」

渡部:M&Aの流儀を教えてください。
丹下氏: ジョインしてくれた企業と社員が楽しく仕事ができているかを常に気にしています。楽しさのセンターピンは売上と利益です。会社が成長していれば皆がハッピーになれます。経営者として営業先を紹介したり、採用を手伝ったりして会社が伸びるためのアイデアのシェアやアドバイスもしています。入ってきてくれた人がハッピーで成長できたら、また仲間を呼んでくれると思っています。結局は人と人との関係です。買った、買われたの話ではなく、そもそもM&Aって言葉はほかに良い呼び方がないかと思っています。ジョインしてくれた企業は一緒に多重下請け構造を壊そうとする同志です。M&Aは、自分たちが思い描くビジョンに到達するための手段であり、方法であると考えています。

渡部:視聴者の方にメッセージをお願いします。
丹下氏: M&Aは人生に一度あるか、ないかの初めての経験になると思います。一番大切なことは、ともに成長していくことだと思います。今はいい意味でM&Aが身近になっています。だたM&Aを1回すると、なかなか振り出しには戻れません。そのために事前に調べたり、企業に話を聞いたりして検討することが重要になります。多くある経営戦略のうちの1つの選択肢として、M&Aも検討していただきたいです。

著者

M&A マガジン編集部

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日本M&Aセンター

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