旭化成、完全子会社である旭化成パックスの事業譲渡について発表
旭化成株式会社(3407)は、完全子会社である旭化成パックス株式会社(東京都千代田区)に関して、容器事業の事業譲渡の完了、フィルム事業の譲渡契約の締結、会社清算の決定を発表した。
(1)容器事業の事業譲渡の完了
2023年10月1日付で、本容器事業をアァルピィ東プラ株式会社(大阪府吹田市)に譲渡し、同日付で、旭化成パックスの本社を移転。また、本容器事業に係る小野工場(兵庫県小野市)も2023年9月末に操業を停止した。
(2)フィルム事業の譲渡契約の締結
本フィルム事業を会社分割(新設分割)し、住友ベークライト株式会社(東京都品川区)に対し、その株式90%の譲渡等を内容とする最終契約を2023年9月29日付で締結。
本フィルム事業に関する権利義務を、2024年4月1日(予定)を効力発生日とし、会社分割(新設分割)により子会社に承継させ、効力発生日と同日付で、その全株式を旭化成に現物配当し、旭化成より住友ベークライトに対し、その株式90%を譲渡する。
(3)会社清算
本フィルム事業および本容器事業の譲渡に伴い、旭化成パックスの会社清算を決定。ただし、清算時期は小野工場の撤収が完了次第となる。
旭化成は、総合化学企業。繊維、住宅、化学品、建材、医療、電子部材などを扱っている。
旭化成パックスは、食品・医薬品等の包装用ラミネートフィルム、および飲料・食品用プラスチック成形容器の製造・販売を行っている。
アァルピィ東プラは、IT・家電・輸送車両・住宅設備等、すべての産業分野向けの精密プラスチック成形などを行っている。
住友ベークライトは、半導体、電子部品、自動車、建材、包装、医療などの分野で利用されるプラスチック製品の総合メーカー。
旭化成は、旭化成パックスの当該事業を成長させるには、本容器事業・本フィルム事業それぞれの領域にて、技術力や市場での高いプレゼンスを持つアァルピィ東プラと住友ベークライトに事業を託すことが最善との結論に至った。