ブリッジコンサルティンググループ株式会社のステップアップ上場

ブリッジコンサルティンググループ株式会社の
TOKYO PRO Market
上場時インタビュー

上場を考えたきっかけを教えてください。

（ブリッジコンサルティンググループ株式会社　宮崎社長）
弊社は2011年の創業当初から一貫してIPOを目指すクライアント向けに経営管理支援サービスを提供してきました。その中で、自社自身がIPOの経験がない中でIPO支援をしているという構図に長らく違和感を持ち続けていました。自分たちが身をもってIPOを経験することでクライアントに対しても本気度が伝わると思いますし、コンサルティングの質に関しても上がるだろうと思い上場を目指しました。もちろん、その他にも上場を目指す理由は色々あり、総合判断ではありますが、きっかけとしてはこういったシンプルな理由でした。

TPMを選んだのは何故ですか？

（ブリッジコンサルティンググループ株式会社　宮崎社長）
大きく2つあります。1つ目としては、2011年の創業から一貫してIPO支援をさせて頂き、昨年ではIPOコンサルティングファームとしては国内でトップシェアクラスの支援実績を積むことができています。そのような中で、今後10年後20年後のことを考えたとき、首都圏だけではなく地方も含めた日本全体が元気にならないといけないと思っていますし、我々がサポートする必要があると思っています。そこにおいて、今回我々が上場させていただいたTOKYO PRO Marketという市場こそが、地方の方々が今後成長して行く上で活用しうる市場なのではないかと我々は考えているので、我々自身が先に経験しようというのが一つ目の理由です。

もう1つの理由としては、2022年4月に市場再編が行われましたが、現在約4,000社弱の上場会社のうち50%弱がプライム、40%弱がスタンダード、そして本来であれば一番のボトムになるであろうグロースが10%程度という分布です。これも今後10年後20年後の日本経済を考えた時、今の逆三角形から成長型の正三角形の構図に変える必要があると思っています。そのときにTPMはその下支えになりうる市場だと思っていますし、IPOを支援する立場としても、TPMを経由してグロースに上がっていく流れを積極的に作っていきたいという気持ちもあり、今回はTPM上場を目指しました。

上場準備で苦労されたことを教えてください。

（ブリッジコンサルティンググループ株式会社　宮崎社長）
予実の精度を上げなければいけない点は課題のひとつでした。上場会社として不特定多数の方々含め情報を開示していかなければいけないということになると、それまでの事業計画の精度だとロジック面を含めて弱い部分がありましたので、強化していく必要がありました。ここは管理部門というよりは、事業部側が苦労したポイントだと思います。

他の大きな課題として、弊社特有の話にはなりますが株主との調整が大変でした。弊社はプライベートエクイティファンドやベンチャーキャピタルといった外部株主様が入っており、上場の際、現状のTPMでは流動性が低いという課題がありますのでそういった点において外部株主の方々からネガティブな意見をいただいていました。ただ、今回弊社はJ-Adviserである日本M&Aセンターさん等とご相談しながら、株主間契約の一部の情報を残しながら上場するという、事例としては初めてといえる形で上場をさせて頂きました。結果としてプライベートエクイティファンドもベンチャーキャピタルも納得していただくことができ、よい事例が作れたと思っていますが、調整は大変でした。

（ブリッジコンサルティンググループ株式会社　伊東執行役員）
上場準備における「内部管理体制整備」と一言でいっても、経営理念の整理、反社チェック、予算の立て方など幅広く管理体制を整えていかなければなりませんでした。同時に複数のことに目を配り、気を配りながら進めていくというのがやはり大変なところかなと思います。自分自身で出来ることはどうしても限度があります。一人で上場準備をするわけではないので、「人に頼る」といったスタンスも持ちつつ、社員の皆さんにもお願いして、一緒にチームワークで取り組んでいくというのがスムーズに準備を進めていくためには重要な点だと思います。

TPMの特徴の1つである「J-Adviser制度」についてどのように感じましたか。

（ブリッジコンサルティンググループ株式会社　伊東執行役員）
弊社の場合、株主間契約を維持したままTPMに上場したということもあり、少し特殊な形で上場をしています。そういった中でも親身になって対応していただき、困った時にすぐに相談ができたので、すごくありがたい制度だと思っています。

上場を果たされた今、IPO業界に対する想いを改めてお聞かせください。

（ブリッジコンサルティンググループ株式会社　宮崎社長）
私は社会人になってから17年程ずっとIPOマーケットに携わってきました。2008年のリーマンショック後などはマーケットが総崩れし、寂しい思いなどをしたこともありましたが、それでもまだIPOマーケットにいるということはそのくらい私はIPOマーケットが好きだということです。色々な制約もあると思いますが、やはり一社でも多くの会社が上場を目指してほしいですし、上場して欲しいので、全面的にバックアップできる体制を作りたいと思っています。

今後の目標はいかがでしょうか。

（ブリッジコンサルティンググループ株式会社　宮崎社長）
会社としては、2030年に向けて “Vison2030”という一つの大きい目標を設定しています。そこでは、2030年のタイミングで国内No.1の経営管理インフラ会社になる、ということを掲げています。
弊社の最大の強みである、公認会計士人材の経験・知見を活かしたコンサルティングサービスで、今後の日本経済の発展に貢献していきたいと思っておりますし、その先には成長型の正三角形のマーケットを作れるようにお客様をご支援していきたいというのが当面の目標です。

TOKYO PRO Market上場についてはかなりのノウハウを有していますので、今回の上場を通じて得たものも含め、1社でも多くの会社様にお伝えしていきたいと思っています。

IPO・M&A業界発展のための決起会 兼 交流会

2022年7月28日、先日東証TOKYO PRO Market上場を果たしたブリッジコンサルティンググループ（東京都港区）社主催で、『IPO・M&A業界発展のための決起会 兼 交流会』が開催されました。

万全の感染対策のもと、当日はIPOサポーターが300名以上参加！

日本創生に向けたIPO・M&A業界発展のためのイベントとして、当日は東京証券取引所をはじめ、監査法人や証券会社、地方銀行など、IPO業界を牽引する皆さまが参加され、IPO・M&A業界の課題や今後の展望について、盛んな意見交換が行われました。
会の冒頭には、ブリッジコンサルティンググループ株式会社 代表取締役CEO 宮崎良一様より、参加の皆様に向けTOKYO PRO Marke上場のご報告と御礼のご挨拶がありました。来賓祝辞では、下記の皆様よりブリッジコンサルティンググループ社とIPO・M&A業界の更なる発展に向けたメッセージが届けられました。
（登壇順）
株式会社東京証券取引所　取締役 専務執行役員 小沼 泰之様
パーソルホールディングス株式会社　代表取締役社長 CEO 和田 孝雄 様
freee株式会社 代表取締役 CEO 佐々木 大輔様
ギークス株式会社　代表取締役 CEO 曽根原 稔人様
WMパートナーズ株式会社 代表取締役社長 徳永 康雄様
株式会社日本M&A センターホールディングス 代表取締役社長 三宅 卓

ブリッジコンサルティンググループ株式会社 代表取締役CEO 宮崎良一様による開会スピーチ(一部抜粋)

” 弊社は、今日から約2ヶ月前の5月30日にTOKYO PRO Marketに上場いたしました。場準備の過程では多くの課題や困難がございましたが、今日ご出席いただいている皆様方のご支援並びにご指導を受けながら、なんとか上場までたどり着くことができました。改めまして、この場をお借りして皆様に厚く御礼申し上げます。本会は、当初は弊社ブリッジコンサルティンググループの上場を記念し、上場祝賀会という形での開催を予定しておりましたが、弊社にとって今回のTOKYO PRO Market上場は今後の成長過程における一通過点という位置づけであることを踏まえ、日頃からお世話になっている皆様方にお声がけさせていただいて「IPO・M＆A業界発展のための決起会」とさせていただきました。皆様、本日はよろしくお願いいたします。”