丸紅(8002)と日本水産(1332)傘下のニッスイヨーロッパが共同で、デンマークのサーモン閉鎖循環式陸上養殖を展開するDanish Salmon A/Sの株式取得
丸紅株式会社(8002)は、日本水産(1332)の100%子会社であるNippon Suisan (Europe) B.V.(オランダ・北ホラント州、ニッスイヨーロッパ社)と共同で、デンマークのDanish Salmon A/S(デンマーク・ヒルツシャルツ、DS社)の株式を取得し、子会社することを決定した。
取得割合は、66.7%。
世界の水産物需要は年々拡大する一方、天然漁獲量はこの30年間ほぼ横ばいで推移しており、養殖地域に地理的制限を受けない閉鎖循環式陸上養殖(RAS: Recirculated Aquaculture System)の拡大が特に期待されている。
丸紅は、世界各地で養殖事業の豊富な実績を有しているニッスイヨーロッパと共同でDS社の株式を取得し、欧州におけるサーモンRAS事業を拡大するとともに、DS社の製造ノウハウ・技術を活用して、欧州域外でのRAS事業展開を図っている。
DS社は、サーモンRAS事業において世界トップレベルの生産実績を有しており、同事業分野での製造ノウハウ・技術を確立している。
本件により、丸紅は欧州におけるサーモンのRAS事業に参入。拡大する世界の水産物需要に応えるのみならず、環境に配慮した水産物を安定供給し、将来的な人口増加に伴うタンパク質の需要にも応えることで社会課題の解決に取り組む。