会社売却先シミュレーション

セブン&アイHD、ヨーカ堂などの統括会社をベインキャピタルに売却

更新日:

株式会社セブン&アイ・ホールディングス(3382、以下:セブン&アイHD)は、子会社における会社分割吸収分割)を発表した。

内容

Bain Capital Private Equity, L.P.及びそのグループ会社(以下、総称して:ベインキャピタル)が設立する買収目的会社である株式会社BCJ-95(以下:本SPC①)の完全子会社である株式会社BCJ-96(以下:本SPC②)に対して、株式会社ヨーク・ホールディングス(以下:ヨークHD)の全資産※を、本SPC②に対して吸収分割の方法で金8,147億円(見込み額)を対価として承継させること(以下:本吸収分割)、及び本件取引に関連する各種契約の締結について決定した。

ヨークHDを吸収分割会社とし、本SPC②を吸収分割承継会社とする吸収分割方式となる。

なお、セブン&アイHDならびに伊藤 裕久氏、伊藤 順朗氏及び大髙 耕一路氏(以下、総称して:創業家)は、下本SPC①に対して、本吸収分割の効力発生後の各者の株式保有割合が、セブン&アイHD35.07%、ベインキャピタル60.00%、創業家4.93%となるよう出資を行うことを予定している。

※全資産とは

ヨークHDの本社機能及びセブン&アイグループの食品スーパーマーケット事業及び専門店・その他事業(以下:SST事業グループ)に帰属するセブン&アイHDの連結子会社22社及び持分法適用会社7社の計29社(SST事業グループ対象会社)の管理機能その他全ての事業に係る権利義務(ヨークHDが直接保有する承継対象会社(株式会社イトーヨーカ堂、株式会社ヨークベニマル、株式会社ロフト、株式会社赤ちゃん本舗、株式会社セブン&アイ・フードシステムズ、株式会社セブン&アイ・クリエイトリンク及び株式会社シェルガーデンの総称を意味する。以下同じ)の全株式を含む。)

日程

本吸収分割の効力発生日:2025年9月1日(予定)

本件取引の概要図

引用元:株式会社セブン&アイ・ホールディングス「当社子会社における会社分割(吸収分割)による子会社の異動に関するお知らせ」

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