フクダ電子(6960)、オムロン(6645)グループと事業提携によりオムロンコーリンを子会社化
フクダ電子株式会社(6960)とオムロン株式会社(6645)の完全子会社であるオムロン ヘルスケア株式会社は、在宅医療分野や海外事業分野における事業提携基本合意書を締結するとともに、その一環としてフクダ電子がオムロン ヘルスケアの完全子会社であるオムロン コーリン株式会社(東京都文京区)の全株式を取得し、完全子会社化する株式譲渡契約書を締結した。
オムロン ヘルスケアは、オムロン コーリンを通じて、院内医療機器分野での事業を展開してきた。オムロン コーリンは、手術室や病室における患者の生体情報モニタリングを行う製品およびサービスや、それらの生体情報とリンクした電子カルテを用いて看護業務をサポートするサービスの提供を行っている。オムロン ヘルスケアは本件後、強みであるデバイス開発に注力し、競争力の強化を図る。
フクダ電子は、心電計をはじめとする呼吸器・循環器系を中心とした総合的な医療機器の製造・販売を行っている。近年需要の高まる在宅医療分野においては、酸素濃縮装置や在宅人工呼吸器の提供・サポートや睡眠時無呼吸症候群の検査装置および治療装置の提供も行っている。
本件によって、フクダ電子は、オムロン コーリンの持つ生体情報モニタや検診機器といった製品ラインアップを獲得することでより院内医療機器事業のさらなる強化を図るとともに、自社の持つ在宅サービスとオムロン ヘルスケアの持つ血圧測定技術やウェアラブル医療機器を組み合わせることによって新たな在宅医療事業の開発を図る。
また、オムロン ヘルスケアの持つ海外販売網を活用することにより、海外での事業展開の拡大に取り組む。