近畿日本鉄道(9041)、会社分割により純粋持株会社制へ移行およびバス事業を再編
近畿日本鉄道株式会社(9041)は、純粋持株会社制への移行準備の開始を決定した。近畿日本鉄道を分割会社とする会社分割により、鉄道事業および生活関連事業(不動産事業、ホテル・レジャー事業、流通事業等)といった事業部門を、完全子会社に承継させる吸収分割を行う。会社分割後は、各事業を営む事業子会社等の株式を保有し、これら事業子会社等の経営管理を目的とする純粋持株会社となり、引き続き上場を維持する。
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また近畿日本鉄道は、同じく会社分割の方法により、バス事業の中間持株会社である「株式会社けいはんなバスホールディングス」に防長交通株式会社、明光バス株式会社及び北日本観光自動車株式会社の全株式を承継させる。「株式会社けいはんなバスホールディングス」は、「近鉄バスホールディングス株式会社」へと商号変更を行う予定。
近畿日本鉄道は、純粋持株会社制への移行により、各事業の特性を活かしつつグループの総合力を最大限に発揮し、グループ経営機能の強化と各事業会社の自立的経営により企業価値の増大を図る。
バス事業については、バス子会社が情報共有を緊密にして連携を深めるとともに、経営の効率化を推進し、あわせてこれらバス子会社に対する経営管理機能の強化を図ることで、事業全体の競争力の強化を図る。
今後のスケジュール
平成26年4月1日 バス事業再編の分割効力発生日
平成27年4月1日 純粋持株会社制への移行の分割効力発生日