三菱電機モビリティ、豪州DMSソフトウエアプロバイダーSeeing Machinesと資本業務提携
三菱電機モビリティ株式会社(東京都千代田区)は、 運転中のドライバーのわき見や居眠りを検知し安心安全な運転を支援するDriver Monitoring System(以下:DMS)事業の拡大を目的に、Seeing Machines Limited (豪州キャンベラ、以下:Seeing Machines)と資本業務提携に関する契約を締結したことを発表した(以下:本取引)。
三菱電機モビリティは、各種電気機械器具、車両機械器具、船舶機械器具、各種輸送機械器具、産業機械器具、工作機械器具に関する機器・システム、サービスの製造・販売・保守・修理等を行っている。
Seeing Machinesは、安全性向上を目的としたAIを搭載したドライバー/乗員監視システムを設計する、先進的なテクノロジー企業。
背景・目的
DMSは、事故防止への有用性から、欧州では2026年から新車への搭載が義務化され、その他主要市場でも規制化の動きがみられることから、今後世界的に市場の急拡大が見込まれている。
SDV(Software Defined Vehicle)化の進展に伴い、今後DMSの供給形態はハードウエアとソフトウエアが一体となったコンポーネントビジネスだけでなく、ソフトウエア単体ビジネスが拡大する見込みで、柔軟な供給形態への対応力が必要となる。
三菱電機モビリティは、本取引を通じ、Seeing Machinesの強みである画像処理による顔向きや視線などの検出を高精度で実現する基本センシング技術と、三菱電機モビリティの強みである漫然運転や乗員の体調異常などを車載環境で高度に状態推定する技術を組み合わせ、急成長が見込まれるDMS市場における事業拡大を狙う。
また、今後、拡大が見込まれるソフトウエア単体ビジネスへの対応力強化や、Seeing Machinesが取り組んでいる運送業者などの法人向けビジネスへの販売支援を行う。
資本提携の内容
本取引では、三菱電機モビリティが40.0百万GBPを出資し、12月23日にSeeing Machinesより第三者割当増資にて発行された新株15%(希薄化後 13%)分を三菱電機モビリティが引き受けし、12月24日のロンドンAIM市場の取引開始前に、既存株主が保有する6.9%分を相対取引にて追加取得する予定。
これにより、Seeing Machinesに対する三菱電機モビリティの株式保有比率は19.9%となる予定。