日本製紙(3863)、米国ウェアーハウザー社の液体用紙容器原紙事業を譲受け
日本製紙株式会社(3863)は、米国に新設予定の100%子会社が、米国の総合林産企業グループ Weyerhaeuser Company(米国ワシントン州、ウェアーハウザー社)の液体用紙容器の原紙、カップ容器用の原紙等の製造・加工・販売事業(液体用紙容器原紙事業)を譲り受けるための事業譲渡契約を締結することを決定した。
日本製紙は、「既存事業の競争力強化」と「事業構造転換」をテーマに、成長分野への経営資源の再配分を進めており、パッケージング事業をその有望分野の一つに据えて強化、拡大に取り組んでいる。
ウェアーハウザー社は、液体用紙容器原紙事業において、高度な加工技術と設備、輸出に適した立地などの事業優位性を有し、高い品質水準で市場の信頼を獲得している。
日本製紙とウェアーハウザー社は、長年にわたり液体用紙容器原紙の取引や印刷出版用紙の合弁事業を行っており、強固なパートナーシップを築いている。本件はウェアーハウザー社の事業再編を機に合意に至った。
本件により日本製紙は、紙パック事業における一貫生産体制を確保し、より高付加価値な製品の提供を実現するとともに、北米・太平洋岸に新たな製造・販売拠点を獲得することで、北米市場およびアジア市場への販売拡大を進める方針。
●今後のスケジュール
事業譲受け期日 平成28年度第2四半期中