会社売却先シミュレーション

U-NEXT(9418)とUSEN(4842)、再統合へ

更新日:

U-NEXT(9418)の連結子会社である株式会社U-NEXT SPC1(東京都渋谷区)は、USEN(4842)の普通株式を金融商品取引法に基づく公開買付け(TOB)により取得することを決定した。

U-NEXTは、USENとの経営統合に向けた基本合意締結を決定している。

買付価格は1株461円。買付予定数は134,616,160株(所有割合65.33%)で、買付予定数の下限は71,465,300株(所有割合34.68%)、上限は設けていない。応募株券等の数の合計が買付予定数の下限に満たない場合には、応募株券等の全部の買付け等を行わない。

USEN株式は、本公開買付けの結果次第では上場廃止となる可能性がある。USEN取締役会は、本公開買付けに対し、賛同の意見を表明するとともに、株主に対する本公開買付けへの応募の推奨を決定した。

なお、U-NEXT及びU-NEXT SPCは、USENが所有する自己株式及び不応募株式を除く全てのUSEN株式を取得し、同株式を非公開化したうえで、U-NEXTとUSENとの経営統合を実施する一環として、本件TOBを実施する。

そのためU-NEXTは、本TOBにおいてUSEN株式の全て(自己株式および不応募対象株式を除く)を取得できなかった場合には、スクイーズアウト手続きを行う。

その後、U-NEXTとUSENは、子会社管理業務等を除くすべての事業を吸収分割によりそれぞれが新設する法人に承継する。U-NEXTはU-NEXT SPC1とUSENを吸収合併し、U-NEXTは持株会社となる。

U-NEXTは、映画やドラマ等のコンテンツ配信を中心としたコンテンツプラットフォーム事業(CP事業)及びインターネット接続サービスを中心としたコミュニケーションネットワーク事業(CN事業)を営んでいる。平成22年12月に会社分割によりUSENから独立した。U-NEXT SPC1は本件のために設立されたSPC(特別目的会社)。

USENグループは、音楽配信事業、業務用システム事業、ICT事業、集客支援事業等を展開している。

本件により、U-NEXT及びUSENは、MBOを行い持株会社体制に移行することで、事業管理体制の効率化やコスト削減を図る。また、U-NEXTの持つ個人顧客販売網と映像・通信サービスとUSENの持つ法人販売網と音楽配信サービスを融合することで、新規サービスの創出による企業価値の向上を目指す。

●今後のスケジュール
届出当初の買付け等の期間 平成29年2月14日から平成29年3月28日まで
本公開買付けに係る決済開始日  平成29年4月4日
本経営統合に係る最終契約締結日 平成29年6月中旬
本経営統合に係る効力発生日 平成29年12月1日

通信業界のM&A・事業承継の動向はこちら

放送・出版・コンテンツ制作業界のM&A売却・事業承継案件

日本M&Aセンターでは、放送・出版・コンテンツ制作業界をはじめ、譲渡案件情報を常時ご紹介しております。ご興味のある案件がありましたら、ぜひお問い合わせください。

USEN-NEXT HOLDINGS・USENに関連するM&Aニュース

U-NEXT HOLDINGS、住信SBIネット銀行子会社のネットムーブの買収等を発表

株式会社U-NEXTHOLDINGS(9418)は、住信SBIネット銀行株式会社(7163)の100%子会社であるネットムーブ株式会社(東京都千代田区、以下:対象会社)の株式の全てを取得し、U-NEXTHOLDINGSの完全子会社(以下:本株式取得)とすることを決定した。本株式取得の完了後、住信SBIネット銀行を吸収分割会社、対象会社を吸収分割承継会社とする吸収分割(以下:本会社分割、本株式取得と

U-NEXT HOLDINGS、9月にグループ組織再編へ

株式会社U-NEXTHOLDINGS(9418)は、グループ組織再編について発表した。U-NEXTHOLDINGSは、店舗・施設など向けに音楽配信やIoT/DXサービス、自動精算機製造販売のソリューション事業・インフラ事業、個人向けにコンテンツ配信事業などを展開する。本組織再編の目的店舗・施設・企業向け事業の一部をサービス軸で再編し役割・機能を明確化、機動的でスピード感をもった事業展開を行い、グル

USEN-NEXT HOLDINGS、「Orderly」を運営のToremoroを子会社化へ

株式会社USEN-NEXTHOLDINGS(9418)は、株式会社Toremoro(東京都港区)の全株式を取得するための株式譲渡契約を締結し、子会社化することを決定した。USEN-NEXTHOLDINGSは、店舗サービス、通信事業、業務用システム、コンテンツ配信、エネルギー事業を行うグループ会社の経営管理を行っている。今期より株式会社バーチャルレストラン(現商号:WannaEat株式会社)をグルー

USEN-NEXT HOLDINGS、連結子会社U-NEXTがTBSホールディングスと資本業務提携へ

株式会社USEN-NEXTHOLDINGS(9418)は、連結子会社である株式会社U-NEXT(東京都品川区)が株式会社TBSホールディングス(9401)との間で、TBSホールディングスを割当先とする第三者割当による新株の発行を含む資本業務提携を行うことを決定した。USEN-NEXTHOLDINGSは、店舗サービス、通信事業、業務用システム、コンテンツ配信、エネルギー事業を行うグループ会社の経営管

U-NEXTとParaviが、国内No.1プラットフォームを目指し統合

株式会社U-NEXT(東京都品川区)と、株式会社プレミアム・プラットフォーム・ジャパン(東京都港区、以下PPJ)の両社は、経営統合を行う。両社はそれぞれ有料動画配信サービス「U-NEXT」「Paravi(パラビ)」を運営している。存続会社はU-NEXTとなり、Paraviは同年7月を目途に「U-NEXT」内に移管してサービスを続ける。ネット系と放送系それぞれの動画配信大手の統合は国内初となる。国内

この記事に関連するタグ

「TOB・合併・吸収分割」に関連するコラム

買収とは?目的やメリット、手法、流れをわかりやすく解説

M&A全般
買収とは?目的やメリット、手法、流れをわかりやすく解説

事業構造、産業構造が大きく変化する今、「買収」を検討している企業が年々増加しています。本記事では買収の概要、メリット、進める流れについてご紹介してまいります。この記事のポイント買収は他企業の株式を取得し経営権を獲得する手法であり、迅速な事業展開が可能である。合併や子会社化と異なり、買収は株式の過半数以上を取得することで行われ、敵対的買収と友好的買収の2種類が存在する。買収の目的は売上拡大や事業多角

合併とは?買収による統合との違い、メリット、手続きを解説

M&A全般
合併とは?買収による統合との違い、メリット、手続きを解説

合併は企業の成長を加速させる手段として広く採用されていますが、そのプロセスにはリスクも潜んでいます。戦略的な選択が成功を左右する中、本記事では合併のメリットとデメリット、手続きなど、合併の概要を紹介します。この記事のポイント企業の合併は、2つ以上の企業が統合し新しい法人を形成することを指す。合併は存続会社が権利義務を承継する「吸収合併」と、全ての法人格が消滅し新会社が設立される「新設合併」の2種類

M&Aのプロが振り返る2024年のM&Aニュース&2025年予測

M&A全般
M&Aのプロが振り返る2024年のM&Aニュース&2025年予測

日本M&Aセンターの中でも業界経験が豊富な2人が、世の中の企業のM&Aニュースを紐解き解説する「M&Aニュースサテライト」。今回は「2024年のM&Aニュースの振り返りと2025年のM&A動向の予測」をテーマに解説します。※本記事はYouTube動画の内容を編集してご紹介します。解説動画のポイント2024年のM&A市場は大きく変化し、特にTOBやMBO案件が目立つ年であった。特に「同意なき買収提案

吸収合併とは?メリット・デメリット、流れを詳しく解説

M&A全般
吸収合併とは?メリット・デメリット、流れを詳しく解説

本記事では合併手法のうち、吸収合併について概要をご紹介します。この記事のポイント吸収合併は、存続会社が消滅会社の権利義務を包括的に承継し、効率的な経営とシナジー効果を目指す手法。吸収合併の特徴として、資産や負債が一括承継され、許認可も維持される点がある。主な手続きは取締役会の決議、合併契約の締結、債権者保護手続き、株主総会の決議などが含まれる。[mokuji]吸収合併とは?吸収合併は、存続会社に消

新設合併とは?メリット・デメリット、流れを詳しく解説

M&A全般
新設合併とは?メリット・デメリット、流れを詳しく解説

M&Aは大きく分けて「合併」と「買収」の2種類に分けられますが、新設合併は、組織再編を目的とする合併手法のひとつです。本記事では新設合併の概要をご紹介します。この記事のポイント新設合併は、複数の企業が合併し新たな法人を設立する手法で、コスト削減や生産性向上を目的とする。吸収合併とは異なり、すべての法人格が消滅し、資産・負債が新設会社に引き継がれる。デメリットには手続きの複雑さ、免許の引き継ぎができ

TOB(株式公開買付け)とは?目的やメリット、手続きをわかりやすく解説

M&A全般
TOB(株式公開買付け)とは?目的やメリット、手続きをわかりやすく解説

企業買収、組織再編、MBOのニュースで株式公開買付け(TOB)を目にする機会が急増しています。本記事ではTOBの概要、メリット・デメリット、事例についてご紹介します。この記事のポイントTOBは、対象企業の経営権取得を目的に、株主から株式を大量に買い付ける手法で、買付者が価格や期間を公告する。TOBのメリットは、買付者が計画的に買付けを行いやすく、株主は市場価格より高い価格で売却できる点がある。TO

M&Aニュース検索

注目のM&Aニュース

最新のM&Aニュース

日付別M&Aニュース

2017年2月
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728

月別M&Aニュース

注目ニュースワード