旭化成(3407)、米国でバッテリーセパレータ事業を行うPolypore社を買収
旭化成株式会社(3407)は、米国のバッテリーセパレータ及び医療・工業用膜関連の高分子ポリマー膜メーカーであるPolypore International, Inc.(米国ノースカロライナ州、米国ニューヨーク証券取引所上場)と、旭化成の米国子会社による現金を対価とする合併によりPolypore社を買収することについて合意した。
【化学業界のM&A】
Polypore社は、医療・工業用膜事業を本合併の完了前に米国の3M Company(米国ミネソタ州、米国ニューヨーク証券取引所上場、3M社)に対して譲渡する。旭化成は、本譲渡後にバッテリーセパレータ事業を行う会社としてのPolypore社を、買収目的子会社と合併させる方法により買収し、完全子会社化する。
Polypore社のバッテリーセパレータ事業は、リチウムイオン二次電池用のセパレータ「Celgard™(セルガード)」に加えて、自動車や産業向け用途等で広く普及している鉛蓄電池用のセパレータ「Daramic™(ダラミック)」の両ブランドを展開している。旭化成のエレクトロニクス事業領域における電子材料系事業は、Polypore 社のバッテリーセパレータ事業と協業を図ることで、「環境・エネルギー」分野での中長期的な技術力の向上及び事業の拡大を図る。